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焦げ色の婚約指輪

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焦げ色の婚約指輪

1 - 付き合った日の事

♥

32

2020年12月17日

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新堂

もも〜?
髭剃り壊れたからT字型の奴買ってきてくれ〜🙏

灰崎

はーい!
冷蔵庫にマヨネーズある?

新堂

新堂

ない!

灰崎

おっけ〜 👌

灰崎

もうちょいで着くよ〜!

新堂 陽太。 交際して三年目の同棲中の彼氏だ。 彼はバイト先の先輩だった。

3年前ー

新堂

ザッキー、おはよう🌞🌞
昨日のマカロン美味かった〜。

ザッキーってお菓子も作れちゃうんだな!すげー。

灰崎

新堂先輩おはようございます〜❗
それはよかった💦

実はマカロンは初挑戦なんですよ〜

新堂

初挑戦で店に売ってる以上に美味かったぞ!
さすがザッキーだな💪

彼とは知り合ってから一ヶ月後にはもう既に仲が良くて、 お菓子を作ってはプレゼントしていた その時から私は彼に夢中だった。

新堂

そーいや、ザッキーてさ、
昨日の誕生日で20だったよな?

良かったら2人で初飲みしないか?

灰崎

え、いいんですか!
私でよければ是非!

新堂

なんだよ〜?低姿勢だな〜(笑)
俺とザッキーの仲じゃん!

ザッキーだからこそだぞ❗

彼はきっと私の事は異性の友達としか思ってないんだろうなあって思ってた。

灰崎

先輩も20時上がりですよね?
一緒にコンビニ行ってお酒買いましょー❗

新堂

おうおう!
楽しみだな〜。

また後で!

閉店後の片付け中

新堂

はぁ〜疲れたー。
今日いつもより人多かったな…

灰崎

最近飲み会で流行り物があるらしくてそれで飲み会をする人が増えてるらしいですよ。

新堂

へー。おじさんも流行りには乗ろうとしてるって事か?(笑)

灰崎

やだ、酷い!(笑)
先輩って酷ですよね〜(笑)

新堂

そーか?(笑)
おじさん達って若者より流行りに敏感じゃん

灰崎

時代に追いつくって素敵なことですよ

新堂

俺何歳まで生きてんのかなー

新堂

つーか、ジジイになっても独りなのかな俺

灰崎

先輩、好きな人いないんですか?

新堂

あー、そーいう奴は、一応いるよ

灰崎

あ…そうなんですね。

新堂

多分、俺の事はただの友達!って感じだと思う

新堂

そういうザッキーは?
料理も上手いし、お菓子も作れるし
オシャレだし、可愛いし
彼氏とかいんじゃねーの?

灰崎

か、可愛いって!!
チャラいですよ先輩!

新堂

いたっ、
叩くなよ〜

どうなんだよ?

灰崎

…居ますよ。好きな人。
片想いですけど!
叶いませんけど…。

新堂

ふーん。
ま、酒飲みながらパーッと恋愛話出まするかー。

新堂

俺、学生時代モテてたんだぞ!(笑)

灰崎

はいはい(笑)
とっとと終わらせましょ

コンビニ帰り

灰崎

このみかんのぽろ酔い楽しみ〜

新堂

そんなんジュースだろ(笑)

灰崎

えー!先輩お酒強いんですか?

新堂

まーな!
この俺が弱いわけねーな!

新堂

ま、初めてだしきっとすぐ酔うだろザッキーは(笑)

灰崎

なにそれー!
意外に初めてでも酔わない天才かもしれないじゃん!

新堂

ねーな!
ザッキーに限ってそんなことはない!

灰崎

もー!バカにし過ぎですから!

新堂

はは(笑)

新堂

俺にしとけばいいのに…((ボソッ

灰崎

…なんか言いました?

新堂

ザッキーはアホだなあって

灰崎

!なにそれ!

新堂

wwwww

灰崎

そこらへんテキトーに座ってください
氷とコップ持ってきますから

新堂

かなり女子ってるな

灰崎

何その言葉(笑)

新堂

ザッキーってなんで彼氏いねーの?

灰崎

彼氏…かぁ。
つい最近までいたんですけど!
全く私と別タイプのセクシーなお姉さん系に寝取られちゃって!(笑)

新堂

うわっ、最悪だなそれ。
こんな魅力的な彼女いんのにほかの女と寝るとか男として最低だな。

灰崎

…ははは。
魅力的だなんてそんな…

新堂

色々ぶちまけるか。今日は!
明日2人して休みだしな!

注いでやる!

灰崎

どうも〜!(笑)

彼氏から言われたの居心地悪いって事 どこかどう居心地悪かったのかわからなかった。

先輩とのこの関係を終わらせたくない 一緒にいるのが居心地いいって 私と同じ気持ちだといいな 。

新堂

ザッキー、さては元気無いな?

新堂

もしかしてさっきの事…?
なんかごめんな?

灰崎

あ、いえ!
今日いっぱいお客さん来たから疲れちゃって…!(笑)

灰崎

そんなんなので気にしないでください
先輩も疲れてますもん!

新堂

あのさ、俺ザッキーと知り合って1ヶ月くらいしか経ってねーけどなんか分かる

新堂

顔に辛いって書いてる

新堂

2人きりなんだから、
なんでも言ってくれよ。

もも。

灰崎

…!?////

それが初めて先輩に下の名前で呼ばれた瞬間だった。 鼓動が早まって胸も顔も熱くなって 全身から熱気が漂うほどだった。

灰崎

先輩…

灰崎

私、片想いの人いるって…言ったじゃないですか。

新堂

おう。

灰崎

先輩の事なんです

新堂

…知ってたよ。

灰崎

え…?

新堂

きっと、俺と同じ気持ちで悩んでんだろうなあって思った。

なんとなく、そんな気がしたんだよ

そう言って微笑んだ先輩はどこか悲しそうで。

新堂

俺も、終わらせたくなくて言えなかったよ。

ももと居ると落ち着くんだ。
居心地がいいって言うか。

灰崎

…先輩

灰崎

私、人と付き合えばいつか終わりがあると思うんです。

灰崎

きっと先輩とも。

新堂

…そうだな。

灰崎

その終わりは人としての
共に老衰死して別れて
生まれ変わってまた第二の人生を2人で歩みたいです

新堂

…ぷっ。
あはははw

新堂

いい考えだな(笑)
俺もそうしたいな。

新堂

もも、付き合おう。

灰崎

…はい!

生まれて初めて片思いが報われた日。 そして即ちそれは、全てが始まった日

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