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零
翡翠
なんで翡翠黙ってるの？
連れてきたのは翡翠でしょ？
翡翠
翡翠
翡翠
零
それって、つまり…
どういうこと？？？
え？？
私、翡翠に呼ばれたから此処に居るんじゃ無いの？
翡翠に呼ばれてないのにここに来ちゃったってこと？？
え、でも私意識を失って…
だから翡翠に呼ばれたと思ったんだけど
違うの？！
じゃあ、どうやって戻れば…
翡翠
翡翠
零
私は食い気味に聞いた
流石に戻らなきゃ
任務も溜まってるし
廃病院がどうなったか気になる
戻った瞬間キレられるとかないよね？？
それともまたもや起きたら兄様の顔ドアップとか
それとも激オコ硝子が目の前に？
…その二つなら平和でいいけど
上層部とかだったら最悪
翡翠
翡翠
零
翡翠にどんっと体を押された
浮遊感がした。
どんどんどんどん翡翠が遠くなって
手を伸ばすが翡翠は届かない
零
翡翠
翡翠
翡翠の顔は清清しいほど笑顔だった。
びゅんっという風を切る音。
私、もしかして空から落ちてる？
落ちた瞬間どちゃっとか醜い音しないよね？
聞くだけで痛々しいんだけど
零
私の呟きは風の音に掻き消された。
次、目を開けた瞬間
暗闇だった。
零
なにも見えない
なにも聞こえない
なにも感じない
…地獄？
流石に死んだのかな
…そりゃあ地獄行きか。
夏油 傑
零
驚きのあまり言葉が上手く出てこなかった
でもすぐに出てきた
ずっと、会いたかった
前にもあったけど
会ってからずっとずっとずっと会いたくて仕方が無かった
でも此処は、そしたら…
夏油 傑
零
夏油 傑
傑の笑みが怖いっす
でも、なんか…
懐かしいな。
夏油 傑
夏油 傑
夏油 傑
零
零
夏油 傑
夏油 傑
零
零
私の感覚がおかしいみたい
数ヶ月はたっているかと思っていた
でもたってなかった
なんなら数日
…認知症かな。
夏油 傑
零
夏油 傑
零
夏油 傑
零
夏油 傑
零
夏油 傑
零
夏油 傑
傑は懐かしむように笑う
…私も懐かしいよ
あの頃が
…馬鹿、ばーか。傑の… 馬鹿
零
夏油 傑
零
どういう意味だろう
戻すか戻さないかっていうのは分かるんだけど
その理由が分からない
零
夏油 傑
傑はさっきまで笑っていたのにぴしゃーんっと動かなくなった。
あれ、間違ったかな
兄様はだいたいこうだから
傑もそうかな～って思ったんだけど
違ったかな…
夏油 傑
零
夏油 傑
零
…懐かしくて、戻りたくなる。
戻したくなる
零
夏油 傑
零
夏油 傑
夏油 傑
零
零
傑にも初めて言う
兄様、翡翠を除けば初めて
夏油 傑
夏油 傑
″無下限呪術″は兄様の術式
″夢幻術式″は″五条 零″の術式
零
零
零
夏油 傑
初見は弱く聞こえる
ちゃんと理解すればそれの異常さが分かる
傑には分かるかな
傑は頭がいいもんね
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