すばる
母親
すばる
中1の俺は 親が離婚したせいで 母親の実家があるど田舎に 無理やり転校させられ 不機嫌だった。
母親
すばる
母親
むかつく。 誰のせいでこんな目に、、
すばる
母親
すばる
ほんとなんもない。 田んぼと畑 あと潰れた酒屋 道も舗装されてないし。。
すばる
しばらく歩くと 小さな公園があった。
すばる
公園の外側には 桜の木がきれいに並んでいて その真ん中にポツンと 今にも壊れかけそうな ベンチがあった。
さくら
すばる
さくら
桜の木の下で微笑みながら 話す彼女に 俺は問いかけた。
すばる
さくら
すばる
さくら
すばる
さくら
すばる
その問いかけに さくらは少し どもったけど すぐに顔をあげた。
さくら
すばる
俺の質問を遮るかのように だれかがさくらのことを 遠くで呼んでいる。
さくら
さくらは俺の問いかけに 答えることはせず 去り際に笑顔だけを残して 公園からでていった
すばる
頭のなかに 少しモヤッとした なにかが残ったけど それがなんなのか 俺にはよくわからなかった。
母親
すばる
母親
すばる
そうゆうと 母さんは手に持っていた皿を フッと床に落とした。
ガシャンッ
母親
すばる
母さんは慌てて 床に散り散りになった お皿を拾い始めた。
母親
すばる
母親
明らかに動揺してるのに 何回聴いても 気にしなくていいの 一点張り
俺は諦めて 妹の雛子を呼びに二階にあがった
雛子
すばる
雛子
すばる
雛子
すばる
雛子
すばる
雛子
すばる
雛子
すばる
雛子
すばる
雛子
母親
結局、妹に聞いても モヤモヤは消えなくて 思い出せそうなのに なんでか 思い出せないんだよな。
でもたぶん おれ、小さい頃 さくらに会ったことあるんだと思う じゃなきゃ このモヤモヤはなんだってんだ
すばる
今日は転入初日
担任の先生がおれの席を指差した
担任
木戸? どこかで聞いた名字だ
すばる
おれの隣の席は さくらだった。
すばる
さくら
まるで今日が 初対面かのような さくらの反応に 身体が反応してしまった。
すばる
さくら
すばる
さくら
さくら
とぼけている感じもない。 至って普通だ 公園であったさくらとは 別人なのか
すばる
さくら
さくら
何度聞いても 首を傾げるさくらに 俺は訳が分からなくなった。
すばる
母親
すばる
俺の問いかけに 明らかにまた 動揺してる。
母親
すばる
母さんは、目を見開いて 重たい腰をソファーに おろした。
母親
すばる
母親
すばる
母親
すばる
すばる
母親
すばる
母親
すばる
すばる
母親
すばる
すばる
母親
母親
すばる
母親
すばる
すばる
母さんはため息をつき 話し始めた。
母親
すばる
母親
すばる
母親
すばる
母親
母親
母親
記憶障害 覚えておきたいことも なにもかも 次の日には忘れてるのか
すばる
母親
母親
母親
すばる
すばる
母親
母親
母親
母さんは それ以上話さなかった。
すばる
コンコン。
雛子
すばる
ガチャ 静かにドアが開いた
雛子
すばる
雛子
すばる
雛子
すばる
すばる
雛子
すばる
雛子
雛子
すばる
すばる
すばる
俺は何事も なかったかのように さくらに話しかけた。
さくら
さくら
すばる
さくら
さくら
さくらはそういって にっこりと俺に 笑顔を向けた
さくら
さくら
すばる
さくらは小さいノートを 机の引き出しから取り出した ノートを広げ 真っ白なページに おれの名前をスラスラ 書き始めた
さくら
すばる
さくら
さくらの笑顔は どこか寂しそうで でも何故か懐かしい そんな感じがした。
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