あるところにとても可愛い仕立て屋さんの少女がいました。
その子の作るドレスはとても可愛いくて着心地も良くて評判でした。
その子には
とても美形の彼氏もいました。
彼女は幸せでした。ある日彼女のことを彼が一方的に捨て貴族の娘と結婚の約束をしてしまいました。
周りの者は「あんな男のことは忘れてしまえ」と彼女に言い聞かせておましたが。
彼女にはもう彼しか見えませんでした。
少女
どうして私のことをいきなり嫌いになったの?
少女は心を中でずっと嘆いていました。
少女
(もう彼のことをずっと想いづづけているのなら死んだ方がましだわ。)
彼女は自殺を目論みました。
彼女は弱るまで森を歩き続けました。そしてついに湖の横で横たわってしまいました。
そこに黒い頭巾の老婆が通りかかりました。
黒い頭巾の老婆
何をしているんだい?こんな所で。ずっとそこにいたら死んでしまうよ?
少女
もういいんです。死ぬ為にここに来たんですから…
黒い頭巾の老婆
まぁまぁ死ぬのはおよしなさいいい事を教えよう。
数日後…
彼氏
え?このドレス俺にくれるのか?
少女
貴方じゃないわ彼女よ♪
貴族の娘
え?これを私にくれるんですか?嬉しい!
この2人が付き合っていた事を知らずに喜ぶ娘。
彼氏
(俺と別れたのに…何か怪しい…。)
色々と調べたが結局何もなかったので彼女も自分の結婚を祝ってくれるのかと思い安心して彼女にドレスを渡しました。
結婚式で娘は少女に貰った青い鮮やかな色のドレスを着て彼と一緒にダンスを踊りました。
ですが段々娘の足のおぼつきが悪くなってきました。
バタッ!
彼氏
どうしたんだ!?
貴族の娘
くる…し…い…
娘の手は段々冷たくなっていきました。
彼氏
医者だ!医者を呼べ!!
彼氏
もうちょっとだからな!頑張るんだ!!
医者
どうしたんですか!?
彼氏
彼女がいきなり倒れて!
医者
…この方はもう亡くなっています。ご臨終です。
彼氏
どうして!そんな!何故彼女はしんだんですか!?
医者
原因はこのドレスです。このドレスの染料は特殊な花の成分で、出来ています。
医者
少し触ったくらいで問題はないのですが、一定時間肌に触れていると呼吸困難になり死んでしまいます。
警察が彼女の家に着いた時には彼女は毒で自殺していました。