今日は2作品投稿〜!!
たくさんの人に読んで貰えますように
いつもハート、コメント、ブクマ ありがとうございます!!
じゃあ、さっそくどーぞ
こくん
るくん
こくん
こくん
るくん
笑顔で返したが 僕は今にも泣きそうだった
るくん
洗濯物を確認する振りをして リビングを出た
濡れた洗濯物をハンガーにかけ シワを伸ばしながら干す
手に取ったシャツを見て 堪えていた涙が溢れた
いつかに君が 買ってくれたTシャツ
僕だけが君から貰ったものを 身につけている
僕があげたものを 君が身につけることはない
シワシワになったシャツが 僕らのようで悲しくなる
どんなにシワを伸ばしても 綺麗になることはなくて
必死になっているのは僕だけ
るくん
ふと我に帰って 洗濯物を片付け始めた
洗濯物を干し終わり リビングに戻ると パソコンに向き合う君がいた
こくん
こくん
るくん
るくん
食器が積まれているシンクが目につき、キッチンに向かった
こくん
そう謝る君はパソコンから 目を離すことはない
るくん
こくん
るくん
最近は君から謝られてばかりだ
ごめんという言葉はずるい
謝られたら許すしかないじゃん
もちろん、家事を代わりにやることとかデートをドタキャンされることに腹を立てている訳じゃない
仕事が忙しいことくらい 分かってる
君が頑張ってることも ちゃんと分かってる
分かってるよ
るくん
るくん
紅茶をパソコンの隣に置いた
イヤフォンをしている君には 僕の声なんか届いていなくて
紅茶を置いたことにも気づいていない
透明人間にでもなった気分だ
僕はリビングを出て 1人寝室へ向かった
るくん
いつから言わなくなったのだろう
付き合った当初は毎日一緒にお風呂に入って髪を乾かしてもらって
体を重ねて疲れて眠りにつく
そんな日々が当たり前だった
今じゃ、おはようもおやすみも 最後にいつ言ったか覚えてない
るくん
もう自分が愛されている 自信さえなくなって
僕の心は枯れてしまった
考えることもバカバカしくなって 目を瞑って眠りについた
ガチャ
寝室の扉を開ける音で 目を覚ました
布団をめくって僕を起こさないようにそっと中に入ってくる
すると足が軽く当たった
るくん
何故か僕が謝ってしまう
こくん
こくん
るくん
るくん
僕からしたら2回目のお疲れ様だが、君にとっては1回目のお疲れ様だろう
こくん
るくん
こくん
るくん
るくん
しまった
本音が出てしまった
こくん
こくん
こくん
愛想笑いも出来なかった
もういっぱいいっぱいだった
とっくに限界なんか越えてた
るくん
時計はとっくに12を回っていた
るくん
るくん
こくん
きっと記念日なんて 覚えてなかっただろう
るくん
言いかけた時僕の中で 何かが壊れた
るくん
るくん
こくん
るくん
るくん
るくん
るくん
るくん
るくん
こくん
るくん
るくん
るくん
こくん
僕は部屋を飛び出した
こくん
後ろから抱きしめられ 僕の足は止まった
こくん
こくん
落ち着いた君の声が リビングに響く
るくん
君は俯いたまま 深い深呼吸をした
繋ぎ止めていた赤い糸は 簡単に切れてしまったんだ
きっと別れを告げられるんだ
どうしてこんなに好きなのに...
涙が止めどなく溢れ その場に泣き崩れた
こくん
僕のことを支えて そっと抱きしめた
こくん
ポケットの中から 小さな箱を取りだした
るくん
こくん
こくん
こくん
悲しい声で僕の耳元に囁く
こくん
るくん
るくん
そっと離れてころちゃんは 小さな箱を開いて 僕の前に膝まづいた
こくん
るくん
そうだ、忘れていた
君はいつも不器用だった
付き合った時だって デート中全然話を聞いておらず 上の空な君を見て 僕が泣いちゃったんだっけ
でも、慌てて告白してきて 誤解が解けて付き合った
こくん
るくん
きっとこの先もすれ違う かもしれない
だけど
るくん
こくん
好きだからこそ 僕らはすれ違っていた
好きな気持ちは変わっていない
るくん
隠していたプレゼントを 棚の中から出して渡した
こくん
るくん
こくん
るくん
るくん
こくん
少し恥ずかしそうに 首の後ろを触りながら
こくん
こくん
るくん
本当は僕のこと ちゃんと愛してくれていた
僕が勘違いしていただけだった
こくん
こくん
こくん
こくん
こくん
るくん
すれ違ったのなら ちゃんと振り返ればいい
向き合えばいいんだ
僕らはそうやって 好きを知っていくんだ
るくん
こくん
何があっても 僕らなら乗り越えられる
そう思った夜だった
コメント
31件
ぶくしつですー
連続コメ(?)失礼します! 本当に主様のお話読みやすくて好きです。思いっきり泣いてしまいました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`) 頻繁にいっぱいコメくるの勝手に失礼だと思っちゃったので,主様のお話でめちゃ好きなものがあれば,ブクマ失礼させて頂きます。すみません🙇♀️
か、神すぎる✨ほんとに最高すぎて泣きました😭ブクマ失礼します!!