その後も、たくさん遊び、たくさん笑ってたくさん教えた

でもどうしても狼だと告白はできなかった

言ったら、絶対に怖がられて、嫌われる

だけど、告白する必要なんてないんだ

だってそれでも、楽しいんだから

お互いを知る必要なんて…ない

そう思ってた、あれを見つけるまでは

小学3年生のころ

見てしまったんだ

そして止められなかった、この力を

俺はまたアメリカまで戻った

これ以上言語を学ぶ時間なんてないからな

アメリカでも、人間として過ごした

トラウマがあるから、と思っていたが、純粋に弱いだけなんだって気づいた

盗んだスマホで、日本のことを調べた

"基本的には"狼の噂についてだ

しかしそこで、俺は知ってしまった

B L

というものを

狼の話を見なくなって、俺は日本に戻った

…涼太に会いたいからだ

涼太がいなくなって、初めて思ったんだ

涼太が好きだって

そして…

今に至る

その時、幻聴が聞こえた

え、春也が狼男だったの？

うわ、怖いからもう近づかないで

友達やめよ

…涼太のことなんも分かってない

目が合う

真剣な顔だった

涼太が好きだ…！

そのとき、俺はようやく、全部理解した