テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

うー…

どうしたん?りうちゃん

急に唸り出して…

だって〜…

中庭でお弁当を食べて、 教室に戻ってきてから ずっとこの調子や

それにないちゃんのところに 行かへんなんて久しぶりのことや

いつもやったら帰ってきて すぐ笑顔で向かうのに…

それに今日一日ずっと上の空やった

思い当たる節と言えば昨日のこと

6人でお弁当を食べて、 恋愛関係の話をした

むしろそれ以外に原因が 思いつかへん

やっぱり昨日のこと…?

まぁ…

やっぱりそうやった

悩んどるのは自分のことか、 はたまたないちゃんか

もしかしたら両方も ありえるかもしれん

ないくんさ、好きな人いるかで
秘密って言ってたじゃん

そうだね

それっているって言ってるような
もんじゃない!?

んー、そうとは限らんのちゃう?

えぇ〜!?

まぁ、りうちゃんの 言っとることもわかる

二択の質問に秘密と答えて 好きな人おらんほうが怖いぐらいや

実際ないちゃんは りうちゃんのことが好きやからな

りうちゃんが好きな人いるって言った時 明らかに傷ついた顔しとったし

周りから見たら両想いなんは 明らかなんやけどなぁ…

ホンマ困ったヤツらや

やっぱり、ないくんには
好きな女の子がいるのかな…

別に女の子とは限らへんで?♪

え、?

そうだよ、時代は多様性だからね

ないちゃんも男の子が
好きかもじゃん?

それは確かに…

今は男女だけが恋愛の形やない

どんな形でも愛し合っとったら それが一番やと思う

ないくんに例え好きな人がいても、
俺は諦められない

だから好きになってもらえるように
俺は全力を尽くしたい

そのために二人に力を貸して欲しい

りうちゃんの瞳は真っ直ぐで 真剣そのものやった

こんなに覚悟が決まった顔を 見るんは初めてかもしれん

もちろんだよ

もちろん僕もや!

ありがとう、二人とも…!

りうちゃんがやっと 笑顔を見せてくれた

ここでないちゃんのこと 諦めへんか心配やったから、 前向きになってくれて一安心や

きっとこの調子やったら 二人が結ばれる日も 遠くなさそうや

ないちゃんの方は 大丈夫なんやろうか…?

一方その頃…

な、ないこ…?

…何?

飯食わへんのか…?

…食欲ない

そうか、、、

会話が続かへん

まろによると朝起きた時から この調子らしい

授業の間の休み時間も 気まずくて大変やった

ないこは表情が暗くて 何を考えとるか読めへん

食べるんが大好きなないこが 食欲がないと言って ほとんど弁当を食わへん

これは明らかな異常事態や

なぁアニキ、これって
昨日のが原因やんな…?

まぁそうとしか考えられへんな…

昨日、りうらが好きな人がいると 本人の口から断言された

それがないこに大きなショックを 与えたようや

りうらの好きな人がまさか 自分のことやとは知らんないこは 失恋したも同然の状態や

こういう時に何を言うべきか 全く思い浮かばへん

…ないこ

何、まろ

ないこはりうらのこと
まだ好きやんな?

…当たり前じゃん

じゃあ今、りうらのこと
諦めようとしとる?

…諦めるしかないってわかってる

でも、諦められない

だってりうらのこと
ずっと大好きだから…

そっか…

まろもどうやってないこに 諦めさせへんか考えとるらしい

でも、まろは優しすぎるから 核心的なことは言えずにおるようや

…なら、ここは俺の出番や

俺は諦める必要なんてないと思う

え、?

例えりうらに好きな人がおっても
付き合っとる訳やないやん

じゃあまだないこにもチャンスあるやん

それは、そうだけど…

でも、、、

ないこの想いはその程度なんか?

ちょ、アニキッ!

まろが焦った声で俺を止めようとする

まろの優しさを無碍にして申し訳ないけど 今はこれぐらい言わへんと伝わらへん

まろだって同じこと思っとるやろ?

まぁ、そうやけど…

例え叶わん恋やったとしても
ここで諦めるなんて悔しない?

うん…

やったら、できること全部やろうや

りうらが告白する前に
落としてまえばええねん

俺が、りうらを落とす…

そうや、好きにさせるんや

好きに、させる…

ないこの目が自信なさげに揺れとる

俺の作戦はうまくいったようや

ないこの心を揺さぶる、 俺の仕事はここまでや

ここからはまろの出番や

まろもそれを察したようで 俺を見て決意の籠った目で頷いた

ないこはりうらの好きな人って
誰やって思っとるん?

そりゃ、クラスの女子とか
じゃないの…?

でもクラスの女子より
俺らの方が仲ええと思わん?

まぁ、それは確かに…?

昼休みは俺らとおることが多いし、 実際クラスメイトより仲ええと思う

それにりうらはクラスの中でも ほとけと初兎とばっかり 話してるやろうしな

じゃありうらがないこを好きな
可能性もあるんやない?

え、りうらが俺を⁉︎///

でも、あり得へんとは
限らんやろ?

いや、そんな都合のいいこと…

ある、わけ、、、

ないこの顔がどんどん 真っ赤になっていく

これは気づいたようやな

この世界の“前提”を

ここは、そもそもBLゲームの世界…

だからりうらが女の子を
好きになることはない、?

