ミシロ
手に入れた斧をあの巨木を切るために 持っていく… 少女にはその斧は少しばかり重たいようで ふらつきながらも巨木の前まで来た
ミシロ
少女の精一杯の力をその木にぶつける しかし木はそんな簡単には倒れない
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
右に進むと扉が現れた 看板などもないのでただの通路だろう 気にせずその扉を開ける
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
扉を開けるとその先は 部屋になっていた
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
そう思い部屋を出る
ミシロ
ミシロ
そんな考え事をして巨木の場所まで 戻ろうとした時…
ミシロ
ミシロの視界には奇形な姿のなにかがいた
それは蜘蛛のように手足が幾つもあり ケルベロスのように顔が3つ その顔と手足は人間のものだ
暗くてよくは見えないが 何かを食べているようだ クチャ…クチャ…と気味の悪い 音がミシロの耳に入る
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
気づかれないようゆっくり後ろに下がり 扉の方にと近づく
ジャリ…… ジャリ………
パキッ…………
ミシロ
その音に反応したのか 蜘蛛のようななにかは食べるのをやめて 音のした方にと寄ってくる
ミシロ
ミシロ
最悪のケースを考えてミシロは 後ろの扉まで全速力で走る
逃げるミシロを見た蜘蛛のようななにかは ミシロを獲物と判断して追いかけてくる
身の毛のよだつ気味の悪い声を上げ 逃げるミシロを追いかける
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
後ろからはペタペタと音を立て 迫ってくるなにか…
なんとか扉までたどり着きすぐに扉を開け 別の部屋に移動する
扉を閉める時に後ろを振り向くと ソレはすぐそこまで来ていた
そしてその瞬間にそれの姿がはっきり 分かるようになった
皮膚は薄黒くその皮膚はただれていて 目は焦点があっていないようだ
3つの顔は全てそんな感じになっており 違うところといえば顔のパーツだ
左の顔は目がない 真ん中は焦点があっていない 右は片目がずり落ちてる なんとか神経が繋がっているようで 走る度にその目は横に揺れる
手足はやはり人間であった 腐っているのか走る度に皮のようなものが 剥がれ落ちる
そして胴体は肉塊でできている それも幾多の人の身体で…
人の嫌悪感を逆撫でする そんな見た目の奴だった
扉が完全に締め切るその瞬間まで その化け物は私を見ていた
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
しばらくして音はしなくなった…
ミシロ
恐る恐る扉を開ける そこには何も無かった
いや無かったというのは語弊かもしれない 一つだけ先程まで無かったものが今ここに 新たに増えたのだ
ミシロ
先程まで狂ったように扉を叩いていた あの化け物の死体がそこにある
不思議なことにでかい身体は消えており あるのは頭と数本の腕
ミシロ
ミシロ
死体を踏まないように進もうとすると 足になにか絡まった
ミシロ
それはちぎれた腕だった
絡まったでは無く捕まったのだ
ミシロ
ミシロ
抵抗するもその手は離れない むしろ徐々に力が入っていき より足から離れないようになっていく
ミシロ
ミシロ
ミシロ
最初に手に入れた小ぶりなナイフで 掴んできたその腕を引き裂く
ミシロ
やがて掴んでいた手は離れ力なく落ちた
ミシロ
ミシロ
巨木前に来るまでに小枝を集めて 戻ってきた
ミシロ
ミシロ
ミシロ
斧を巨木から引き抜き枯れ木を伐採して 倒した木を持てる分だけ持って帰ってきた
ミシロ
ミシロ
集めた木々を巨木の前に置いて 火をつける
するとすぐに火は燃え上がり 巨木を燃やしていく
ミシロ
少しして大きなその木は 燃えてなくなり炭と化した
ミシロ
その先は扉はなく地下へと続く階段が あるだけであった
ミシロ
〜植物園【地下】〜
ミシロ
ミシロ
その道を辿るとやはり鏡があった
ミシロ
ミシロ
眩い光がミシロを包む
生きてるとは辛いものだ
弱者は辛いものだ……
人は何故集団でしか生きれないのだろう…
人は何故集団になると強気になるのだろう
何故弱者には味方しないのだろう
私はそんな事を日々考えていた
理由は明白この世界に飽きたのだ
集団で痛ぶる奴ら…
それを見て笑うヤツら
見て見ぬふりをする奴もいる
私は何度救いの手を求めてもその声は 届かない…届くことは無い
弱者には味方がいないようだ
だから私は消える事にした…
私に味方する奴がいないなら
私が消えても大丈夫……
だから私はそうした………
鏡芽湖(きょうめこ) ここは私の家の近くにある公園
そこはこの鏡芽湖がめだまらしい
有名な湖らしい…
自殺の名所として……
この前もここで死体が出たとニュースが やっていた
何故ここでみんな死ぬのかは分からない
私は近場だからここにしただけである
こんなふうに考えていても仕方ない
そろそろ私もいくとしよう…
男子高校生
ミシロ
男子高校生
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
男子高校生
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
男子高校生
男子高校生
ミシロ
男子高校生
男子高校生
男子高校生
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
ミシロ
男子高校生
男子高校生
ミシロ
ミシロ
男子高校生
男子高校生
男子高校生
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
男子高校生
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロはさりげなく離れて 湖の近くまで行きそこで身投げした
苦しい………暗い………
息ができない……
こうやってじわじわ痛ぶるのか……
苦しみだけが頭を支配してる……
気が付くとミシロは鏡の前に立っていた
鏡は音を立て砕けた
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ
ミシロ