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夜は、音が少ない。 だから私は、夜の任務が好きだ。 木々の間を抜ける風の音と、足元の土の食感だけがあればいい。 余計なものは、すべて糸で塞いでしまえばいいから。
指を伸ばすと爽世が迷いなく止まった。 黒い羽が僅かに揺れる。
爽世
私が言うより先に、爽世が鳴く。 視線の先、闇の中で何かが動いた。
もう張ってある。
地面にも、木にも、空にも。 自分でも気づかないうちに、私は糸を張る。
鬼は走る。逃げようとする。 でも、走るたび足が鈍る。 ーーー鬱陶しいだろう。
そう思いながら、私は距離を詰める。 刀はまだ抜かない。 必要ない。 鬼が叫ぶ。 見えない何かに絡め取られていることを、 ようやく理解した顔だった。
婭栗 小梅
鬼
婭栗 小梅
だけど、終わらせない。 糸は、逃がさないためにある。 切るためじゃない。
鬼が完全に止まったのを確認してから、私は刀を抜いた。 静かな音がして、首が落ちる。
夜はまた静かになる。
爽世が私の肩に移った。
爽世
婭栗 小梅
それだけ答えて 私は糸を回収する。 解けない糸はない。 でも、最初から切るつもりのない糸もある。
私はそれを張る。
糸柱として。
みなさん‼️ こんばんわ。主です。 初めて物語を出させていただきます。 題名は「糸柱」 鬼滅の刃のオリジナルキャラクターを作り、 その子をメインとした作品にしようと思っております。 リクエストや、質問などがございましたら 気軽にコメントください^ ^ コメントはすべてお返しします♪ ではこれからよろしくお願いします💖 最後に小梅ちゃんと爽世ちゃんの紹介をして終わります🙌🏻
婭栗 小梅
爽世
以上です‼️ それではまた次回も楽しみに😻