そうやで

やっと思い出したか…

盲点だった、、、

そんなところやと思ったわ…

まぁ俺もこの世界に慣れて 時々忘れかけてまうけどな

やからないこを好きな
可能性もあるって言ってん

な、なるほど…

さりげなく聞き出してみるんも
ええんやない?

でも、それで俺じゃなかったら
めっちゃショックなんだけど…

絶対そんなことはないんやけど ないこからしたらそら不安よな…

どうサポートするんが ええんやろか…?

んー、じゃありうらに
ないこがりうらのこと好きなこと
気づかせるとか?

俺がりうらを好きだって
アピールしたら、

両想いだった場合
反応でわかるってこと?

そうそう

まろ、めちゃくちゃええアイデアやんか

流石まろやな、俺やったら思いつかへんわ

それいいアイデアなんちゃう?

仮に別の人が好きでも
振り向かせられるかもやん

確かに…

直接告白はしてないから
気まずくもならないし、

もし上手くいかなくても
友人では居続けられる…

な?

やってみる価値あると思わん?

うん、!

やっとないこがいつもの調子を 取り戻した

やっぱりないこはこうやないとな

なんか気持ちの整理がついて
お腹空いてきたやw

ないこらしいなw

ないこのいつも通りの笑顔に 俺まで嬉しくなってくる

どうにかなってホンマよかったわ…

まろもお腹空いた〜…

あ、そっかお弁当食べないで
相談乗ってくれたもんね

俺も腹減ったわw

じゃあ食べよっか!

おう!

🍣と🐱と🦁

いただきまーす!

こうして、いつもより遅い 昼食の時間が始まった

 

 

 

🍣と🐱と🦁

ごちそうさまでした!

いやぁ、今日も美味しかった〜

確かに美味かったけど、
そんだけ食って午後しんどくないん?

いや?全然

なんなら午後の方が
授業真面目に聞いとるで

えぇ〜…(引)

ちょっと!午前中も真面目に
授業受けてるし!

確かにノートはちゃんと
取っとるけど、
落書きめっちゃしとるやん

ぅぐっ…

ペン回したり、運動場で体育しとる
クラス眺めたり、あとは…

も、もういいからッ!

午前はちょっと遊びがちなの認めるから!

んははw認めたwww

でもどうせまろだって
真面目に授業受けてないでしょ?

え、何言ってるんのないこたん…

 

当たり前に決まっとるやん?w

さっすがまろ!w

ホンマコイツらは…

俺はもう頭を抱えるしかない

なんで二人とも真面目に 授業受けてへんのに、 テスト高得点やねん…

いくら人生二周目って言っても 流石に高校の勉強はむずくて 俺はかなり苦戦しとるのに…

ホンマにコイツらが羨ましくてならん

(あ、)

今日って生徒会の
活動ないやんな?

うん、ないよ

それがどうかした、?

今日りうら軽音オフらしいで?

おぉ!✨これは一緒に帰るチャンス!

へ、!?///

一緒に帰る!?///

てかなんでアニキは
りうらのスケジュール知ってるの!?

軽音部のダチにたまたま聞いたんや

ナイスアニキ!✨

我ながらええ情報持っとって よかったわ

あとはないこの背中を押すだけや

せっかくの機会やし、
誘ったらええやん

アニキまで…!

でも、りうらにアピールするんやろ?

そ、それはそうだけど…

今日誘わへんかったら
次いつになるかわからへんで?

滅多に二人きりになること
なんてないんやから

それは確かに…

じゃあ今から誘おうや!

ええやん!善は急げや!

え、ちょっとまだ心の整理が…

強制連行ー!

おー!w

えぇ!?

あ!おったでりうら!

ナイスまろ!

(はぁ…)

二人にノリノリでりうらの 教室の前まで連れてこられた

抵抗したけど一対二だったから あっけなく負けた

…これは覚悟を決めるしかないようだ

今からりうらのこと
誘ってくるね

頑張れないこ!

応援しとるで!

うん、!

俺は二人に勇気をもらって、 教室の扉を開けた

ガラガラガラ

りうら〜?

え、ないくん!?

りうらがびっくりした様子で 俺の元へ走ってくる

あぁ、本当に何してても りうらはかわいいな…

どうしたの?ないくん

もしよかったら今日一緒に帰らない?

今日、生徒会の活動ないんだ

うん!一緒に帰りたい!

りうらも軽音の練習ないから
一人になっちゃうなって思ってたんだ!

そうだったんだ!

そっか、ほとけっちと初兎ちゃんは 部活だからこういう時は 一人になっちゃうのか

じゃあ今日俺が誘ったの 悪くなかったのかも…?

どこ集合にする?

んー、じゃあ俺が迎えにくるから
りうらは教室で待っててよ!

え、それはいくらなんでも悪いよ…!

いいのいいの!

ここは先輩に甘えてよ!w

わかった…!

こういうりうらの人の気持ちを 考えられるところが好きなんだよなぁ

放課後楽しみにしてるね!

うん!俺も楽しみ!

じゃあまたあとでね〜!

うん!またね!

ただいま、

おかえりないこ!

お疲れ様〜

めっちゃ緊張した…

ホンマにようやったよ…

まろが俺の頭を優しく撫でる

おかげでさっきまでの 緊張が少し和らいだ

そろそろ教室戻ろか

そうだね

 

ちなみに放課後が楽しみで 午後の授業で上の空になって アニキに怒られたのは ここだけの話だ()

転生先は推しゲームの世界!?【水青・赤桃・白黒】

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

429

コメント

2

ユーザー

ないくん可愛いー!楽しみだったんだねー

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