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美しい傷。

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美しい傷。

1 - 美しい傷。

♥

406

2019年04月22日

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傷が好き。

人の傷も好きだが、自分の傷もたまらなく好きだ。

この世には人とはずれた感情を持つ人々が何人も存在する。

血が好きだったり,見玉が好きだったり,

沢山ある。

そのうちの一人がこの僕

黒澤 榴である。

銘田 ことの

榴〜❤️

黒澤 榴

なんだよ

銘田 ことの

今日家行ってもいい〜?❤️

黒澤 榴

だから言っただろう

黒澤 榴

君は僕の家出禁なんだ

銘田 ことの

なんでぇ😭

黒澤 榴

だから君が家に来るといつも物が壊されるんだ

黒澤 榴

なくなったりもするし

銘田 ことの

それくらい榴が好きなの❤️

黒澤 榴

僕は違うよ

銘田 ことの

もぉ

黒澤 榴

なんでそんなに僕がいいんだよ

銘田 ことの

好きだから❤️

おかしい。絶対何らかの目的があって僕に付きまとっている。

だって僕を好むやつなんかコイツだけだ。

銘田 ことの

だからお願い〜💋

黒澤 榴

嫌だ

銘田 ことの

じゃあ私のアカウントブロックしないでね?

黒澤 榴

分かったよ

銘田 ことの

ふふッカワイ❤️

黒澤 榴

ハイハイ

黒澤 榴

………

砺山 一陽

黒澤?

黒澤 榴

ぬわァァッ!!!!

砺山 一陽

どうしたんだ?ずっと亦部の事見て

砺山 一陽

あ、好きなのかぁー?

黒澤 榴

小学生レベルのいじりをしないでくれよ

どういう訳か砺山 一陽

コイツも僕を何故か好む。

砺山 一陽

なぁ本当に好きなのか?

黒澤 榴

んなわけないだろ

砺山 一陽

じゃあなんで

黒澤 榴

なんでもないよ

黒澤 榴

亦部の向こうの木を見てたんだよ

砺山 一陽

あー………木?…なんか見当たらないけど

砺山 一陽

ってアレ!?

砺山 一陽

黒澤どこいった!?

僕は木なんか見てない木なんてどうでもいい。

僕は亦部の肘の傷を見ていたんだ。

まくったワイシャツから少し見えるあのなんとも言えない赤色が目から離せなかった。

乾いているが,固まった血が紅く濁りながら輝いている。

あぁダメだ。美しい。

僕のものにしたい。

黒澤 榴

ねぇ亦部さん

亦部 舞未菜

え、…く、黒澤くん

亦部 舞未菜

な、に?

僕に話しかけられた人はだいたいこんな感じだ。

黒澤 榴

あのさ,その傷どうしたの?

黒澤 榴

どこで怪我したの?

亦部 舞未菜

え、…なんで,そんなこと言わなきゃいけないの

黒澤 榴

ごめんキモいよね悪かった

もしその傷がその人の悪い記憶として残っているなら,聞かれたその人は勿論不快な気持ちになるだろう。

亦部 舞未菜

うんキモイ

まぁ当たり前の反応だけど,こんな風に言われるとは思ってなかった。

黒澤 榴

…だよなごめん

僕のこの感情は〝そういう人〟にしかわからない。

分かり合える人が欲しい。

僕のこの感情をどうしようもない感情を抑える何かを提供してくれる人が欲しい。

砺山 一陽

じゃあな黒澤

黒澤 榴

うん

ことのはいつも不登校だ。

そして今日も結局来なかった。

亦部 舞未菜

黒澤くん

黒澤 榴

?

黒澤 榴

あ、亦部さん

亦部さんが教室のドアから上半身だけをのぞかせ手招きしている。

黒澤 榴

どうしたの?

亦部 舞未菜

いいからさ

僕は言われるまま亦部について行き

生徒会議室に着いた。

黒澤 榴

なんでこんな所に…

カチャ

確かに鍵を閉める音がした。

亦部 舞未菜

ねぇ

亦部さんはニヤリと不気味に笑うと

自分の右腕のワイシャツをまくりあげ

僕に肘を突き出してきた。

黒澤 榴

!!

あのなんとも言えない美しい紅が僕の目に飛び込んできた。

亦部 舞未菜

亦部くんってもしかして

亦部 舞未菜

〝そういう人〟?

黒澤 榴

……

僕はゴクリと生唾を飲み込む。

亦部 舞未菜

欲しい?

亦部 舞未菜

この傷

黒澤 榴

……………

確かに欲しい。欲しくてたまらない。

今すぐこの肘に飛びつきたい。

だが何故か反応できなかった。

それは亦部さんの狂気に満ち溢れた瞳に締め付けられていたからだ。

亦部 舞未菜

どうしたの?もしかして怖いの?

亦部 舞未菜

大丈夫私も〝そういう人〟だからさ

亦部さんが笑いながら言う。

黒澤 榴

え、

黒澤 榴

それって…

亦部 舞未菜

そう私にも人とはずれた感情を持っているのよ。

黒澤 榴

そうなの?

亦部 舞未菜

うん

亦部 舞未菜

で、今あなたはこの傷に飛びつきたいでしょ?

黒澤 榴

…!!

亦部 舞未菜

私よく怪我するからさ

肘を優しく撫でながら僕を見つめる。

亦部 舞未菜

だから私はあなたに〝提供する人〟になる

黒澤 榴

え,

亦部 舞未菜

だからあなたも提供して?

黒澤 榴

………何を

亦部 舞未菜

それは…

はいここまで!!!!

続きは❤200以上で書きますよ!!

よろしく!!

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