TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

友美の筆跡を真似てアホ美が書いた偽のメモ書き

そのメモに騙され真に受けた信吾が空き教室に現れ

アホ美はそんな信吾に衝撃的な言葉を放った

権田沼奈穂美

やーっと来たか!

権田沼奈穂美

真の黒幕……前野信吾!

前野信吾

え?

八神蓮斗

前野が黒幕!?

アホ美の予想もつかない言葉に全員が驚き絶句する中

幸枝がアホ美に怒りをぶつける

原田幸枝

前野君が黒幕?

原田幸枝

何なの!?意味わかんない!!

原田幸枝

あたしは命令なんてされてないから!!

だかアホ美がそんな簡単に引き下がるはずもなく

信吾が黒幕だとする理由を説明し始めた

権田沼奈穂美

おかしいと思ったんよね

権田沼奈穂美

あんたはともみんがいじめられてることに気づいとったはずなんよ

権田沼奈穂美

なのになんも言ってこんかった

権田沼奈穂美

塾で一緒だった仲間だったら普通は助けるよな?

前野信吾

そ、それは……

アホ美の指摘に信吾は動揺した様子で

あれやこれやと言い訳を始める

前野信吾

下手に関わって火の粉が降りかかってくるのを避けたかったんだよ……

前野信吾

金田さんのことは気の毒だったと思うけど……

権田沼奈穂美

自分の名前が書いてあったのに?

前野信吾

え……

アホ美はずっと信吾の態度が気になっていた

幸枝の命令で夕陽達によってされていた黒板への落書き

最初は軽い悪口程度のことしか書かれていなかったが

アホ美が転入した頃からその内容が激化し

信吾の名前が書かれるようになった

しかし信吾はそれについて反応することもなく

いつも教室の前を素通りしていた

八神蓮斗

気づかなかっただけなんじゃねーのか?

権田沼奈穂美

私の転校前の学校は廊下の右側に教室があったんよ

八神蓮斗

え?

権田沼奈穂美

でもこの学校は廊下の左側に教室があるんよね

原田幸枝

それとこの話がどう関係してるって言うの!?

権田沼奈穂美

黒板の位置はどっちも一緒!

権田沼奈穂美

廊下を背にして右側なんよ

権田沼奈穂美

前の学校は振り返らんと黒板の文字は見えんかった

権田沼奈穂美

でもここは……

権田沼奈穂美

教室の前を通るだけで黒板の文字が直ぐわかる!

権田沼奈穂美

そこにでっかい字で自分の名前が書いてあったら気づくじゃろ?普通は!

権田沼奈穂美

で!!

権田沼奈穂美

普通はそこで文句を言うはずなんよ

権田沼奈穂美

"誰がやったんだ!"って……

前野信吾

関わりたくなかったんだよ……

前野信吾

下手に手を出してやられたくなかったし……

権田沼奈穂美

でも笑っとったよな?

八神蓮斗

え!?

黒板への落書きの件でアホ美と幸枝が揉めていた時

何度かそこを素通りする信吾の姿を見かけたことがあった

その時の信吾の姿にアホ美は違和感を覚えた

関わりたくなかったと言う信吾の主張が正しく

本当に見て見ぬふりをしていたと言うならば……

権田沼奈穂美

普通は笑わんよ!

金田友美

ど、どういうこと?

アホ美に対する落書きの一見でアホ美が友美を探していた時

アホ美は偶然、通りかかった蓮斗から信吾のことを聞き

この件に信吾が関わっている可能性があることを知った

そして初めて信吾の名前が黒板に書かれた時

アホ美は教室の前を通りすぎる信吾の姿をバッチリ見ていた

その際にわずかに口角が上がりニヤリと笑ったように見え

アホ美はその瞬間から信吾を警戒するようになった

権田沼奈穂美

嬉しそうにニヤニヤしながらうちのクラスの前、通ったよな?

権田沼奈穂美

ともみんのこと助けもせんと

前野信吾

笑ってなんかない!見間違いだろ!

前野信吾

それに

前野信吾

下手に介入したら金田さんが更に嫌がらせされるかもしれないと思ったんだよ!

権田沼奈穂美

原田はあんたのことが好きだったんよ?

権田沼奈穂美

あんたが注意したらやめたかもしれん

権田沼奈穂美

でもしなかったんよね?

権田沼奈穂美

わ・ざ・と!!

前野信吾

何を根拠にそんなことを!?

権田沼奈穂美

芹沢飛鳥……

前野信吾

は!?

アホ美の口から出た名前に驚き固まる信吾

アホ美が立て続けに二人の人物の名前を言うと

友美も驚いた顔でアホ美を見つめていた

10タップじゃないアホ美ちゃん

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

25

コメント

2

ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