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『君と僕の忌避進路』

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『君と僕の忌避進路』

11 - 初めての部屋と訪問者

♥

60

2023年07月20日

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注意⚠️

この作品には ・少しR系の要素 ・かなりドロドロ展開 が含まれます

読んでいて嫌な気持ちになったら、すぐにこの作品を閉じてください!

それでは本編どうぞ!

真冬視点

僕は彼方さんに連れられて、彼方さんの家まで来ていた

そして今は手当ての為、ソファに座らせてもらっている…

真冬

(彼方さんって、マンションに住んでるんだ…)

彼方

ほら、足みせて

真冬

あっ、はい…!

そして僕の左足に、冷たい冷感湿布を 貼ってくれた

彼方

しばらく動かさないで、安静にしてて

真冬

わかりました…

真冬

あの、ありがとうございます!手当てまでしてくれて…

彼方

いや、別に感謝されることじゃないし…

彼方

むしろごめん、俺自身のことなのに真冬を巻き込んだ

真冬

…………

いつになく元気がない彼方さん

真冬

(もしかして、気にしてるのかな…)

真冬

全然大丈夫ですよ、彼方さんは無傷だったわけだし…

真冬

だからそんなに気にしないでください、ねっ?

彼方

……うん、わかった

僕たちの間に、しばらく沈黙が流れた

真冬

……あの人たちは、彼方さんの知ってる人なんですか?

彼方

そう、俺が小さい時からずっと近くにいる奴ら

真冬

(えっ……?)

真冬

小さい時からって、一体どういう……

ピンポーン

すると、僕の言葉を遮るかのように 部屋のチャイムが鳴った

彼方

っ!!

彼方

真冬、ちょっとごめん

真冬

は、はい……

真冬

(彼方さん、なんか見たことがないくらい表情が固くなってる…)

真冬

(いや、誰かに怯えてる…?)

彼方視点 玄関

ドアを少しだけ開けると、目の前には 『あいつ』が立っていた

彼方

っごめん、今は入れられない

???

なんで、誰か入れてんのか?

彼方

誰も入れてないから、今から30分くらいはダメ…

???

…わかったよ、また後でくる

そういって、呆れたように帰っていく

彼方

っはあ……

ドアを閉めてから、静かにため息を吐く

彼方

(早く、真冬を返さないと…)

真冬視点

ドアの向こうで会話が終わってから、彼方さんが帰ってくる

真冬

(…なんか、元気がないな)

彼方

…真冬、誰か友達に連絡とって

真冬

へ?どうして…

彼方

ちょっと、この後用事できた

彼方

だから、誰かに迎えに来てもらってから家に帰って

真冬

…わかりました……

本当に、ただの用事なんですか?

そう聞きたかったけど、今はやめておいた

真冬

(とりあえず、渉さんか優のどっちかに連絡とってみよう)

まふ!大丈夫か?

足、捻ってるって聞いたけど…

外で少し待っていると、優と渉さんが来てくれた

真冬

うん、少し痛いだけだから大丈夫だよ

そっか…立てるか?

真冬

ゆっくりだけど、歩けるよ

…あっ、彼方さん

彼方

ありがとうございます、まふのこと

彼方

っ!

少し驚いてから、いつもの表情に戻ってこう言った

彼方

別に、大したことしてないし、もとは俺の責任なんだから…

彼方

…じゃあ、俺はもう帰るから

真冬

はい、また会いましょう!

彼方

……ん

彼方さん、さっき誰かが部屋に来た時から様子がおかしい

妙にまわりを気にしてるし、目もずっと伏せたままだし

真冬

(彼方さん、いつか聞かせてくださいね)

真冬

(さっき、玄関で話していた『あの人』と、何かあったのかって)

そして僕は、彼方さんの背中を見送ってから、家路についた

彼方視点

真冬を坂田と浦田くんに預けてから、自分の部屋に帰ってきた

彼方

(まさか、真冬がいるタイミングで来るなんて…)

ガチャっ

彼方

っ!!

突然、『あいつ』がリビングのドアを開けて入ってくる

どうせ玄関の鍵は、合鍵を使って開けたんだろう

???

…なぁ、さっきなんで入っちゃダメだったんだよ

彼方

なんでもいいでしょ

???

ふーん、まぁいいや

そう言ってにやりと笑うと、半ば強引に俺をソファに押し倒した

彼方

(っ痛い…)

いつもは感じない痛みが、全身に広がる

『また会いましょう!』

彼方

(…なんで、よりによってこんな時に真冬のこと思い出しちゃうんだろ)

彼方

(…真冬、ごめん)

『君と僕の忌避進路』

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