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幻想世界の住人

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幻想世界の住人

19 - 幻想世界の住人 -Anotherstory-

♥

195

2020年03月20日

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こんにちは、こんばんは

白川零香です。

「お知らせ」の話で言っていた、

「幻想世界の住人」の顔のイラストが出来上がったそうで、

紹介していきます。

プロフィールと共に紹介します。

まずは主人公から。

弥織なを(やおりなを)

「幻想世界の住人」の主人公

当時、高校1年生。▶26歳。

夢がない少女。将来の夢だけでなく、眠っている間の夢も。

真宮鈴葉(まみやすずは)

当時、高校1年生▶26歳。(▶36歳)

占い師の卵。成長後は占いを趣味でやっている。なをの友達。

鈴木李音(すずきいおと)

当時、高校1年生(▶26歳。)

元、幻想世界の住人。なをと仲がいい唯一の男子。鈴葉が好き。

梨雨(りう)

当時、18歳。

なをが幻想世界で初めて会った住人。『水』を操る。

コトハ

年齢不明

なをを手助けする、幻想世界の住人のまとめ役。『時』 を操る。

鈴木未來(すずきみらい)

1歳▶11歳。

鈴葉と李音の娘。元気で、住人が人間か不明。幻想世界に入り込む。

ここからは、「幻想世界の住人」を

振り返っていこうと思います。

まず、主人公の弥織なをは夢がない少女。

将来の夢だけでなく、眠っている間の夢も見たことがない。

そんな弥織なをはある日突然、夢を見る。

しかし、普通の夢とは違い

身体を思うように動かせる、話せる

そう、弥織なをが入った場所は『夢を創る』幻想世界。

オレンジ色の雲の上に建っている城、紫色の空。全てが美しい。

そんな世界で会ったのは幻想世界の住人の梨雨。

梨雨が、「もうこんな時間だ」と言うとなをは目を覚ます。

そんな不思議な出来事を、鈴葉や李音に話すと「幻想世界」の場所をつきとめる突き止める!

と、大宣言され、本当に鈴葉は見つけてしまう

が、魔法の膜が貼ってあり世界には入れない。

一方なをは、幻想世界に入った次の日にまた幻想世界にはいる

幻想世界には滅多に人が来ない。だからこそ、梨雨は不思議に思い、コトハに相談する。

そしてコトハは何度かなをを、空間に呼び出し、話をする。

自分だけ、こんな目に遭わなくてはいけないのと思ったなをは

「夢なんてなくなったっていい!」

と、叫び幻想世界が崩れます。

それから、李音は自分の両親の仇をうち、重傷を負う。そこに駆けつけたなを達により一命を取り留めた。

その後、鈴葉の手によって幻想世界は元通りになった。

とまぁ、こんな感じの話です。

色々ぶっ飛ばして、話したので分からない方はぜひ全18話、見てください。

さっきのシーンの途中にでてきた絵も知り合いが描いてくれました。

計、7枚も描いてくれた知り合いに感謝です。

さて、今回特別版として

「幻想世界の住人-Anotherstory-」

を書きました!

これは、鈴葉と李音の娘。

未來ちゃんと、大人になったなをの恋愛事情のお話です。

それではどうぞ!

未來

…幻想世界、

始めてきた。けれど、どこかで見たことあるような、ないような…

楓雅

未來、どうしてここに?

未來

わかんない。なんか、ベットで寝てたらいきなりここに…

楓雅

うーん…。なんでだろう。

楓雅

あ、もうこんな時間だ

未來

え?

楓雅

じゃあね、未來

鈴葉

未來ー!起きてよ!学校あるんだから。

布団から飛び起きる。

未來

…!

鈴葉

びっくりした。どうしたのいきなり飛び起きて。いつも寝ぼけてるくせに。

未來

お母さん、

鈴葉

ん?

未來

私、お母さんの言ってた所にさっき行ってきた。

鈴葉

へ?

未來

幻想世界…だっけ…?

鈴葉

幻想世界…

未來

なんか、オレンジ色の雲の上にお城が建っていて、空は紫色で…

未來

男の子がいた!楓雅って名前の…

鈴葉

未來、その話は後でゆっくり聞くね。まずは朝ごはん。

未來

…はーい。

幻想世界

それは夢を創る場所

楓雅

梨雨さーん!

