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バスに乗って暫くして……
舞衣
ねぇ、なんか暗すぎない？
結花
あー、確かに、光がほとんどないよね
加奈子
え、こんな道あったっけ？
美空
まぁ夜になるとここら辺は暗いし……
桜
ねぇ……
桜
なんでこのバス止まらないの？
舞衣
……………！
結花
もう止まってるはずだけど……
加奈子
え、じゃあ普通のバスじゃないってこと？
美空
もしかして、あの「不気味なバス」かも……
加奈子
あ………
とてつもない絶望感が
5人を襲い、外はさらに暗くなる
？？？
次は〜
？？？
白五波〜白五波〜
？？？
終点でーす
？？？
お忘れ物の無いようにお気をつけ下さーい
？？？
白五波、終点でーす
運転手が終点を告げる
聞いた事のない場所だった
結花
ねぇ、降りるべきかな？
桜
運転手さんに言ったら？
美空
バスを間違えました……って？
舞衣
そうしようよ……
？？？
降りてくださーい……
？？？
降りてください。
？？？
降りてください
？？？
降りてください降りてください降りてください降りてください降りてください降りてください降りてください降りてください
加奈子
降りよう！
あまりの恐怖に震え
私達はバスを降りた
結花
なに、ここ……
日は沈んだはずなのに
明るい空が広がっている
？
ようこそお越しになりました！
？
理想郷、夢の世界へようこそ！
？
私は案内役の愛と申します！
愛(案内役)
コチラは選ばれし者のみが来ることのできる世界、
愛(案内役)
私たちはここを白五波(しろごなみ)と呼んでいます！
愛(案内役)
この世界は、
愛(案内役)
ゲームの世界の様になっています！
桜
げ、ゲーム？？
愛(案内役)
そうです！
愛(案内役)
ここはゲームの世界、
愛(案内役)
自由に楽しめます！
愛(案内役)
また、そのルールは
愛(案内役)
とあるゲームに基づいております！
愛(案内役)
皆さん、是非お楽しみください！
そう言うだけ言って
奥の建物の方へ消えてしまった
加奈子
なに、ここ………
バス停のある建物から出ると
小さな村が広がっていた
舞衣
ね、ねぇ……
舞衣
ここ、浮いてる……
結花
こ、こわい……
村は何故か浮いていて
そこで村人と思われる物は動いていた
結花
ねえ、これ普通じゃないよね？
美空
村人だってこんな四角で……
四角を組み合わせたような村人
その存在は異質であった
舞衣
話しかけてみる？
加奈子
いや、でも……
恐怖で動けない
美空
村人、変な言葉喋ってる……
結花
話は通じないみたいだね……
加奈子
あ！
美空
どうしたの？
加奈子
これさ、叩けば木が壊れる！
桜
え！？
舞衣
普通なら無理でしょ……
加奈子
なんか柔らかいのかな？
加奈子
私たちの体も四角になってるし、
加奈子
ゲームの世界に入っちゃった感じ？
そう言われて気づいた
私たちの体は四角で出来たような形になっていた
まるで、あの村人の様に……
加奈子
でも石は壊せないよ〜
舞衣
当たり前でしょ……
結花
あ！
結花
右手首のあたりタッチしてみて！
すると
美空
え、なにこれ……
画面が目の前に現れた
持ち物、装備の空欄がある
舞衣
これ、ログアウトとかできるかな？
加奈子
そんなボタンないね……
桜
でも、加奈子の取った木はあるよ！
桜
なんか、右上の空白でできるかな…
加奈子は試してみる
加奈子
あ、なんか出来た
その瞬間、加奈子の手には木の板があった
現実味のない世界に、みんなが戸惑った
結花
うーん。これで何とか……
そうして私たちは、
試行錯誤を繰り返し、
大きな冒険に繰り出す―
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