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泣けますわこれ
うわあああさいこおおおおお!!!もうやばい、言葉が出てこん…なんでこんな繊細で綺麗な物語を作れるのか…
メリバもいいけどハッピーもいいですな…… スイたんの小説は二次創作なのに、本当にそのキャラが喋って動いてるのが脳内再生できちゃうから凄いんだよなァ…解釈不一致が全然ない……✨️
⚠️注意⚠️ ・krpt nmmn、BL ・jptt(ttjpかも ・ご本人様とは一切関係ありません ・タヒなどの要素有 ・なんでも許せる人向け ・フィクション ・これ以上見たら自己責任です ・通報❌
いつもより長めになりました💦 時間がある時にでもご覧下さい!!
青年達の青い空.
start…↓
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ザ──────────
放課後。
下校時間が、過ぎて、 だいぶ経った頃。
雨は降っていた。
ザーザーという雨音。 灰がかった雲。
俺は、青いビニール傘を さして歩いている。
大きな水溜まりを見ながら思う。
家に帰ったら、何をしようか。
家族と…、どうしようか。
何をするべきなのか。
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「家になんて帰りたくない。」
そう思う度、足は重くなる。
ふと、傘をささずに、 立ち止まっている人を見かけた。
「傘でも忘れたのかな、走ればいいのに。」
なんて、呑気に思っていると、 気づいた。
彼は傘を持っていた。
持っていたが、 ささなかったという事になる。
何故だろう と考えても分かる筈は無く。
取り敢えず話し掛けてみようと 近付いてみて分かった。
後ろ姿。緑色のフード。 赤茶の髪。姿勢。
この人、知ってる。
特に、深い関わりが、 あった訳では無い。
でも、
きっと、俺の高校の人は皆、 知っているだろう。
生徒会長だ。
大人数が集まる体育館。
そこの舞台に、立っていた。
笑顔で、 ハキハキと喋るその姿は
俺の頭にこびり付いていて。
舞台で演説をしたり。
多数のスポーツで賞状を貰ったり。
作文や、絵で賞を貰ったり。
きっと、彼みたいな人が、
世間一般的に言う、 「完璧な人」というのだろう。
生徒会長なんて、名前も知らない人が多いイメージだが、
あの人は違った。
顔が良く、 気さくで、運動神経抜群。
同学年だけで無く、 俺のような後輩達も、 彼と仲良くしたいと思っている。
男女問わず人気者。
まるで、漫画の主人公じゃないか。
少し、羨ましいと思うが、
彼はきっと、 誰よりも努力している。
そんな完璧だと思ってた彼が、
今、一人で雨に打たれている。
俺は彼に話し掛けた。
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彼は振り向く。
大きく、透き通った エメラルドグリーンの瞳。
彼はやはり、じゃぱぱ会長だ。
顔が綺麗。そう思った。
でも、
いつもの 凛々しい笑顔は感じ取れない。
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そう言って 彼は歩き出そうとする。
俺は、こんな事が したかったんじゃない。
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そのまま、俺たちは 行く宛ても無く、歩き出した。
俺の家とは真逆の方向に。
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なんか、恥ずかしい。
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なんて、…良い話だろう。
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彼の言う、「可愛い」は、 多分、後輩的な意味で 言っている。
だから、そんなので 顔を真っ赤にする俺が 恥ずかしかった。
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その後は 他愛の無い話が続いた。
彼が話すエピソードは、 俺が想像してた 彼の世界とは掛け離れていて。
少し、楽しいような気がした。
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ただ、彼は俺の顔を 一回も見てくれなかった。
ずっと、涙が零れそうな瞳で 俺の傘を見つめる、 綺麗な横顔だけがそこにあった。
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玄関は、男子高校生だと 思えない程、 綺麗に整備されていた。
なんだか、ドキドキする。
女の子の部屋に 入った訳じゃないのに。
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リビングも、 玄関同様綺麗だった。
物は落ちていないし、
皿も片付けてある。
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俺は取り敢えず、 床にリュックを置き、 ソファに座った。
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これからどうしようか。
時刻は7時。
今日は早く帰ってこいと 言われていたので、 帰ると確実に叱られるだろう。
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雨が更に強くなってる事が 窓越しに分かる。
体育祭は やっぱり延期か中止だろうか。
それから何分か経った後。 俺がボーッとしていると、 ドアが開く音がした。
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「うん。帰るよ。ありがとう。」
こう言うだけ。それだけ。
そう。それだけ。
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あ、笑顔。じゃぱぱの笑顔。
舞台上で何度も見たのに。
今の笑顔はどれとも違う。
凛々しさは 1ミリも感じられなくて。
ただ、切なそうに、優しく。
安心する笑顔。
