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皆の動きが全て止まる

すまない先生

……………え?

すまない先生が間の抜けた何もわかってないような声を出す

久遠 詠

ッ!

その場の皆も詠も目を見開く、驚きと混乱が空気を乱す

久遠 詠

……………

幼き詠は目は黒く染まり、体は火傷跡でいっぱいだった

全てを見通したような、絶望を見せたような、そのような目をしていたのだ

夢羽

どういうこと…?

夢羽の一声が、戦場へと戻した

久遠 詠

ッどうでもいい…この場から消え失せろ!

詠が絶叫するように叫ぶ、そして怒りに任せた華型の弾幕を放つ

その弾幕はさっきの虹色だった弾幕とは違いドス黒い色になっていた

見られたくなかったものを、見られてしまった絶望、そして紅く染まった目で自分の過去を睨むように幼き詠を睨む

ミスター赤ちゃん

その言い方は無いだろ!

赤ちゃんが、震えた声で張り上げ叫ぶ

船湯レイ

たしかにないと思う、自分なんだよ?

レイも声を震わせながらも言う

久遠 詠

うるさいなぁ…何も知らないくせにッ

嘆くように、大粒の涙をこぼしながら、全てを悟ったように震えた声で訴える

その嘆きは痛々しいものだった

祖父を殺され、大好きだった神社も燃やされ、自分だけが未練を残してここにいる

久遠 詠

…なんで……私だけ………ッ

彼女は、生きてる方が余っ程地獄だ、そう言わんばかりに唇を噛み締める、血が出るほどに

冬羽

…あなただけじゃない

冬羽が声を出す、弱々しかったが芯をついていた

皆が息を飲む、でも彼女を救いたいその思いは全員が同じだった

レンガ

…そうだよ、君だけじゃない

ミスターブラック

…あなたの気持ち、私は…わかります

ブラックが発した一言が空気を変える、詠はブラックの方を向き、皆は見守る、そのような空気ができた

ミスターブラック

………最愛の人を亡くすこと、希望が見れないこと……その気持ち、すごくわかります

ミスターマネー

……………あぁ、そうだな

すまないスクールの皆は、事務所の皆は似たような経験をしたことがあった

だから、わかる気持ちがあった

ミスターブルー

…俺もッわかる…大切な人を亡くす辛さは………特に…

ミスターレッド

あぁ………そうだな…

ブルーは涙を堪えるように、レッドは声を震わせて頷く

ミスター銀さん

だから……もう少し…考え直してくれ…

紅月秋梛

うん…そうだよ、もう少し待ってほしい

どちらも願うように、詠に話す

ミスターバナナ

僕は君のことをあまり知らない、だが数時間だけでも君の心は優しい

ミスターバナナ

そう僕は思えたぞ

久遠 詠

ッ…

バナナの言葉が詠の心に響いたのだろう、詠の声と動きが詰まる

すまない先生や皆はここだと思ったのだろう

すまない先生

今だ…!

すまない先生と皆が星型を作るように、詠を囲む

ここにいる皆が決心したように、覚悟したように、手に力を込める

各自の能力で、詠を抑えるように、そして皆の能力の光が詠の体を包み込むように

久遠 詠

…………

久遠 詠

そっか

全てを悟ったように詠は声を出す、この人達は私を本気で救ってくれようとする

優しい人がちゃんといてくれた、そう嬉しそうに目を細めた

すまない先生

…すまない……そして

皆の能力で魔法陣ができ、詠を包むように、光の幕が出来る

すまない先生

ありがとう

この言葉が詠を成仏させ、皆を安心させる言葉だった

久遠 詠

こちらこそ…

久遠 詠

ありがとう

久遠 詠

ありがとう

幼き詠は笑い、未来の姿であった詠は安堵したように、皆に向けてお礼をした

あの詠との出会いから、数時間がたっていた、周りの空は紅く染まり、一番星が見えた

レル

………

レルはその一番星を掴むように手を伸ばした

届かないはずの一番星は、今は取れるように感じた

レンガ

なんやっとんの?

レンガが無邪気に声をかける、そして事務所の皆やすまないスクールの皆が駆け寄ってくる

レル

今ならあの一番星が掴めそうだなって

夢羽

たしかに!

すまない先生

そうだね、美味しそう!

ニコリと無邪気に笑う夢羽とすまない先生

ミスター銀さん

先生!?なにを食べるんすか!?

船湯レイ

すごい食欲?だねw

銀さんは突っ込み、レイは苦笑いをする

ミスターブラック

はぁ…バカなんですか

ミスター赤ちゃん

俺を腹減った!

ミスターマネー

なら、今日は俺の奢りにしよう!

ミスターレッド

おぉ!太っ腹〜!

ブラックは遠い目をし、赤ちゃんはお腹を鳴らし、マネーは大きな声で叫び、レッドは不敵な笑みを浮かべる

冬羽

は、話逸れすぎじゃ…

紅月秋梛

ま、まぁ大丈夫だよ…

ミスターブルー

大丈夫かなぁ?

ミスターバナナ

大丈夫だろう……多分

レンガ

多分?

なぜか少し心配していながらも、優しい笑みで見守る5人

すまない先生

よーし!学校に戻るぞぉぉお!

すまない先生がダッシュで山を降りる

みんな

ぁ゙!?

皆、怒りといつもの日常が帰ってきたような嬉しさに、少し変な声を出す

ここにいる皆が思っただろう、この幸せな日常が、壊れませんようにと

過去に囚われ過ぎず、皆と辛い時は皆と支え合いたいと

夢羽

ま、待ってくださいよ!

レンガ

ちょ…ワイ疲れてるんでもう少しゆっくりで!

叫ぶように、すまない先生を呼び止めようとする2人

冬羽

わ、私も…もう……無理…

船湯レイ

あぁあ!?冬羽ちゃん!?

紅月秋梛

ど、どうしよ!?

レル

お、おんぶするよ!?

プチパニックを起こす4人

それを保護者目線(?)で見守るすまないスクールの生徒

あぁ、この幸せを壊したい

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

今回も面白かったー!! 無事に成仏できてよかった!本当によかった!転生して、すまない先生達に会って、仲良くなってほしい!!

ユーザー

久しぶりの投稿! すっごい面白かったよ!(`・ω・)b無事に成仏できて良かった〜。来世では幸せな人生を送ってほしいね〜!最後のは一体?

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