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三島圭子
三島圭子
浜松イル
結局メールの返事は送らなかった
わざわざ違う電車に乗ったが
学校の最寄りの駅前で、当たり前のように圭子は待っていた
イルは一瞬、逃げ出したいと思ったが
止められるのがわかっていたため
何も言わずに合流した
三島圭子
三島圭子
三島圭子
三島圭子
傷を隠すためのに着けたリストバンド
イルにとってはとても重要なもの
しかし、何も知らない圭子は
三島圭子
お構いなしに思ったことを口にする
浜松イル
三島圭子
浜松イル
三島圭子
三島圭子
浜松イル
三島圭子
三島圭子
圭子の言葉が
イルの心にナイフのように突き刺さる
できることなら伝えたい
昔から圭子と比較されいじめの対象になっていたこと
今も進行形でいじめられていること
しかし圭子は正論を振りかざし
そんな自分を「正しい」と心の底から思っている
正論は時に人の心を抉る凶器となる
圭子はそれが理解できていない
坂井穂波
穂波の声にイルの身体が少し強張る
三島圭子
圭子の声を掻き消すように
坂井穂波
穂波は圭子に声を掛けつつ
イルの足を思いっきり蹴った
浜松イル
坂井穂波
三島圭子
浜松イル
坂井穂波
三島圭子
坂井穂波
もちろん反省などしていない穂波は
圭子にバレないように振り向き
遠くから様子を見ている男子達に合図を送った
吉崎隆
高尾雄大
吉崎隆
朝のホームルームを終え
圭子は担任に呼ばれ教室を出ていく
圭子が教室を出て数秒後
坂井穂波
坂井穂波
いつもの調子で穂波が呼び掛ける
教室にいるほぼ全員の生徒がイルを見て笑っていた
女子A
女子A
坂井穂波
吉崎隆
高尾雄大
坂井穂波
坂井穂波
ほんのわずかな時間でも
穂波達は生徒を煽りイルを攻撃しようとしていた
そこに圭子が戻ってくると
三島圭子
坂井穂波
自分達の都合のいいように言い訳をして
圭子のことを騙していた
圭子はイルの些細な変化を気にしてはいるものの
自分のクラスでいじめが行われ
その攻撃の対象がイルになっていて
自分を傷つけてしまっていることには全く気づいていなかった
三島圭子
浜松イル
三島圭子
浜松イル
浜松イル
イルの初めての抵抗だった
しかしそんな抵抗も
穂波達には決して通用しないのである