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ディータ

……………………

ディータ

(子供10、大人25…)

ディータ

(この匂い、大量の血…ただそれだけであり、他の匂いが何も無い)

ディータ

(更に壁には不自然な凹み)

ディータ

(ならば考えられる武器は、拳…それだけじゃないなら、ナックルダスターを用いられているだろうな)

ディータ

(逆にその方が納得がいきやすい……それに使い魔がいるのなら、力量が増すのは妥当)

ディータ

(1番有力な線か…)

レックス

主様

ディータ

なんだ

レックス

皆成仏させたよ

ディータ

……そうか、良かった

レックス

彼ら、「ありがとう」だって

ディータ

………………

レックス

ふふ、死んだ人間は優しいのにね

ディータ

……仕方がない

ディータ

人間とはそういう生き物だ

ディータ

レックス、君が使い魔として召喚されるようにな

レックス

……あはは、確かにね……うん…そうだね

レックス

なんだか、疑問が解消されたようだよ…w

ディータ

なら良かったじゃないか

レックス

うん、良かった

レックス

所で、外でうろうろしている2人と1匹は知り合い?

ディータ

…………2人はともかく、1匹は知らないな

ディータ

だが、気配からするにユカやユーラと同じレア度だろう

レックス

うん、そうだね

レックス

ただ…少し疑問があるんだ

ディータ

なんだ?

レックス

彼……今の主人に自分が話せることを伝えていないみたいだね

ディータ

………不満、か

レックス

流石主様、察し能力が高いね

レックス

まさにそうだ

レックス

どうやら嫌でも話したくない理由があるのかな

ディータ

本人に聞けば1発だろ

レックス

ふふ、それもそうだね

レックス

取り敢えず、あのパンダ君と大きい子を連れ戻した方が良さそう

ディータ

あぁ、そうだな

ディータ

…………いや、もう手遅れだしいい

レックス

ん………あ、会っちゃった

ディータ

仕方ない

ディータ

だが、流石に廊下では見つかる可能性がある…頼めるか?

レックス

ふふ、勿論任せて

レックス

「転移」

ナム

え!!?

ルク

ほぁッ!??

うわっ!?

!?

ドサドサッ

レックス

……ありゃ……少し間違えてしまったみたい

ディータ

………休んでいるか?

レックス

ちゃんと休んでるはずだよ〜主様

ディータ

召喚されて日が浅い、あまり無茶はしないようにな

レックス

うん、気遣いありがとう主様

ディータ

俺はこいつらを見ておく、その間あれを見てこい

レックス

はーい、分かりましたよぉ

ナム

………ぼ、ボス……?

ルク

今のは、転移ですか…

ディータ

あぁ、レックスに頼んだ

ディータ

2人がそいつらと鉢合わせていたのでな

いったた………なんだよ今の…!!

…いッ…マジでなんなん……だ………

…………あ

ディータ

…………俺は何度こいつらの顔を見なくてはいけないんだ(ジト…)

駐車場

リキ

いっぱいだぁ

トキ

すっげぇ高そうな車ばっかだな

マス

でもこうなっては意味無いだろ

マス

ほら、さっさとやるぞ

トキ

任せろよ

リキ

でも本当に気をつけてね?

リキ

簡単な任務ではあるけど、危険が皆無って訳じゃないからさ

トキ

分かってるよ

トキ

でもやるからには全力って言うじゃん

リキ

それはそうだけど!

マス

まぁ、気をつけるに越したことはないだろ?

トキ

な!

リキ

…………まぁ、そっか……

マス

俺あっちからやるから、2人どっちかが入口からやってこ

トキ

前輪だけでいいのかな?

マス

まぁいいんじゃない?

リキ

ぶっ飛びませんように……

ディータ

……それで、お前御曹司だったのか?

ディータ

グルッペン・フューラー

グルッペン

あぁ、一応な

らっだぁ

俺は暇だし学校行きたくなくて☆

グルッペン

ただのサボりだ

ディータ

いいのか、行かなくて

グルッペン

俺は別にいいんだよ、成績は良く許可も取ってあるし、親が行けなんて言うから仕方なくだ

らっだぁ

俺も別に〜?

ディータ

そうか

らっだぁ

てかその姿の蓮2回目だけどすんごい雰囲気違うよね

ディータ

仕事用だ

ディータ

それと、 今の俺はディータ

ディータ

覚えておけ

らっだぁ

あ、うん……やっぱ切り替えってのは大事なんだね〜

グルッペン

はぁ……

ディータ

………それで?

ディータ

捕虜から解放された、という訳でもねぇだろ

らっだぁ

グルッペン

………あぁ、そうだ

グルッペン

君と話がしたくて、ついでに言われた通り探していたんた

らっだぁ

あ、ついでだったんだ?

グルッペン

こんな状況であいつらに命令されてはい分かりましたで従うわけ無いだろう

らっだぁ

だよねぇ〜

ディータ

そういうお前こそ、従う様子は無いな

らっだぁ

当たり前だよ

らっだぁ

だって相手は俺らを監禁してるヤツらとはいえ指示の相手はれっ…ディータだし、死狐だよ?

らっだぁ

勝てっこない!

グルッペン

同意見だ

グルッペン

そもそも勝てる見込みなど毛頭ない

ディータ

そうか

ナム

俺らだとわんちゃん負けてたな

ルク

だな

ディータ

お前らはまだ始めたばかりだ、負けても仕方ない

ナム

ボス〜……!!✨

ルク

もっと鍛えなきゃな

ナム

うん!!

