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“アオ”が似合う君

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“アオ”が似合う君

27 - 第27話 幸せ

♥

579

2023年12月10日

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莉羽

こんにちは!

莉羽

莉羽です!

莉羽

“アオ”が似合う君

莉羽

第27話 幸せ

莉羽

大変お待たせしました!

莉羽

ついに残り2話です!

莉羽

まさかこんな長編になるなんて、正直思ってませんでした😂

莉羽

ぜひ最後までお付き合いしてもらえると嬉しいです!

莉羽

そして、先日投稿させていただいた、桃青ほのぼの

莉羽

過去1の長さになっているので。良ければ読んでください🙏✨

莉羽

それでは!

莉羽

早速本編へどうぞ!

これはnmmnです ご本人様とは関係ありません

苦手な方は見ないでください

ころん

そう...だったんだ...

さとみ

...黙っててごめん

さとみ

....余計な心配かけたくなくてさ

ころん

ころん

本当に...いいの...?

さとみ

...え?

ころん

だって、僕のせいで、さとみくん...

ころん

お父さんと......

さとみ

...こうなるのは、なんとなく分かってた

君は優しいから

自分のせいでって、責任を感じてしまうって

ころん

...それに

ころん

さとみくんのお父さんが、さとみくんの為にって

ころん

一生懸命働いたお金を僕が使うなんて....

ころん

....そんなこと...できないです......

さとみ

ころん.......

申し訳なさそうに俯く君

きっとそう言うと思って、今まで言えなかった

責任なんて感じてほしくないけど

やっぱり、優しい君には重すぎたのかもしれない

でも...

さとみ

.....エゴ、なんだ

ころん

...え?

さとみ

...全部、俺のエゴ

さとみ

俺がころんと一緒に居たかったんだ

さとみ

...人と深く関わるのを辞めてた俺が

さとみ

初めて、ずっと一緒に居たいって思ったんだ

さとみ

...離したくないって、これからもずっと側に居たいって

さとみ

....だからきっと

さとみ

もし、普通にころんと同じ学校に通うってだけでも

さとみ

俺はこの選択してたよ

さとみ

ころんと一緒にいるって

さとみ

....俺の我儘、聞いてくれないかな

ころん

さとみくん.....

深山悟

深山悟

...ころんくん

ころん

....?

ころん

はい...

深山悟

僕からも、お願いしたい

深山悟

...さとみと、一緒にいてあげて欲しい

深山悟

僕のバイト代は、さとみの幸せの為に使って欲しいと思って貯めてきたものなんだ

ころん

....ッ

深山悟

その幸せが、君と一緒に暮らすことなら...

深山悟

僕は、君の為にもなって欲しいと思うよ

ころん

.....!

深山悟

それに...

深山悟

大事な息子が選んだ人だ、

深山悟

君ももう、僕の息子みたいなものだよ...ニコッ

ころん

....ッ...ポロッ

深山悟

一緒に居てあげてほしい、お願いできるかな

さとみ

...ころん、俺からも

さとみ

一緒にいて欲しい

ころん

ころん

.......ッ...ポロポロッ

ころん

...ッ...ありがとう.....ございます....ッ...ポロポロ

ころん

...ポロポロ.....ニコッ

翌日

深山悟

お、二人とも起きたか

深山悟

おはようニコッ

さとみ

あ、おはよ

ころん

おはようございますッ...!

朝起きてリビングに行くと

もうすでに父が起きていた

さとみ

起きてたんだ

さとみ

業者の人来るまでまだ時間あるんじゃねぇの?

今日は父が赴任先に引っ越す日

本当は昨日だったけど

先方に無理を言って 1日ずらしてくれていたらしい

深山悟

それはそうなんだけどさ

深山悟

...二人とも

深山悟

ダイニングでちょっと待っててニコッ

ころん

あっ、はい...!

さとみ

...?

数分後

深山悟

二人ともお待たせ

深山悟

はい、どうぞニコッ

ころん

....!

さとみ

えっ、これ...

深山悟

...久々に作ってみたんだ、どうかな

父が運んできたのは

フレンチトースト

昔よく母に作ってもらってた

俺の好物

父も何度か作ってくれた事があったが

転職してからは一度も食べる事がなかった

さとみ

なんで....

深山悟

なんでって...

深山悟

好きだろ?ニコッ

さとみ

さとみ

...いただきますッ

さとみ

.....パクッ

さとみ

....ッ

深山悟

どう?

さとみ

...めちゃくちゃ美味い...ニコ

深山悟

...!

深山悟

...良かったニコッ

久々に食べた父のフレンチトースト

あの頃と何も変わらな

味も、父の暖かさも

さとみ

...モグモグ

さとみ

...うまッ

ころん

.....ふふっ...ニコッ

さとみ

...?

さとみ

ころん...?

ころん

ううん、なんでもないニコッ

さとみ

....?

深山悟

ほら、ころんくんも

深山悟

冷めないうちの食べなニコッ

ころん

ありがとうございます...!

