TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

2024年 夏の終わり

YouTuberという職業である俺達は、デスマーチだったり、コラボだったり、大型企画だったりと…それはそれは忙しい日々を送っていた。

そんな夏の地獄のスケジュールにも一段落がつき、俺達はつかの間の休息を楽しんでいた。

今日は、6人集まってのお疲れ会だ。

シルク

4億再生達成おめでとうー!

ンダホ

おめでたーい!!

マサイ

⊂(°ω。)⊂イェェェェェェェェェェイ

ダーマ

うるせぇよ!!

ザカオ

wwwwwwwwwwwww

モトキ

いや〜達成して良かったよね!

ンダホ

宴だー!酒を出せ出せ!

ザカオ

飯食おー!

夏の終わりに行われる恒例行事だが、メンバーは想像以上にはしゃぎ倒している。流石4億の達成感、と言ったところか。実の所、俺もすごく楽しみにしていた。

モトキ

あ、アイスあと1本だけど、誰か食べるー?

ンダホ

俺知覚過敏だから遠慮しとくw

ダーマ

アイスは俺のものだ

ザカオ

なんでだよ笑俺も食べたいんだからな!

ダーマ

うるせぇ!お前の物は俺の物(??)

シルク

待て待て!俺も混ぜろ!

モトキ

あー、どうする?

ンダホ

スマブラで勝ったやつがアイス獲得!とかでいいんじゃない?

モトキ

wwwそれ面白そう!

シルク

アイスを賭けて勝負だ!

ダーマ

受けて立つぜ

ザカオ

絶対負けないからな!

ンダホ

自分で提案しといてなんだけど、めちゃくちゃ面白くなりそうだわ笑
カメラ回しとこ笑

マサイ

じゃあこれでやってみようぜ

そう言いマサイが持ってきたのは、従来の某ゲーム機とは異なった小型の機械だ。見た目は、小さいプロジェクターとコントローラーが装備されている箱みたいだな。

ザカオ

…?これ何?

ダーマ

ミニ賽銭箱?

シルク

んなわけ

モトキ

あ、それ知ってるかm

マサイ

待てモトキ!それ以上言うな!

ここに機械オタクがいるのをお忘れか…?みたいな顔してやがる。

マサイは機材などに詳しく、撮影や編集などで支えてくれる、言うなら「縁の下の力持ち」と言うやつだ。

そんなマサイは、最近世間で話題になりつつある…なんだっけ、『原子組み替え型化学工業』というやつに興味津々なのだ。

この小型の機械も、この原子なんたらに分類される、最新機種のゲーム機だ。プロジェクターをONにすると、空中に画面が映し出されるのだ。電気は消さないといけないが、スクリーンが必要ないのが、従来のプロジェクターと違うところだ。

あー、これはガジェットマサイの長い説明が始まるやつに違いない。

マサイ

まず、『原始組み換え型』っていうのは、最近まで研究されていた「現代でも魔法が使えるか」っていう実験で証明された『空想生物実現化実験』のひとつだな。

マサイ

その実験では、「特別な杖を使って暗号を組み合わせることで原子の反応がおきる」っていう結果が出たんだよ。

マサイ

……まぁ正確には核融合…?ってやつだな。それをエネルギーにして水とか炎を生成することができるようになるんだよ。

マサイ

この技術を日常生活に応用することで、電気消費量を大幅に削減することに成功したんだよ。その証拠にほら、この前テレビで「地球温暖化」の進行が緩んだって報道されてただろ?

ザカオ

マサイって…こういう話だと急に頭良くなるよな

ンダホ

流石ガジェット系男子

モトキ

最近だと、『原子組み替え』の技術が義務教育にも取り入れられたんだっけ?

マサイ

そうだな。でも発明されたばかりだから、危険な所もあるんだよ。義務教育で専用の杖が使われるようになるからか、いつかハッキングが起こってしまうって危惧されてるんだよ。それで作られた商品1号がこれだ!正式名称は………

うん。全然着いてけねぇ。てか、マサイ「危惧」って言葉使えたんだ。

モトキ

それでも世間は物騒だよねぇ…最近原因不明の神隠しも多いじゃん

ンダホ

あ、それ今日テレビで見たわ

ザカオ

俺絶対神隠しとかいうやつにあいたくないんだけど…

ダーマ

日頃の行い良くしとかないとあうぞ

ザカオ

おま言う

モトキ

ダーマが言えることじゃないでしょ笑笑

マサイ

wwwwwwwwwwwww

その後もマサイの説明は長く続いた…。これでも「ざっくり」なんか言うもんだから、マサイの機械に対する探究心は本当に驚く。ちなみに、なぜ義務教育化されているかと言うと、戦争が起こった時に使えるように…らしい。

しばらくビールを飲みながら聞き流していると、ようやく部屋は静かになった。多分ね、40分は話してた。途中から相手にされてなかったけど、語ってた本人は満足そうだからいいや

シルク

ソフトはセットできたし、もうできるんじゃね?

ンダホ

じゃあ電気消すよー

そう言い、プロジェクターを起動させると、部屋にゲーム機の画面が浮かび上がった。

モトキ

おー!

マサイ

すげぇ〜!!✨✨

ダーマ

目めちゃくちゃ輝いてるじゃん笑

ザカオ

う〜ん…w俺は機能的にテレビの方が好きだな

ンダホ

同じく笑

シルク

すげぇ…俺もこのゲーム機買おうかな…

ダーマ

でも最新だろ?高そうだよな

マサイ

なんならやろうか?もう一個持ってるんだよ

ダーマ

なんであるんだよ笑

シルク

マジ?後で忘れたとか言うんじゃねーぞ

ゲームを立ち上げたはいいものの、何かがおかしい。画面が真っ白になってて、電源ボタンを連打しても何も反応しない。なので再起動することもできない。まさか、ソフトとプロジェクターの相性が最悪だったとか?ソフトを抜こうとしても微動だにしない。なんだこれ…硬ぇ!

シルク

何?故障か?

モトキ

マサイ、どうにかなりそう?

マサイ

故障だろうけど、なんかおかしくね?

ザカオ

なんかって何?!怖ぇよ!

だんだんゲーム機が熱くなってきて、持っていられず思わず落としてしまった

マサイ

…!!シルク!!

シルク

…?!

その瞬間、眩しい光に包まれた

シルク

(……熱くて苦しいのに)

シルク

(何も感じない)

シルク

(何も見えない)

シルク

(何も聞こえない)

シルク

(マサイ…モトキ)

シルク

(ザカオ…ダーマ…ンダホ…)

シルク

(みんなはどうなったんだ…?)

シルク

(なんでこんな事になったんだ…?)

シルク

(…俺)

シルク

(もしかして、死ぬのか?)

シルク

(ぁー、駄目だ。)

シルク

(体が動かねぇや)

俺の意識は、そこで途絶えてしまった。

シルク

……ん"っ…

シルク

痛って"ぇ"………

シルク

……

シルク

………は?

シルク

ここ、何処だ?

続く…

遠い絆、遥か未来へ

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

23

コメント

3

ユーザー

続き待ってます

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