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シロとクロ

4 - シロとクロ 『君の目』

♥

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2020年05月09日

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石屋先生

皆さん、おはようございます

石屋先生

今日も1日頑張りましょう

先生の話というのは 何年経っても眠くなる

そんな事を考えているうちに 朝会は終わっていた

『私』は朝会が終わってすぐ 会議室を出た

どこに向かったかというと...

言わなくても分かるだろう

この趣味の悪い丸メガネを 早く自分の手元から手放したかったんだ

『私』

失礼します

ガチャ

『私』

...

『シロ』

いっちにー、フンフーン

『シロ』

フンフーン、ピース!!!

『君』はまた ピースをしながらくるりと1回転した

『シロ』

...

『私』

...

『シロ』

ねぇ、

『君』は目元で横向きにピースをしながら不機嫌な顔をしていた

『私』

ふっ...

『私』

なに?

『シロ』

今笑ったよね?

『私』

気のせいじゃない?

『シロ』

てか、また見たよね?

『私』

うん

『私』

前から思ってたんだけど、

『私』

そのダンス何?

『シロ』

えぇーー!

『シロ』

クロさん、知らないの!?

『私』

知らないよ

『私』

そんなに有名なの?

『シロ』

有名だよ

『私』

なんのダンス?

『シロ』

俺が作ったダンス

『私』

...

『シロ』

...

『私』

馬鹿なの?

『シロ』

馬鹿じゃないよ

『シロ』

人に馬鹿っていう方が馬鹿なんじゃない?

『私』

もうそういう事でいいよ

『シロ』

ねぇ、メガネ持ってきてくれた?

『私』

持ってきたよ

『シロ』

やったぁぁ!早く見せてよ!

『私』

はい、どうぞ

『シロ』

わぁぁぁ.....あ?

『君』は変な丸メガネを手に取って マヌケな顔をした

『私』

ふふっ...

『シロ』

いいね、これ!

『私』

...

『私』

そう?

『シロ』

うん!

やっぱり、『君』は 普通の人ではなかった

『シロ』

でもクロさんのセンスはおかしいかもね

『私』

『君』みたいに頭じゃなくて良かったよ

『シロ』

おかしいのは髪の色ですーだっ!!

『シロ』

...

『シロ』

んー

『君』は丸メガネをかけながら 険しい顔をしている

『シロ』

ねぇねぇ、クロさん

『私』

なに?

『シロ』

優等生に見える?

『私』

全く

『シロ』

えぇー

『シロ』

僕は優等生になりたいんだ!

『君』は声をいつもより高くして 宣言した

『私』

『君』は自分の事、俺って言ってなかった?

『シロ』

いや、メガネをかけたら僕は優等生なんだよ

『私』

意味がわからないよ

『シロ』

んー、でもこれ優等生っぽくないなぁ〜

『私』

そうだね

『私』

どちらかと言うと、馬鹿みたいだね

『シロ』

人に馬鹿っていう方が馬鹿ですー!

『君』はメガネを外しながら 頬を膨らませている

『私』

はいはい

『私』は思わず 笑ってしまった

『シロ』

なんか今日クロさんよく笑うね

『私』

笑っちゃダメなの?

『シロ』

ううん、いいよ

そう言いながら『君』も 笑った

今思うと、『君』はいつも 笑ってたな

『君』は純粋な目をしていた

全く曇りや霞がない

子供のような目

きっと『君』は、 たくさんの人に愛されて 育ったんだろう

そんな『君』が死ぬくらいなら

『私』

...『私』が死ねばいいのにね

『シロ』

え?

『私』

『君』みたいな人より、『私』みたいなやつが死ねばいいのに...

『私』

ッ!?

疲れているんだろうか

つい、本音を言ってしまった

『君』の目を見ていると、 つい本音を零してしまう

『私』

...

『シロ』

...

『私』

...なんてね

『私』

冗談だ...

『私』

.....よ

え...

『君』は無言で『私』を抱きしめた

『私』

ちょっと、何?

『シロ』

...

『私』

...

『君』は『私』をパッと離した

『シロ』

...

『私』

ッ!?

『シロ』

なーんてね

『シロ』

クロさんの冗談にのったつもりなんだけど、

『シロ』

クロさんが黙るから俺が本気みたいになったじゃん!

『私』

...

『私』

『私』、メガネ渡しに来ただけだから

『私』

それじゃあ

『シロ』

うん!またな〜、クロさん!

タッタッタ

『私』

...

なんだったの

今、一瞬

『私』

.....

早くその場から逃げたかった

さっきの『君』の目は、

怒っているような、泣いてるような

見たことの無い目

『私』

.....

その後、冗談だと言って 『君』は笑ったけど

目は笑っていなかった

『私』

(凄く怖かった...)

それに『君』に 違和感を感じた

気のせいか...?

雰囲気がいつもと違うように感じた

『私』

.....

その時感じた違和感は 気のせいではなかった

翌日、

『君』は緊急治療室へと運ばれた

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