あれから数日後…
真琴
そろそろチームの説明もしないとじゃない?
瑠海
そうだね〜依頼が来る前に済ませておいた方がいいし
瑠海
とりあえず、「コードネーム」から決めようか
夏鈴
「コードネーム」…?
真琴
まあ、仮の名前みたいなものだよ
瑠海
これは夏鈴の好みで決めていいよ
夏鈴
うーん…
夏鈴
「フェンサー」…とかどうかな…
瑠海
おぉ!いいんじゃなーい?
真琴
うん、俺もいいと思うよ
瑠海
じゃあフェンサーで決定!
真琴
ちなみに俺はガンナー、瑠海は…
瑠海
マグナムだよ!
瑠海
またセリフ取られるとこだったー危ない危ない
真琴
はいはい
瑠海
それじゃ、コードネームも決まったことだし!チームについて説明するねー
瑠海
私と真琴は「魔石」について調査をしているんだ
夏鈴
魔石…?
真琴
あれ、知らない?ニュースとかでも話題になってると思うんだけど…
夏鈴
うーん…聞いたことないかも…
瑠海
じゃあそこから説明しようか
瑠海
魔石ってのは、膨大なエネルギーを持った石なんだ
瑠海
それ以外は今の化学じゃ解析しきれてなくて、まだよく分からないんだけど…
瑠海
まぁ、その石を私たちは調査してるんだよね
瑠海
結構いろんなとこに落ちてるから外に出ればすぐ見つかると思うよ
夏鈴
まだ曖昧なところはあるけど…
夏鈴
ひとまずどんな物かはわかったよ
真琴
うん、後々わかってくるだろうし今はそのくらいで大丈夫
瑠海
で、調査の内容っていうのが、その石をとにかく壊しまくる!
夏鈴
えぇ!?
真琴
乱暴な手段ではあるけど、これが一番公立的なんだよね…
瑠海
とりあえず調査についてはやってる内に覚えてもらえばいいんだけど、
瑠海
1番重用なのは、魔石を安全に、そして確実に収集すること
夏鈴
そこら辺にころがってるのを取ってくるだけじゃダメなの?
瑠海
魔石を持ち帰るところを誰かに見られちゃうと、ちょっとまずいんだよね
瑠海
偉い方たちは一般人に魔石をいじられるのを嫌がってるみたいだからね
瑠海
だからいかにバレずに収集できるかが重要なんだ
夏鈴
でも、誰にもバレずに集めるなんて結構難しそう…
真琴
最初の内は俺がサポートするから、それに従ってくれれば大丈夫
夏鈴
それなら安心かも…!
瑠海
とりあえず、現段階で説明できるのはここまでかな
瑠海
とりあえず今日の夜に早速やってみようと思ってるんだけど、それでもいい?
夏鈴
うん!いいよ!
瑠海
じゃあ夜まではいつも通りにしてていいよ
夏鈴
はーい!
瑠海
…
瑠海
何でもって…言ってくれたもんね…
真琴
…瑠海
真琴
夏鈴のことも…裏切るつもりなの…?
瑠海
さぁね…真琴には関係ないでしょ、それともまさか…
真琴
…分かってる、肩入れするつもりはないよ
瑠海
そう…それなら安心した
瑠海
まぁ真琴は私に「絶対」をくれたから
瑠海
しばらくは真琴を裏切るつもりは無いよ
真琴
…それなら夏鈴も同じようなものじゃないの?
瑠海
「絶対」と「なんでも」…かぁ、確かに同じようなものかもしれないね
瑠海
ま、すぐ捨てることはないよ
瑠海
捨てるならとことん利用してから、ね
夜
瑠海
よーし!じゃあ始めるかー
瑠海
フェンサー、ガンナー、よろしく!
真琴
よろしく
夏鈴
よろしくお願いします!
瑠海
とりあえず魔石を見つけたら報告してね
真琴
分かった、フェンサー、行こう
夏鈴
うん!
夏鈴
…ねえ、真琴…じゃなくて、ガンナー
真琴
ん?どうしたの?
夏鈴
あれ…魔石じゃない?写真で見せてもらったのと色は違うけど…
真琴
…確かに、色以外はそっくりだね
真琴
よし、マグナムに報告しよう
真琴
『マグナム、こっちで魔石らしきものを見つけた、今位置情報を送る』
瑠海
『了解』
数分後
瑠海
来たよー!
真琴
お、早かったね
瑠海
超特急で来てやったんだから!で、魔石らしきものってどれ?
真琴
柵の向こうに…ほら、あれ
瑠海
ホントだ、でも色が違うね…
瑠海
近づいてみるか!
夏鈴
き、危険じゃないかな
真琴
でも近づかないと魔石がどうかすら分からないし、仕方ないよ
夏鈴
確かに…じゃあそうしよっか
おそるおそる近づいてみると、やっぱり色こそ違うものの、魔石にそっくりだった
瑠海
重さや形も一致…魔石みたいだね
夏鈴
ボクも触ってみていい?
瑠海
ん、いいよ
手に乗せてみると、なんだか吸い込まれそうな気がした
でも恐怖は感じない、ホントに不思議な物体だ
夏鈴
なんか…これ見てると…
すると突然、どこからか声が聞こえた
???
だ…れか…
???
たす…け…て…
周りには誰もいない
真琴と瑠海にはこの声が聞こえてないらしく、不思議そうな顔でこちらを見ている
夏鈴
誰…!?どこから…!
突然、魔石が光った
その瞬間、ボクの意識は途切れた
???
誰…か…
夏鈴
君は誰なの…!?どこにいるの…!?
???
ボク…は…