ㅇ通報✕ ㅇ苦手な人は自己防衛お願いします。 それでもいいよーって方はゆっくりしていってね( *¯ ꒳¯*) ※ここだけで楽しんでね!!
【不思議の国の寂しがり王子】
森の中を散策しとった俺は、 気づいたら道に迷ってしまった。
橙
ただひたすらに歩きまわっていると、一筋の光が見えた。
橙
光の先には、大きなお城があった。
誰かいるかもしれないという希望を持って、俺は城の中へ足を踏み入れた───。
橙
お城の中は静かだった。 明かりはついてるので人はいるはず
橙
静かな建物の中に、俺の声と足音だけが聞こえる……。
ん?足…音…? 俺は歩いとらんし…
橙
怖くなって振り向くと───。
紫
橙
紫
橙
紫
橙
紫
紫
橙
俺は紫王子が指さす先にあった部屋に入った。
橙
ドア越しに耳をすましてみると、紫王子と執事らしき人の声が聞こえてきた。
橙くんが部屋に入った直後、案の定執事がやって来た。
執事
紫
執事
紫
執事
執事
じっと覗いてくる執事の瞳は、正直に言ってしまうと嫌いだった。
紫
執事
部屋を出た執事の後ろ姿を見送り、俺はため息をついた。
紫
王子に憧れてる人なんて山ほどいるんだろうけど、俺はそんな人らの気が知れない。
王子なんて規則に縛られて、自由になんか過ごせないのに───。
紫
俺は橙くんの隠れてる部屋に行く。
不意に話し声が途絶えた。 全部聞こえた訳じゃないけど、聞き耳をたててしまったことに罪悪感がうまれる。
ふと、部屋のドアが開いた。 びっくりした俺は飛び上がる。
紫
ドアから顔を覗かせたのは紫王子だった。
橙
紫
人差し指を自分の唇に押し当てて、にっこり笑う紫王子の姿に、俺は何故か心がトクっと鳴った。
橙
紫
橙
紫
橙
俺は困惑したと同時に、紫王子を外に出してあげたいと思ってしまった。
人の人生にどうこう言うのは良くないだろうけど、なんとしてでも紫王子は助けたい。
橙
紫
幼少期紫
紫母
幼少期紫
紫母
母上はすごく優しかった。
毎日絵本を読んでもらっていた。
紫姉
紫姉
お姉様は母上が大好きだった。 俺は毎日お姉様と母上のこと取り合いしていた。
紫母
紫父
父上は、そんな俺たちを遠目で見守ってくれていた。
7歳になるまでは、毎日幸せだったんだ───
でも、7歳になってからは───
俺が7歳になってからは、我が家は豹変した。
紫父
紫姉
2つ上の姉は、小学校に通っており、友達のお家によく遊びに行っていた。
紫父
紫父
紫姉
父は毎日家族に暴力を振るい、姉は泣きわめいて、母は鬱状態で部屋にこもっていた。
次の年。俺の8歳の誕生日に、母と父は離婚した。
お城には俺1人になった。
正確に言えば執事やメイドがいるけどね。
父は、執事やメイドに言い聞かせてるんだ…。
『紫を外へ出すな。』
ってね…。 きっと俺が大人になってから跡取りにするつもりなんだろう。
紫
寂しげな表情で話す紫王子に、俺の心は締め付けられた。
物心ついた時から1人だなんて。俺やったら耐えられない。
橙
俺は気がついたら紫王子の頭を撫でていた。
失礼なことしたかもしれない… 俺はぱっっと手を離して、紫王子の顔を見た。
紫
大粒の涙をこぼしていた。
橙
橙
紫
橙
橙
橙
紫
橙
俺が言うと紫ぁくんは大きくうなづいた。
俺は紫ぁくんの手を引っ張って全力で走り出す。
橙
しばらく走り続けて、俺達は疲れて立ち止まる。
紫
紫
不安げに眉を下げて、また泣き出しそうな顔しとる…。
橙
落ち着くようにぎゅっと抱きしめた。
紫
かすかに俺の服を掴んでくれた。
おかしいって思われるかもしれへんけど、俺は紫ぁくんが好きだ…。
しばらく抱きしめていると。
騎士
紫
騎士がやってきた。
俺はまた紫ぁくんを引っ張って一心不乱に駆け出す。
橙
やっと知ってる道に出てきた。 火事場の馬鹿力ってやつやなww
紫
橙
紫ぁくんは俺の服をくいっと掴んだ。
紫
橙
橙
紫
橙
紫
橙
橙
紫
どこの誰より笑顔にしたい。
もう寂しい思いはさせたない…。
絶対に離したくない…。
俺はおもいっきり紫ぁくんを抱きしめた───。
もっち
もっち
もっち
もっち
もっち
もっち
コメント
8件
続きお願いします。 (楽しみで仕方ない人⬆続きが)
ドキドキハラハラ しながら見ました...(´;ω;`) 橙くん足早っ...!!w 騎士追いつけない...w((殴 とっても素敵でした...✨
逃げ切れて良かったぁ!身1つで飛び出したから一緒に住むんだよね?ニコニコ