ころん

いただきますッ

ころん

....パクッ

ころん

....!!

ころん

すごく美味しいです...!

ころん

こんな美味しいの初めて...

深山悟

そんなに?w

ころん

はいっ!

ころん

うちで作ってもらったことないので...

ころん

あの、これ...

ころん

どうやって作るんですか...?

深山悟

これはね....

深山悟

-----------、------

ころん

------、--------?

深山悟

----------!------、--------------

ころん

------、-----------!

深山悟

-----!

さとみ

.....ふふっニコッ

数時間後

深山悟

はい、これで最後です

深山悟

ありがとうございます

深山悟

....2人とも、手伝ってくれてありがとうね

ころん

いえいえ....!

ころん

これくらいしか出来ないので...!

引越し業者が来て

父の荷物を運び出す手伝いをしていた

とはいえ、君と一緒に使うため 家具や食器はほとんど残っている

さとみ

....チラッ

さとみ

さとみ

(父さんの部屋.....)

さとみ

(入ったの、いつぶりだっけ)

パソコンや山積みになった仕事の書類

着ているところもあまり思い出せないような古い私服と

それより多いネクタイによれたスーツやバイトの制服

運び出した荷物はそんな物ばかり

それが無くなった殺風景な部屋の中を、ぼんやりと眺めた

さとみ

あれ...?

さとみ

....父さん

深山悟

ん?

さとみ

これ、持ってかねぇの?

深山悟

...!

深山悟

.....それは

俺が見つけたのは

一つのカメラ

さとみ

好きだったじゃん、写真...

深山悟

...そういえば、そうだったね

母が亡くなる前

父はよく写真を撮っていた

楽しそうに撮った写真を見せてくれる父が好きで

俺もカメラの使いかたを教えてもらったりもした

深山悟

...これもあげるよ

深山悟

僕ももう、あの頃みたいには....

さとみ

でも、これ

さとみ

綺麗に磨いてあるじゃん

深山悟

....!

さとみ

ほんとは写真、続けたいんでしょ?

深山悟

さとみ

持っていきなよ

さとみ

...もう、俺は、俺たちは大丈夫だからさ

深山悟

...!

深山悟

...そうか....ニコッ

深山悟

ありがとうな、さとみ

さとみ

....別に、大したことしてねぇし

深山悟

はいはいw

さとみ

....ニコ

深山悟

...じゃあ、そろそろ行くよ

さとみ

うん...

カメラを抱え、家を出ようと靴を履く父

その背中に、なんとも言えない感情が 湧いてくるのを感じた

さとみ

深山悟

....さとみ

さとみ

...?

深山悟

元気でな

さとみ

うん....父さんも、ね

深山悟

あぁ....

深山悟

ころんくんも、さとみをよろしくお願いします

深山悟

2人で、ちゃんと幸せになるんだよニコ

ころん

はい...!

ころん

本当に、ありがとうございます...!!

深山悟

じゃあな...ニコ

そう言うと父はドアノブに手を掛けた

さとみ

さとみ

....待って!

深山悟

....?

深山悟

どうした....?

さとみ

....え、と...

さとみ

さとみ

...父さん

さとみ

今まで、本当にありがとう...!

深山悟

...!

さとみ

俺、頑張るから

さとみ

ころんのことちゃんと守って、幸せにして

さとみ

父さんにも、親孝行...とか、できるように頑張るから

さとみ

だから.....

さとみ

今度、どっか一緒に出かけよう

深山悟

...ふはっw

深山悟

うん、たまに会いにくるよ...ニコッ

さとみ

....!

さとみ

うん.....!

そう言って笑う父の笑顔は

やっぱり、あの頃と変わらなかった

ころん

....行っちゃったね

さとみ

うん....

2人で父の背中を見送り

しばらく玄関でドアを見つめていた

ころん

....ハンカチ、使う?

さとみ

...別に、そんなに泣いてねぇから.....グスッ

ころん

ふふっ...そっか...ニコッ

寂しくなるなんて思ってなかった

でも

最後に父としっかり向き合えて

本当に良かったと思う

さとみ

...よしっ

さとみ

戻るか...!

そう言ってリビングのドアを開けた時だった

ころん

...ねぇ、さとみくんっ

さとみ

...ん?どした?

ころん

ころん

ちょっと、大事な話があるの

さとみ

大事な...話....?

なんだろうかと首を傾げていると

君は俺に近づいて、真っ直ぐに目を見つめてきた

ころん

さとみくん

さとみ

なに.....?

ころん

....ニコッ

ころん

....僕ね

ころん

さとみくんのこと________________

“アオ”が似合う君

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579

コメント

2

ユーザー

続き出して欲しいです( ᵕ̩̩ㅿᵕ̩̩)

ユーザー

初コメかな、?失礼します🙇🏻‍♀️՞ 投稿ありがとうございます😽︎💞 このお話めちゃくちゃ好きです!! 書き方がすごく上手、、 つい感情移入しすぎちゃいます、!

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