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コメント
2件
初コメ?失礼します!! いやもうくらげ様大好き❤です✨ 赤桃〜〜!!おめでとう🎉 どうしたらこんな神作品描けるんですか?ぁ、神作者様だからか、、、 これからも応援しております!!
放課後、一年生のフロアの 廊下を歩いていく
桃
緊張を抑えるために ゆっくりと息を吐く
部活を始めようとする生徒たちの声が 窓の外から薄らと聞こえてくる
桃
胸に手を当てて自分に言い聞かせる
今日のりうらとの帰り道が勝負だ
絶対に俺がりうらのことを 好きなことに気づかせてやる
そう強く決意して、 ドア付近にいた彼に声をかける
桃
赤
赤
桃
赤
そう言いながら教室の中へ 急いで戻っていくりうらを見守る
忘れ物がないか声に出しながら 確認している姿は可愛らしい
その姿に思わず笑みが溢れる
赤
桃
赤
桃
赤
ないくんと二人きりで帰っている
その久しぶりの事実に心が躍る
桃
赤
赤
桃
赤
赤
桃
桃
ニカッと八重歯を光らせながら 笑顔を浮かべるないくん
普段の大人っぽさとは違う 少年みたいな笑顔のギャップに 胸がキュンとなる
赤
赤
桃
桃
赤
二人で悪戯っ子みたいに笑い合う
ないくんが笑うたびに 綺麗な桃色の髪が揺れて、
耳に光るりうらが選んだ ピアスが目に入る
あれから毎日つけてくれていて、 見るたびに嬉しくなる
赤
桃
赤
赤
友達に選んだもらったものとか つい大事にしたくなるんだよね
ないくんもきっとそうなんだろうな
りうらだからかも、なんて いくらなんでも自惚れすぎだよね
りうらはないくんが好きだから ないくんに選んでもらったら 絶対ずっと大事にするけど、
ないくんがりうらのことを 好きだなんてそんなわけないもんね
そんな都合のいいことは ないんだってわかってる
夢を見てばかりじゃいられない
桃
桃
赤
これってりうらだから 特別ってこと、、、?
え、でもそんなわけ…
桃
赤
期待、してもいいのかな
赤
ないくんに聞こえないように 小さな声で呟いた
赤
桃
桃
赤
赤
桃
…なんだ、やっぱりりうらの勘違いじゃん
勝手に一人で舞い上がって、 馬鹿みたいだ
桃
赤
赤
桃
ケラケラと笑う姿は ほとけっちとか初兎ちゃん だったら腹が立つのに、
ないくんだと不思議と 許せてしまう
むしろかわいく感じる
本当にないくんはずるい人だ
赤
桃
桃
赤
桃
りうら、何かしたっけ?
心当たりないな…
桃
桃
桃
赤
桃
桃
赤
赤
桃
赤
かわいいと気がつけば言っていた
その言葉にないくんの顔が りうらの髪色みたいに 顔が真っ赤に染まった
その姿が可愛くて可愛くて とても愛しく思った
ギュッ
桃
赤
思わずないくんに抱きついた
ないくんのかわいい顔を 俺以外に見せたくなかった
桃
赤
まだ離したくなかった
密着したことによって ないくんの鼓動が聞こえる
すごく早くて緊張が伝わってきた
ないくんはまろに 抱きつかれ慣れてるから、
友達に抱きしめられても こんなに緊張しないはず…
もしかして、ないくん…
りうらのことが好き?
だから意識しちゃって こんなに鼓動が早いの?
なんて都合のいいことを 考えてしまう
赤
桃
赤
桃
赤
赤
あぁ、どうしよう
俺の心に火がついてしまった
ないくんを、 口説き落としたくて堪らない───
桃
そう言いながらないくんが 離れていく
さっきまであった 温もりを失って寂しく感じる
赤
脳が一気に冷静になる
流石に攻めすぎた
こんなんじゃ嫌われてしまう…
桃
ないくんが優しい声で りうらのことを呼ぶ
桃
桃
赤
そうだったんだ…
嫌われてなくて良かった…
赤
桃
桃
赤
桃
赤
桃
イマイチピンとこなくて 唸っているないくん
ないくんはとても優しい人だ
りうらが落ち込んでたら そっと寄り添ってくれる
いつもりうらの欲しい言葉をくれる
それはりうらのことをちゃんと見て、 向き合ってくれてるからだと思う
桃
赤
りうらが、優しい…?
たまに言われることがあるけど あんまり自覚はない
別に普通だと思うんだけど…
桃
桃
赤
喜んでくれてたんだ…
恥ずかしがってたのは 単に言われ慣れてなかっただけ…?
桃
赤
桃
そんなにドキドキしてくれてたんだ…
ちょっと、いやすごく嬉しいな
桃
桃
赤
桃
赤
昨日6人で屋上でお弁当食べた時に ほとけっちから始まった 恋バナみたいなもの
そこでりうらは好きな人が いることを話したのだ
桃
赤
桃
桃
桃
赤
赤
流石にその顔はあざとすぎる…
瞳をうるうるとさせて りうらのことを見つめている
ないくんの方が身長が高いけど 少し背を屈めているから 上目遣いになっている
こんなのかわいい以外の 何者でもない
赤
桃
赤
桃
本当は好きな人は目の前にいるのに、 まるで別人のように話すなんて気が引ける
でも、こうするしかないんだ
桃
桃
赤
ないくんの言葉に背筋が凍る
桃
桃
赤
それってまるでないくんが りうらのこと好きみたいじゃん
え、もしかしてそうなの…?
そんな嬉しいことがあるの…?
赤
桃
桃
そう言ってないくんは 小悪魔のように微笑んだ
ないくんに完全に弄ばれてる…
でも乗せられちゃおうかな
赤
赤
赤
俺はないくんの目を真っ直ぐ見て 手を差し出した
桃
桃
ないくんはそう言いながら 俺の手を握った
赤
赤
桃
恥ずかしがる恋人の姿に 愛おしさが爆発する
赤
ガバッ
桃
ないくんに勢いよく抱きつく
受け止めてくれるないくんの 優しさが大好きだ
桃
赤
ないくんの全てが好きで堪らない
笑った顔も照れた顔も 全部全部愛おしい
桃
赤
ないくんの手とりうらの手を重ねる
そして指を絡めた
桃
赤
赤
赤
桃
赤
恋人繋ぎ、ずっと憧れてた
その夢が叶って嬉しい
掌からないくんの体温が伝わってくる
なんだか安心する温度だった
ちなみに帰ってからいむと初兎ちゃんに 連絡したらめちゃくちゃ喜んでくれた