少女
ほらほら
少女
こっちこっち!
俺は言われるままについて行く
僕
ちょ、ちょっと___
少し歩いて行くと
どんどん薄暗くなっていく
僕
ね、ねぇ
僕
こっちであってるの?
少女
うん!あってるよ!
どんどんどんどん進んで行った
少女
ここだよ!
そこは、薄暗い工場だった
僕
いや、ちょっと__
少女
あのね、このドアあるでしょ?
僕
う、うん
女の子が指差した方向には確かにドアがある
でも、普通のドアではない気がした
少女
ここをくぐって願いを言って?
少女
明日の10月30日に
少女
叶うから
僕
あ、あぁ
ドアを潜ろうとする
少女
あ、でもお兄ちゃん
少女
この世界には願いが叶ったら
少女
もう、戻れないよ?
その声は
もう届いていなかった
僕
こ、ここは?
確か俺は…
ドアを潜って___
思い出した…
でもなんで?
こんな所に…
俺が居るのは
学校の前だった
僕
俺、何すれば…
その時
あの、女の子の声が聞こえた
少女
そのまま、自由に生きて
少女
それで、私はお兄ちゃん
の願いを叶えるから
の願いを叶えるから
僕
あぁ
俺はすべての力を振り絞って
足を踏み出した
続きはハート700