テラーノベル
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中庭でお弁当を食べて、 教室に戻ってきてから ずっとこの調子や
それにないちゃんのところに 行かへんなんて久しぶりのことや
いつもやったら帰ってきて すぐ笑顔で向かうのに…
それに今日一日ずっと上の空やった
思い当たる節と言えば昨日のこと
6人でお弁当を食べて、 恋愛関係の話をした
むしろそれ以外に原因が 思いつかへん
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やっぱりそうやった
悩んどるのは自分のことか、 はたまたないちゃんか
もしかしたら両方も ありえるかもしれん
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まぁ、りうちゃんの 言っとることもわかる
二択の質問に秘密と答えて 好きな人おらんほうが怖いぐらいや
実際ないちゃんは りうちゃんのことが好きやからな
りうちゃんが好きな人いるって言った時 明らかに傷ついた顔しとったし
周りから見たら両想いなんは 明らかなんやけどなぁ…
ホンマ困ったヤツらや
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今は男女だけが恋愛の形やない
どんな形でも愛し合っとったら それが一番やと思う
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りうちゃんの瞳は真っ直ぐで 真剣そのものやった
こんなに覚悟が決まった顔を 見るんは初めてかもしれん
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りうちゃんがやっと 笑顔を見せてくれた
ここでないちゃんのこと 諦めへんか心配やったから、 前向きになってくれて一安心や
きっとこの調子やったら 二人が結ばれる日も 遠くなさそうや
ないちゃんの方は 大丈夫なんやろうか…?
一方その頃…
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会話が続かへん
まろによると朝起きた時から この調子らしい
授業の間の休み時間も 気まずくて大変やった
ないこは表情が暗くて 何を考えとるか読めへん
食べるんが大好きなないこが 食欲がないと言って ほとんど弁当を食わへん
これは明らかな異常事態や
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昨日、りうらが好きな人がいると 本人の口から断言された
それがないこに大きなショックを 与えたようや
りうらの好きな人がまさか 自分のことやとは知らんないこは 失恋したも同然の状態や
こういう時に何を言うべきか 全く思い浮かばへん
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まろもどうやってないこに 諦めさせへんか考えとるらしい
でも、まろは優しすぎるから 核心的なことは言えずにおるようや
…なら、ここは俺の出番や
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まろが焦った声で俺を止めようとする
まろの優しさを無碍にして申し訳ないけど 今はこれぐらい言わへんと伝わらへん
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ないこの目が自信なさげに揺れとる
俺の作戦はうまくいったようや
ないこの心を揺さぶる、 俺の仕事はここまでや
ここからはまろの出番や
まろもそれを察したようで 俺を見て決意の籠った目で頷いた
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昼休みは俺らとおることが多いし、 実際クラスメイトより仲ええと思う
それにりうらはクラスの中でも ほとけと初兎とばっかり 話してるやろうしな
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ないこの顔がどんどん 真っ赤になっていく
これは気づいたようやな
この世界の“前提”を
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そんなところやと思ったわ…
まぁ俺もこの世界に慣れて 時々忘れかけてまうけどな
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絶対そんなことはないんやけど ないこからしたらそら不安よな…
どうサポートするんが ええんやろか…?
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まろ、めちゃくちゃええアイデアやんか
流石まろやな、俺やったら思いつかへんわ
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やっとないこがいつもの調子を 取り戻した
やっぱりないこはこうやないとな
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ないこのいつも通りの笑顔に 俺まで嬉しくなってくる
どうにかなってホンマよかったわ…
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🍣と🐱と🦁
こうして、いつもより遅い 昼食の時間が始まった
🍣と🐱と🦁
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俺はもう頭を抱えるしかない
なんで二人とも真面目に 授業受けてへんのに、 テスト高得点やねん…
いくら人生二周目って言っても 流石に高校の勉強はむずくて 俺はかなり苦戦しとるのに…
ホンマにコイツらが羨ましくてならん
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我ながらええ情報持っとって よかったわ
あとはないこの背中を押すだけや
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二人にノリノリでりうらの 教室の前まで連れてこられた
抵抗したけど一対二だったから あっけなく負けた
…これは覚悟を決めるしかないようだ
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俺は二人に勇気をもらって、 教室の扉を開けた
ガラガラガラ
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りうらがびっくりした様子で 俺の元へ走ってくる
あぁ、本当に何してても りうらはかわいいな…
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そっか、ほとけっちと初兎ちゃんは 部活だからこういう時は 一人になっちゃうのか
じゃあ今日俺が誘ったの 悪くなかったのかも…?
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こういうりうらの人の気持ちを 考えられるところが好きなんだよなぁ
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まろが俺の頭を優しく撫でる
おかげでさっきまでの 緊張が少し和らいだ
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ちなみに放課後が楽しみで 午後の授業で上の空になって アニキに怒られたのは ここだけの話だ()
コメント
2件
ないくん可愛いー!楽しみだったんだねー