あの時の気持ち　5話

俺は、、

花子さんが好きだ。

俺が花子さんを好きになったのは、小学一年生の時

俺はいつもいつもいじめられていた。

その時も、おもちゃを取られて泣いていた。

そんな時だった

この時、俺の心の中で何かが鳴った

心臓の音が妙に速く、大きかった。

そしてこの「サイッテー」という言葉は

いつしか、俺の中で悪い人に言う魔法の言葉になった。

タッタッタッタ

いじめっ子達はその場を離れた。

俺に勇気を与えてくれた子。

その子がまさか、同じ学校で同じクラスだとは思わなかった。

最初は俺も分からなかった。

雰囲気が違うから。

でも、何処かが似ていたんだ。

俺は一緒にいて気づいたんだ。

彼女の癖。 逃げる癖。 あの時の彼女も逃げるようにその場を離れたから。

たまに見せる笑顔がそっくりでそのままだったんだ。

そこで俺は確信した。 この子が花子ちゃん。 俺がこの子を守りたい。

あの時、君が俺を守ってくれたように