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ミュール

ミュール…です

アメリア

ミュール…

アメリア

(確か資料には載っていなかったな、よし)

メラ

アメリア様〜!

アメリア

アメリア

じゃあ私たちは行く、健闘を祈る

ミュール

あ…

アメリアが体を翻そうとしたそのとき、視界の隅に手を伸ばすミュールが見える

アメリア

…?

ミュール

…私は……これからどうしたらいいのでしょう…?

アメリア

…?自由に生きればいいんじゃないか?

ミュール

…自由……

ミュール

…貴方は?

アメリア

殺し屋として、仕事を全うする

ミュール

殺し…仕事……

ミュール

私の仕事も…殺しなのですが

アメリア

ミュール

…お仕事が…取られてしまいました

アメリア

はぁ…?

ミュール

…元々…私があの人を殺す予定だったのです

ミュール

しかし昨日…主様が仕事の遅い私を、まるで不良品のようだと言いました

アメリア

酷いなそりゃあ

サミュエル

へえ、主人がいたんだね

メラ

あるじ様?サイテーじゃん!

アメリア

主君という意味だぞ

メラ

あ、そうなんだ

ミュール

…だから私…今は何をしたらいいのかわからないのです

ミュール

生まれてから…働くことしか、してこなかったものですから

サミュエル

…したいことは、何もないんだね?

ミュール

はい

サミュエル

ふぅん、じゃあ俺らにはなんも言えないじゃん

ミュール

サミュエル

だってそうでしょアメリア?どうしたらいいかなんて…

サミュエル

そんなこと、ヒトは自分で考えられる

アメリア

ま、それもそうだな

アメリア

ミュールのしたいことを見つければいいよ

アメリア

自由に生きてればきっといつか見つかるさ

アメリア

これでいいとか、最悪そんな感じでもいいんだよ

ミュール

私の、気持ち…

ミュール

ミュール

ミュール

…私、私…は…

ミュール

貴方たちと一緒に、冒険したいです

メラ

えっ!?

ミュール

ダメですか?

メラ

い、いやぁ、ダメじゃないよ…?

サミュエル

待って

サミュエル

理由、聞いてもいーかなあ?

ミュール

あ、はい

ミュール

…貴方たちといると、新しいことをもっとたくさん知れると思ったのです

ミュール

そして、やりたいことも…見つかるかもしれないと

ミュール

お二人の言葉を聞いてそう思いました

サミュエル

…そ

サミュエル

ま、アメリアの意思に一任するしかないね

アメリア

別にいいよ

メラ

わーんまた賢そうな人が増えたよぉ…

ミュール

あら…私は別に大した知能は持ち合わせていませんよ

メラ

でも話し方が賢そうだよぉ〜〜

アメリア

はは、でもメラがいないと元気が足りないだろ

メラ

え!やったぁ!

アメリア

さてと…殺しが職だと言ったな、まずは腕を見せてみろ

ミュール

…はい

ミュール

ターゲットの情報を…抜粋してお読みいただけますか?

アメリア

あいあい

アメリア

えーと…確か、名前はエイデン

ミュール

確か?文字はお読みにならないのですか?

アメリア

ああ、悪いな、育ちが良くないんだ

アメリア

記憶は確かだよ

アメリア

寝床に自動音声付きの資料があるんだ

ミュール

そうなんですね

アメリア

それで、武器は大したものは持ってないはずだな

アメリア

ま、コレもただの雑魚だろ

アメリア

だけど腕が気になるから…できるだけ上手に殺してくれ

ミュール

はい、かしこまりました。

ミュール

少々離れた場所で待機願います

アメリアたちは彼女らから離れようと、たたっと小走りをした

ある程度離れると、ミュールは満足げに、無音でエイデンに近づいた

そして、ぴょんと何かを放った

メラ

あれなんです?

サミュエル

…なるほどね

アメリア

爆薬…だな

アメリアがメラの耳を塞ぐのと同時に、周囲に爆発音が轟いた。

アメリア

ひー、うるせえな

ミュール

申し訳ありません

ミュール

私の武器は、爆竹や爆薬など…爆発物になっていて

アメリア

それ手榴弾とかじゃだめだったのか?

ミュール

火薬からの生成物であれば可能ですが…

ミュール

なんせ手榴弾は威力に欠けますから

アメリア

普段からそんなものを使ってるのか?

ミュール

いえ、手榴弾ですよ

アメリア

サミュエル

アメリアが上手にって言ったから派手にやったんじゃない?

アメリア

あ、そういうこと?

ミュール

あ、はい

アメリア

なんだ、別に丁寧にいつもの殺しを見せてくれたらそれでよかったんだ

アメリア

ま、爆薬の威力は十分わかったよ…ありがとう

ミュール

はい!

ミュールは少し嬉しそうな笑顔を見せた

アメリア

(…まああんまり人が増えても同時に何人も殺すことなんてないけどな…)

銃口の先のエンディング

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コメント

5

ユーザー

ミュールさん、なんだか言葉もしっかりしてて感情も薄そうで、なんか…人間っぽさがあんましない……?青薔薇が存在しないもの、だから…記憶がないとか?? それとまたアイコンが変わった…?仲間になったら、かなと思ったけど、だとしたらサミュエルくんが変わるの早すぎだよね…?なんでだろ……?

ユーザー

ミュールさん…素敵な名前……!! って、ミュールさんも殺 しを仕事としているの!?しかも手榴弾って凄すぎるのでは……!?アメリアさんの仲間たちは良い意味でえげつない人が多いな……w ミュールさんが「一緒に冒険したい」と言った瞬間、アイコンが変わっててどこにでもいる一般人から仲間になった、って感じでめちゃくちゃ最高だった✨✨

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