ユカ

ボス

4人

はッ/え/うわっあぁ!!??

ユカ

たった今合流致しましたこと、ご報告させていただきます

ユカ

遅れてしまい申し訳ありません

ディータ

いい

ディータ

逆に丁度いいタイミングだ

ユカ

丁度いい…ですか

ユカ

………所で、此奴らは一体何故こちらに?

ディータ

端的に言うとサボりだな

ユカ

…………通りで見かけないと思ったら

グルッペン

や、やぁ………歩華くん…

らっだぁ

しッッししし心臓、が……とッ飛び出すかと、思っったぁ…ッ

ルク

びっ、ビビりすぎだろ

ナム

気配もなく無音で近付いて、堂々とボスの目の前に現れる……す、すごい…!

ユカ

………どう、致しますか?

ディータ

……放っておいていいだろう

ガタッガタガタ

4人

!!

キィィ……ガダンッッ スタッ

シド

只今戻りました、ボス

ルク

シド!

らっだぁ

えっ、お前…?!

グルッペン

………ほぉ…

ディータ

あぁ、ご苦労

ユカ

…………ダクトに潜り偵察、ですか

ユカ

いい使い道になりましたね

ディータ

丁度良かったんだ

ディータ

今偵察に向いた者は俺とユーラ以外いない

ディータ

出来るもんはやらせておきたい

ユカ

……理解しました

ユカ

では今後、私もそう致しましょう

ディータ

あぁ

ディータ

さて、報告を聞こうか

シド

はい

シド

まず捕虜と犯人達がいる場所は最上階から二個下の48階の会議室です

シド

人質となる子供は薬を盛られたのか、その部屋の端で気を失っていました

シド

それで…あの、覗いた際に捕虜と人質の人数が最初の報告と合わず、半数以下になっていて…

ディータ

心配するな

ディータ

その件はもう分かっているし、片付いた

シド

え………そう、でしたか…

ディータ

他にはあったか?

シド

あ、はい、一応

シド

犯人らしい人物は会議室に2人、外に1人、そして徘徊しているのが3人です

ユカ

随分と少数ですね

ディータ

あぁ、そうだな……人質と捕虜の見張りが2人、か

ユカ

使い魔は見た?

シド

いえ……それが、話し声が聞こえた際にはレア度3、と…

ユカ

…………へぇ

ディータ

見張り2人の特徴は

シド

どちらも身長が高めの男で、どちらも全体的に黒い服装でした。1人は短剣使い、もう1人は拳が主戦力かと…

ディータ

その拳が主戦力の男、どんな奴だ

シド

え、どんな奴…ですか……えっと、発言から快楽殺人鬼やサイコパスと思わせる面が多々ありました

ディータ

……………そうか

ユカ

…………ボス?

ディータ

ユカ

ユカ

はい

ディータ

その男の方は任せる

ディータ

この部屋を血で染めあげた奴だ、手加減は無用で全力で殺せ

ユカ

この、部屋を………

ユカ

承知いたしました、ご期待に添えてみせましょう

ディータ

あぁ、頼んだ

ユカ

…!

ディータ

シド、見張り役のもう1人の情報は

シド

はい

シド

恐らくこの事件を引き起こしたリーダー格で、使い魔を出した本人です

シド

所持品は見た限り短剣、そして腰に拳銃を忍ばせているかと

シド

そして、通信機です

シド

ほかの仲間と連絡を取る用だと思われます

シド

俺の予想だと……あの中で1番、強いです

ディータ

グルッペン、らっだぁ

らっだぁ

んー?

グルッペン

なんだ

ディータ

見たんだろう、あの二人……お前らから見てどうだ

らっだぁ

ディータ、君に勝る人が今の世の中にいると思う?

らっだぁ

俺は思わないよ

グルッペン

同意見だな

グルッペン

まぁ、俺たちでは歯も立たないだろうが

らっだぁ

でも正直、強いとは思うよ?

らっだぁ

あの様子だと、元軍人っぽいからね

ナム

軍…人?

ルク

あれだろ…?なんかやべぇ組織のなんかだろ?

ユカ

大方それであってるよ

ディータ

ふーん……元軍人がなんでこんな事を?

らっだぁ

あ、そういえばあいつら君らのこと待ってるような言い方してたよ

ディータ

待ってる?

グルッペン

そうだな、まるでずっと追いかけていたかのような言い草だった

らっだぁ

君らっていうか、『死狐』自体を待っているようだったよ?

ディータ

………はっ、そうかよ

ディータ

あちらさんが待ってんのなら、俺は出向かわなければならんな

ユカ

………ふふ、ディータ、いつにもましてやる気だね?

ルク

(……あれ…口調が)

ディータ

今回は少々苛立っているからな、あまり手加減出来そうにないだろう

ディータ

それに……これを目の前にして冷静でいられるほど腐ってはいないからな

ユカ

へぇ………そっか、ならリーダー格の男は任せたよ

ディータ

あぁ、そっちも愉快犯は頼んだぞ

ユカ

ふふっ………私を誰だと思ってるの?

ユカ

ディータ、すぐに殺しても構わないんだよね?

ディータ

あぁそうだ

ユカ

じゃぁ、終わったら援護しようか?

ディータ

……ふっ、そんなのは要らん

ディータ

早く終わるんなら人質の解放とこいつらの誘導をしておけ

ユカ

あはは、了解したよ

ディータ

……さて、レックスの話を聞いた後に動こうか

ユカ

……そうだね

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