梨雨

お、楓雅。どうした?元気そうだな。

楓雅

うん!じゃなくて、さっき女の子が来たの!

梨雨

え?

楓雅

茶色の髪の毛で、俺と同い年くらいの。

梨雨

女の子…

梨雨

わかった、コトハ様に聞いてみよう。

コトハ

私に何か用ですか?

梨雨

!コトハ様!

楓雅

こんにちは!

梨雨

楓雅が、女の子がここに来たって言ってるんです。

コトハ

…なるほど。確か20年前にも同じようなことがありましたね。

梨雨

…そうですね。なを、元気かな…

コトハ

そろそろお盆休みですし、帰ってくるでしょう。その時に、なをさんがその子のことを知っているか聞いてみましょう。

梨雨

はい。だってよ楓雅。

楓雅

なをさんって、たまーに来る紫色の髪の女の人?

梨雨

そ。俺の友達。

楓雅

へー。

夏が近ずいてきたころ、また鈴葉に喫茶店で相談されていた。

鈴葉

でね、未來が幻想世界に行った!なんて言い出すの。

なを

幻想世界かぁ。懐かしい名前だね。

鈴葉

あんた毎年帰ってんでしょ?

なを

うん。そろそろお盆休みだから帰ろうかなって。

鈴葉

うん、それでね。なをにお願いがあるの。

なを

ん?

鈴葉

未來が男の子を見たって言ってたの。きっと住人なんだろうけど。楓雅って名前なんだって。

なを

なるほど、その子が居るかどうか確かめれって事ね?

鈴葉

そゆこと。流石なを。頼りになるねぇ。

なを

20年もつるんでるんだからそれくらいわかるよ。わかった。やっておくよ。

鈴葉

うん、ありがとう。げ、もうこんな時間!早くしないと卵が売り切れる!

なを

ハイハイ。行ってらっしゃい。

鈴葉

じゃあね!

風のように去っていった鈴葉の背中を見ていると、何故か安心する。

なを

(さて、お盆休みに確認しないとな…)

お盆休み

私は幻想世界に帰省している。

それを知っている住人の人達は私が帰ってくる度、宴会をする。

なを

あ、梨雨。正月休み以来だね。

梨雨

なを。久しぶり。そうだね。

なを

…20年前とは見違えてるねぇ。20年前は背は私と変わらないくらいだったのに今は頭一つ分違うし。

梨雨

ははは。男子だもん。成長はするよ。っと、ねぇなを。

なを

ねぇ、梨雨

2人同時に声をかける。

もちろん、2人とも黙ってしまい、譲り合いが始まる。

なを

あ、梨雨からいいよ

梨雨

なをから…

なを

じゃあ、

なを

ねぇ、住人の中に楓雅って子いる?

梨雨

…!同じようなこと聞こうとしてた。

梨雨

ここに女の子が来たんだって楓雅が言ってたんだ。確か名前は

なを

未來

梨雨

そう!ってなんで?

なを

実はその子、鈴葉と李音の娘なの

梨雨

え、うそ!

なを

本当。私ついこの間、鈴葉からその件について相談されてたもん。

梨雨

そっかじゃあ話は早いや。楓雅!

楓雅

どうしたの?梨雨さ…

なを

こんにちは。

楓雅

…、こんにちは…

梨雨

恥ずかしがり屋め。こいつが楓雅

なを

初めまして。私はなを。よろしくね。

楓雅

はい。

私が手を出すと楓雅君はぎこちなく手を握り返す。

なを

ねぇ、未來ちゃんがここに来た時の話を少し詳しく教えてくれる?

楓雅

うん。

梨雨

…、

梨雨

俺もいいかな。

なを

全然いいよ。どうして?

梨雨

あ、いや。何となく。

楓雅

…ふーん。

梨雨

楓雅?

楓雅

や、なんでもない。

と、楓雅君が私の背中を押す。

梨雨

!楓雅、なをに迷惑だろ!

なを

あはは、構わないよ。

楓雅

だってよ。

楓雅君がニヤリと笑う。

梨雨

クソガキ…!

