TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

美空

おはよ!

紫織

おはよ〜

2030年、1月8日。

紫織

冬休みどうだった?

美空

楽しかったよ〜

過去の私なら想像できない

新しい家族と共に過ごした冬休み

これから、楽しい生活を送るはずだった

あの時までは―

美空

はぁ……

3学期になって1週間

始業式の日以来海晴は来ていない

紫織

あれ、今日も来てないね……

美空

なんか隣が居ないから寂しいよね……

席替えしても腐れ縁なのか

ずっと隣の海晴の席を見つめる

美空

なんも無かったのにね……

紫織

先生もなんか隠してる?

紫織

みたいだし………

美空

えーそうなの!

美空

ほんと、いつも話しかけてくる人が居ないからなぁ………

普段の話しかけられる生活に慣れて

海晴が休みだと隣が静かで

なんだか調子が狂ってきそうな気がした

結花

あー!

結花

今日の持久走やだった〜

私のクラスもあったけど……

遅い人がなんか目立つよね……

加奈子

ほんとそうだよね〜

美空

今日1日だけですごい疲れた………

加奈子

もうなんで持久走なんかあるんだろうね〜

結花

あ!

結花

そういえばさ……

結花

美空の隣の席の海晴、っているじゃん?

加奈子

あー、

加奈子

2学期の途中に転校してきた人ね

結花

あの人行方不明だとか……

美空

え……?

普通は驚くだろう

行方不明なんて

きっと警察が今頃捜索している

ならなぜこんな……?

結花

それがさ!

結花

なんか、

結花

怪しいバスに乗っちゃったらしくて……

え、あの「不気味なバス」?

結花

あーそうそう!そのバス!

加奈子

え、なんかあったの?

美空

いや、そんなのがここに走ってるの?

結花

これはあくまで噂だけどさ……

結花

この街には、時折変なバスがあるらしくて

結花

普通のバスは青なんだけどさ、

結花

なんか、藍色みたいなバスがあって

結花

それに乗ると異世界に行くとか。

あー、昔それで話題になったよね……

ほんとかどうか分からないけど……

加奈子

でもさ、夜とかだったら見分けつかなくない?

結花

そうそう、だから夜ちゃんと気をつけないと……

バスに乗って異世界へ連れていかれるかも!

美空

わっ………

桜が前に出てきたので驚いた

ねー美空、

君の大事な人だもんね!

美空

別にそうじゃないし……

加奈子

え、なに、なんもないの?

美空

逆に何があるの?

えーつまんないのー

結花

そうそう、

結花

海晴は転校生だったから、

結花

違いに気づかなかったらしくて……

えー、怖いね、なんか……

美空

なにそれ……

現実離れした話だったけど

十分に有り得そうで、

現実味があって少し怖くなった

美空

はぁー

舞衣

どうした?

舞衣

なんかあった?

舞衣は私の幼稚園来の友達だ

ちょっとサッパリめの親友

舞衣

あ、バス来た!

舞衣とは少し学校が離れているものの

たまに一緒に遊びに行ったりする

偶然舞衣と街で出会った時があって

最近は結花たちとも面識がある

結花

遅くなったね……

日が落ちるのが早いからかな……

加奈子

ほんと、暗いよね……

5人で遊びに行くことになり、

冬は日が落ちるのが早いのに

もう今は5時30分だ

これは親に怒られる………

舞衣

ほら、バス乗るよ〜

プシュー

バスの扉が開く

美空

歩き疲れた……

結花

そうだよね〜

そんな話をして

プシュー

バスの扉が閉まった

これから起こることを予感させるような、

薄暗いバスの中で―

闇の世界で、君を探して

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

100

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