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しばらく沈黙が続く。
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そう言って彼は、俺の隣に座った。
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ピ────チチチ
チュンチュンチュン
鳥の声。
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俺は目を覚ます。
どうやらソファで、 寝てしまっていたらしい。
時計は5時32分を指している。
窓に目をやると、 驚く程の晴天だった。
これなら今日の体育祭は 実施されるのかもしれない。
…………、
ふと、右肩に重みを感じた。
そこには、すぅすぅ、と 寝息を、立てている 彼の姿があった。
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体育祭の準備でもしようかと、 体を起き上がらせると、
その勢いで、 じゃぱぱの頭が肩に乗ってきた。
これじゃぁ、立てないので、 じゃぱぱに 起きてもらおうと思った。
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彼の頬には、水が付いていた。
さっき、泣いていたのか。
何か、悲しい事が……
そう考えたら体が動かなくなった。
楽しみだった体育祭が いきなりどうでも良くなった。
それよりも、
じゃぱぱの傍に居てあげたかった。
俺はソファの腕掛けの所に かけてあった、 タオルケットをじゃぱぱに被せた。
そして、軽く頭を撫で、
もう一眠りする事にした。
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強い日差しで目が覚める。
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時計を見ると、8時だった。
今からだと、学校遅刻だなー。
体育祭……。まぁ、いいか。
自分の体を見ると、 タオルケットが掛かっていた。
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自分の頬に水が伝っていた。
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ふと、思い出す。
時間は覚えていないけど、 朝日が昇る前。
俺は一度目を覚まして。
隣を見ると、 寝息を立てているたっつんが居た。
暗い部屋。
なんでか分からないけど、 無性に孤独を感じて。
心がキュウッってなって。
分かんないけど、
涙が止まらなかった。
ポロポロ、ポタポタと、 涙でいっぱいだった。
何かが嫌だった。 でも何が嫌か分からなかった。
何故か寂しかった。
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たっつんを見て思う。
愛おしい。
昨日の夕方、 会った頃は何ともなかったのに。
彼の優しさが、心強かった。
彼は俺を見てくれた。
彼と居ると、安心出来た。
好きだ。
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俺は彼の顔を見つめる。
髪が外に跳ねてるのでさえ、 愛おしく思えた。
俺は────、
ちゅ、
と、リップ音が 静かな部屋に、響いた。
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最低だ。 自分の感情だけで動いて。
俺は、たっつんから、 距離を置くように、 キッチンへ、向かった。
昨日、 夕飯を食べていない所為もあってか、俺は今、腹ぺこだった。
何か、朝ご飯……と思い、 戸棚を開ける。
寝ぼけているのか、食べ物が入った隣の戸棚を開けてしまった。
そこは、 調理器具を入れている所だった。
俺は、無意識に、 包丁を取り出した。
気づいたら、俺は、 彼の前に居た。
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そう言いながらも、 俺は心の奥でこう思っていた。
「このまま二人で居なくなれたら、ラクなのに。」
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俺は、彼の腹部分の真上に、 包丁の先を突き立てる。
そのまま、 勢いよく───────、
カランッ───
包丁は床に転がっていた。
……彼の目が開いていた。
彼が起きた事が分かって 手の力が、抜けたのだろう。
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彼は状況を、察したのか、 口を開く。
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その言葉で、涙が溢れてくる。
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ギュッ
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もう、悲し涙なのか嬉し涙なのか 分からない涙のせいで、 視界がボヤけるけど、
その瞳で、窓越しに見る青空は、
なんだか見覚えがあって。
そうだ。泣くのを我慢しながら見たたっつんの青い傘だ。って。
あの傘をさしてると、 そこだけ 雨が降っていないみたいで。 青空みたいで。
でも、あの時とは違う。
俺は一人じゃないし。
君のおかげで暖かいよ。
空より暖かくて、綺麗な君へ。
まだ……この事を伝えるのは、 ちょっぴり恥ずかしいので、
もう少し、一緒に居てください。
終。
青年達の青い空.
久しぶりの小説として、息抜きで書いたんですが、どうだったでしょうか!! なんと今回はハッピーエンド風にしてみました!! なんだか、短編映画を作ってた気分です!笑 いいね、コメント、フォローなどなどしてくれると、すごくモチベーションが上がります🍀✨ よければしていってください〜っ!
761タップお疲れ様でした❗ ここまで読んでくれてありがとうございます!! 次回もお楽しみに!! リクエスト受け付けております〜!(CP指定のみ。(⁎ᴗ͈ˬᴗ͈⁎) では!👋