詳しく聞いたあと、私は少し考えていた。

なを

(どうして未來ちゃんがここに。)

なを

(確か私が来た時は何か条件が…)

梨雨

なを、どうしたの。思い詰めた顔して。

なを

あ、いや。どうして未來ちゃんがここに来たんだろうって。

なを

私が来た時は条件が何とかだって聞いたけど…

なを

私詳しく知らないし。

梨雨

あぁ、その事なら。

梨雨

幻想世界の住人ってのが条件なんだって。

なを

え?

梨雨

うん。なをは幻想世界の住人だったろ?だから今ここにいる。

なを

うん。って事は未來ちゃんが住人?

梨雨

そういうことになるね。ここに来るのが幻想世界の住人っていうのを話したのはコトハさん。

梨雨

かと思いきや違うんだよね。

なを

え?

梨雨

なんか、巻物に書いてあったんだって。だからそうだろうって。

なを

なるほど。結果的に私も住人だったしね。

梨雨

うん。未來ちゃんは人間と住人のハーフだからね。

なを

うん、私もどっちに行くのかなって思ってたから。

コトハ

なをさん。

なを

あ、コトハさん。

梨雨

コトハ様。こんにちは。

コトハ

はい、こんにちは。

コトハ

なをさん、未來さんの話は聞きましたか?

なを

あ、はい。聞きました。

なを

未來ちゃんは鈴葉と李音の娘なんです。だから、ここに来たのかと

梨雨

さっき、俺がここに来るのは幻想世界の住人だって言ってしまいました。

コトハ

構いませんよ。なをさんは住人ですし。さて、鈴葉さんにどう説明するか…

なを

私から言いましょうか?

梨雨

その方がいいと思う。

コトハ

はい。お願いしていいですか?

なを

はい。きっと休みが開けたら鈴葉から連絡が来ますよ。「どうだった?」って。

梨雨

あはは、鈴葉ちゃんらしいね。

コトハ

はい。

コトハ

…、私はそろそろ行きますね。

なを

え、ゆっくりしていけばいいですよ。

梨雨

…そうですよ。

コトハ

ふふ。無理をなさらず。私達の中でも評判なんですよ?

なを

え?

梨雨

何がですか?

コトハ

お2人が恋仲なのではないかと。

なを

なを

え?

梨雨

…まっさか…。

コトハ

ふふ。じゃあ、失礼します。

と言ってコトハさんは去っていった

そしてもちろん、そんなことを言われたらお互いどう接していいか分からなくなった。

なを

梨雨

…俺、みんなの所行ってくる。

なを

うん…

梨雨が耐えられなくなったのか、勢いよく立ち上がり、去っていく。

なを

(うわぁ、顔熱い。)

なを

(そんなふうに意識したこと無かったから…。わかんないよ。)

梨雨はどうなんだろう。

俺は、初めてなをに会った日に

梨雨

(あ、綺麗な子。)

と、思ってしまった。

それから色々あって、幻想世界を一生懸命取り戻そうとする姿に俺は…

梨雨

いや、迷惑だろ。

そう言い聞かせて、心に想いを留めた。

幻想世界が元通りになったあと、なをがたまに幻想世界に帰ってくるようになった。

梨雨

(それが嬉しくて、帰ってくる度に舞い上がって…)

それが気づかれたのか、3年前。 噂になっていたらしい。

梨雨

なをは、どうなんだろう。

休みが開けて、帰ってくるとすぐに鈴葉から連絡があった。

で、前回と同じように喫茶店で話をすることになった。

鈴葉

で?未來や楓雅くんについてわかった?

なを

うん。でも、覚悟はいい?少し傷つくかもしれないけど。

鈴葉

構わないよ。

なを

あのね。梨雨が楓雅君から同じようなことを聞いたんだって。だから、幻想世界に行ったのは確実。

なを

そしてもう1つ。覚えてる?20年前、私が幻想世界に入り込んだ時。何か条件があるって話になったよね?

鈴葉

うん。確かに。

なを

その条件は「幻想世界の住人であること」なんだって

なを

結果的に私は幻想世界の住人だったし、未來ちゃんも、そうなんじゃないかって…

鈴葉

鈴葉は黙り込む。

鈴葉

あーあ、鈴木家は3分の2が住人か

なを

え?傷つかないの?

