夏の香りがする..... この香りおかんからつことった香水の匂いや。 確かこの香りは俺の故郷しかない香水とか言うとった。
母
向井康二
目を開いてみると目の前におかんが立っとった。
向井康二
母
向井康二
向井康二
ずっと会いたかったおかんにやっと会えた。 おかんがここにおることは俺も死んだのか。 これで俺は楽になれるやな.....
向井康二
母
母
向井康二
向井康二
向井康二
母
母
向井康二
母
母
向井康二
そうや、俺には大事な役目の仕事がある。 俺はその人のために働いとる。 俺を優しく大事にしてくれる人。 その人の名前は.....
向井康二
思いだした。 俺は蓮様の使用人やった。 はよ目を覚まさへんといけない。
向井康二
向井康二
母
母
向井康二
母
向井康二
おかんの優しい声で涙が溢れ出す。 おかんはずっと俺を見守ってくれとったんや。 ごめんなおかん、俺、気づいてあげられんくて..... 目が覚めたら必ずおかんの墓に行くからね。 そう思い、俺は夢から覚めただった。
向井康二
瞼を重くてゆっくりと開く。 俺は母の夢から覚ます。 目を覚まし佐久間くんの顔がおっきく見えた。
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
向井康二
目を覚まし体がめっさ痛かった。 動かそうと思ったけど背中辺りが激痛が走った。 目で辺りを見渡したら暗くてどこなのかわからへんかった。 やけど蠟燭の火のおかげで辺りがわかりやすく見えた。 あっここは使用人の部屋。
佐久間大介
佐久間大介
向井康二
佐久間くんは急いで使用人の部屋から出ていった。 俺.....家の蔵に閉じ込められたはずやった。 うぅ...思いだそうとしたいけど体が痛ぉて思いだす気になられへん。
向井康二
痛ぉて死にそう ..... 誰ぞを呼びたいけど声もか細くしか言われへん。 今、使用人の部屋には俺しかおらへん。 そのため痛さと不安が引き寄せる。
スッ.....
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
襖が開いて現れたのは蓮様やった。 蓮様は負い目の表情で俺を見ており静かに俺の片に近づいてきた。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
神の子と皆から呼ばれてきた蓮様が謝るなんて思いもしんかった。 それほど蓮様にとってこれは自分の責任がおっきいかと。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
蓮様はあの後のことを説明してくれはった。 俺の家は火事で全焼したこと。 義父とラウールは自分たちを匿ってくれる所はどこもないこと。 蓮様が俺と義家族の縁を絶縁させたこと。 そっか.....俺は蓮様に助けてもうたんや。
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
向井康二
そっか.....俺は義家族と絶縁したから自由になれたんや。 やけど俺はもうここにいられんようになる。 元は義父で売られたから俺は。
向井康二
目黒蓮
向井康二
向井康二
売り物でなくなった俺は使用人として働けんようになる。 そうなると俺は.....
目黒蓮
向井康二
スッ.....
蓮様は窓を開けて俺に夜空を見した。 と思ったら.....
向井康二
目黒蓮
向井康二
夜空と一緒に沢山の蛍がいた。 昔道枝くんたちが言うとったことを思い出す。 どこぞの国に住む蛍はめっさ美しいと。 それが今、俺の前におると.....
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
向井康二
蛍の美しさを見惚れた俺は体の傷の痛みが和らいだと感じた。 初めて見た蛍のことは俺の中で忘れることはないと思った。
向井康二
蛍を眺めたら突然体が激痛を感じた。 義父から鞭を叩きつけられた所が痛い。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
スッ.....
蓮様は俺の体を片手でいらう。
目黒蓮
向井康二
向井康二
俺の体は金色に光り出し痛んどった傷が安らいでいく。 これが蓮様の神の力なのか。
目黒蓮
向井康二
向井康二
蓮様に出会ぉたことで俺の人生は変わっとった。 使用人以下としか見てくれへんかった俺を見てもらいめっさ大事にしてくれはった。 義家族に拉致られた時も一生懸命に俺を助けやしてくれはった。 王国の名家の息子に俺は救われたんや。
向井康二
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
安心したのか俺は眠気に襲われてもた。 蓮様の前で勝手に眠ったりしたら失礼けど。 蓮様は気にしんでええよと言われ。 ここは甘えて先に眠ることにした。
目黒蓮
向井康二
目黒蓮
目黒蓮
向井康二
目黒は夜空に舞う蛍を見ながら。 向井に求婚を求めだす。 向井はあまりにも突然のことで何も言えなかった。
この物語は俺とめめの成長を描いたもの。 俺はゴッド王国の使用人になったことで沢山の試練があった。 俺たちはこの試練を乗り越えるために動き出す。
第1章 完結
コメント
2件
こーちゃん大丈夫かな? 早くめめの元に帰れるといいなぁ🥺😢 続き楽しみにしています(*^^*)😆