11月某日朝6:00
東京駅ホームにて
花咲梓
花咲梓
もう、かれこれ3年ほど付き合っている彼氏、真琴(マコ)から呼び出された私。
田舎から出てきた、仕事の時以外は引きこもりの私を引っ張り出して、一体どこに連れていく気なのか‥‥
花咲梓
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
ホームから駅構内をかなり歩いて、違う線に乗り換えて、また電車に乗る。
人混みに疲弊気味の私の手を取ってくれるマコが、頼もしい‥‥
花咲梓
花咲梓
滅多に持たないスーツケースの存在がイレギュラーすぎて、何度も足にぶつけたのは、秘密だ。
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
渋々頷き、ぼんやりと車内の電光掲示板を見やる。
‥‥と、その時。
アナウンス
花咲梓
なんだか、その公園の名前が頭に引っかかった。
――もしかして。
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
車内でマナー違反にならないギリギリの音量で言う。
アナウンス
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
アナウンス
ホームに降りると同時、軽やかなメロディーが聞こえた。
花咲梓
ディズニーキャラクター好きな私は、そのメロディーにハッとした。
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
草薙真琴
ホームを階段で降りて、改札口を通る。
草薙真琴
マコが繋いだ左手を引っ張って、改札を出て右に向かって歩いていく。
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
そうこうして歩いていると、ランドのゲート前に着いた。
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
そういうマコに連れられ、ホテルに入る。
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
マコは私のスーツケースも持って、ロビーへ。
私の分まで持って行ってくれる優しさに、長い間一緒にいるにも関わらず、頬が緩む。
花咲梓
ぐるりと、広いロビーを見回す。
あちこちにディズニーのキャラクターをモチーフにしたオブジェがある。
豪華な造りも手伝って、いるだけで気分が上がるようなホテルだ。
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
花咲梓
花咲梓
草薙真琴
花咲梓
草薙真琴
草薙真琴
花咲梓
‥‥引きこもりがディズニーなんて、ちょっと、いやかなり、無理がある話。
‥‥けれど、マコが隣にいてくれるなら、楽しめる気がした。
草薙真琴
花咲梓
ふわりと髪を揺らす風は、思った以上に心地いいもので。
今日1日が楽しいものになることを、裏付けているように感じられた。