鈴葉

そりゃ、未來が産まれたときからどっちに行くかわかんなかったし、どっちでもいいやって。未來が決めたなら。

鈴葉

だから、未來と李音と相談して、未來が成人したらどうするか考える。

なを

そっか…。わかった。

鈴葉

てかさ、

なを

ん?

鈴葉

毎度毎度、こうして話してる時に必ずと言っていいほど梨雨君が出てくるんだけど。なんで?

なを

え、

言葉を失う

なを

そうかなぁ。1番身近な住人だし

鈴葉

李音のが身近でしょ。

鈴葉

ね、好きなの?

恋バナになると女の子は若返る。鈴葉もそうだ。

なを

いやぁ、どうかなぁ。

鈴葉

そうでしょ。だって、梨雨君絶対なをの事好きだって!

なを

根拠は?

鈴葉

なんか、なをを見る目がキラキラしてた。だからそうなのかなって。まぁ、女の勘。

なを

そんな、ざっくりと…

鈴葉

でも、ほんとにそうだよ。なをの目もキラキラしてる。梨雨君の話する時ほんとに楽しそう。

自分では自覚していなかったから少し驚いてしまう。

なを

(…そんなふうにしてたかな。)

梨雨は私の事が好きでいつも接していたのだろうか。

なを

わかんないよ。

コトハ

梨雨!大変です!

梨雨

コトハ様!どうしたんですか?

コトハ

なをさんが人間界で緊急搬送されたそうです!李音から連絡がありました!

梨雨

なをが…?

驚きの事態に思考が止まる。

梨雨

(なをが、緊急搬送…?)

コトハ

心臓発作だそうです。今、集中治療室に…

梨雨

コトハ様、俺、人間界に行ってきます。

なをが危ないのに放っておけない

俺達住人は、20歳を超えると人間になれる。俺は今38歳。

梨雨

(おじさんになったなぁ。)

梨雨

行ってきます!

梨雨

ここら辺か?

なをが緊急搬送された病院の近くをうろつく。

梨雨

なを、どこだ…

なを

梨雨?

聞き覚えのある声に反射的に振り返る。

なを

どうしたの、人間界に。なんか緊急の用…

気がつくと俺はなをを抱き締めていた。

梨雨

良かった、無事で…

なを

梨雨…?苦しい

梨雨

あ、ごめん。

つい力が入ってしまったのか、なをを苦しめてしまう。

なを

どうしたの。こんな所で、冷や汗かいて。…話聞かせて。

なを

ぷ、あははははは!

随分間抜けな話に腹を抱えて笑う

梨雨

笑うなよ、こっちはほんとに心配したんだからな。

なを

あはは、うん。ありがとう。でも、デマだったしね。

梨雨

まさか、俺らをくっつける為にここまでするとは。

なを

あはは。そうだねぇ。

梨雨

…コトハ様達の思いどおりになっちゃう?

梨雨の一言に笑いが止まる。

なを

え、

梨雨

お付き合い、してみませんか?

そっぽ向いた梨雨の顔はきっと赤い

なを

…、嫌です。

梨雨

ええ!

反射的に振り返る梨雨を見てまた大笑い。

なを

この歳だよ?36歳と38歳。

なを

さっさと結婚した方が早いって。

梨雨

え、って事は、逆プロ!?

なを

いや、結婚を前提にお付き合いお願いします。

予想とは少し違った返しに梨雨は椅子から転がり落ちそうになっていた

梨雨

…よろしくお願いいたします。

なを

よろしく、婚約者さん。

梨雨

あはは、婚約者になるのか。

2人で幸せな会話をした。

その後、鈴葉と李音と未來ちゃんは話し合いをして、未來ちゃんが成長してから決めることにしたそうで。

私と梨雨はと言うと、

付き合って一ヶ月後に結婚。

元々が長く過ごしているからまぁ、いいかと二人で決めた。

結婚したから私は幻想世界に住んだ。人間界の仕事を辞め、夢を創る仕事をしている。

それから何年経っても私たちは子供をつくらなかった。

2人でゆっくり生きていこうと決めたのだ。

まぁ、そんなこんなで

幻想世界は今日も動いています。

あなたが今日見る夢も、

もしかしたら幻想世界で創られた夢かもしれないですね。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

3

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梨雨くんとなをちゃんが結ばれてよかったです!イラストすごく綺麗ですね!改めて素敵なお話をありがとうございました。

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