コメント
1件
目を開けると白い天井が見えた。 知らない天井。僅かに消毒液の臭いがする。
太宰
太宰
太宰
太宰
はああと小さな体から吐息が出ていた。 と、その時、病室の扉が開いた。扉から太宰が知らぬ少女が入ってくる。少女は目を見開くと途端その顔に喜色を浮かべた
蘭
太宰
太宰
太宰
太宰
太宰は一瞬で理解した。そしてその瞬間、彼の中には大量の記憶が流れ込んでいた。 それは太宰の記憶ではないものだった。 彼が入ってしまった体の持ち主のものだろう 見知らぬ女性が誰であるかも分かってしまう
太宰
蘭
太宰
蘭
少女は再び病室から出ていた。 病院の中には太宰1人だ
太宰
太宰
太宰は問いかけた。
誰にと言うと先ほど、記憶を思いだす時、感じた体の中のもう一つの気配にだ。
コナン
太宰
太宰
太宰
太宰
コナン
コナン
おやと、太宰は心の中で片眉を上げた。子供がどうにも子供らしくない。思い起こせば記憶の中の行動も子供とはかけ離れていた。そして太宰の中に流れこんでくる思考もまた子供らしくない。
太宰
コナン
太宰
コナン
太宰
二入してため息をついたのは同時。あわせて体も吐息を吐いていた。
病室の扉が開く
博士
灰原
コナンin太宰
博士
コナン
灰原
病室内、冷たい風が走る
太宰
コナン
太宰
太宰
コナン
コナン
太宰
コナンin太宰
コナンin太宰
コナンin太宰
灰原
コナン
コナン
灰原
太宰
太宰は体の中のもう一つの気配が弱るのを感じて一つ嘆息していた。そうだなと聞こえる声は弱しい。
博士
コナンin太宰
灰原
コナンin太宰
灰原
少女がとても不快そうに太宰を見て鼻をならした。
コナンin太宰
灰原
博士
丁度話が終わったころ、医者を連れて女性が戻ってきた。二人は入れ替わりに出ていきた太宰は診察を受けた。
コナン
太宰は暫く入院することとなった。
これ幸いと布団の上でごろごろ過ごす。何も考えずゆっくり横になっていた夜、同じようにゆっくり休んでいたのだろうコナンに声をかけられた。
彼の考えはじんわりと太宰の中に浸入してきていて、何を言おうとしてるのかは言われる前に分かる。
つい思いおこしてしまうみんなの姿
コナン
太宰
コナン
太宰は一度思いかべた顔を脳裏から消して答えていた。子供の声が悲しげになる。じわじわと思いがしみこんでいた。
コナン
太宰
子供の声が聞こえなくなる、それでもわずかずつ感じる思いにふたするよう太宰は目を閉じた。それで聞こなくなるなんてことはなかった