リクエストBOX

青愛され 微赤嫌われ 通報×

リクエストありがとうございます！！

赤くん主人公じゃない気がした件 気づいたらこうなってました お許しください…

僕達は双子

僕達はずっと仲良し

ずっと一緒で最強なんだ

喧嘩してもすぐ仲直りするし

好きなお菓子も好きな絵本も一緒

兄弟の誰かが言ったんだ、

赤は可愛くない、って

僕の方がかわいいって

どうしてそう言うのか分からなかった

でも赤くんは理解していた

その日から赤くんは笑わなくなった

お家に帰ってこない時があった

僕は雨の中探しに行った

僕の方が心配された

僕は理解出来なかった

赤くんは理解出来た

赤くんは僕より優秀

僕は頭が良くない

それでも僕の方が愛されている

理解出来ない

そんな日々が続いて幼かった僕達は 高校生になった

今日から通う高校はここから 電車で20分のところにある

電車に乗る練習も高校までの道のりも 何回も桃にぃとしてきたから 大丈夫なのに

玄関でまだ心配そうにしている兄たち

早速行こうとすると、階段から ものすごい音を立てながら 降りてくる奴がきた

橙にぃの手には赤色のカーディガン

昔よりかは赤くんに対して他の兄たちは優しくなった気がする

丁寧に畳んで鞄に入れて、 やっと僕は玄関を出た

駅に着いて僕は絶望した

学生の忘れ物ランキング上位に入るほど 定期を忘れることは結構痛い

切符を買おうにも見事に財布は空っぽ

ここから学校まで歩けなくは無いけど、

今から歩けば遅刻は確定

駅を出ようとした時に、偶然すれ違った

双子の赤くん

何も言ってないのに分かっちゃう 赤くんは天才だと思う、

いや、これは双子パワーか…？

なんて1人で感動していると 赤くんは鞄をかざごそと漁って

そう言って切符代をくれた

これもまたわかっていたようで

気遣いもできるし、 ちゃんとありがとうを忘れない

見事にクラスは別れ まだ隣だったことだけが救いだった

小さい時はよく、 赤くんに守ってもらっていた

よくわかんなかったからとりあえず 同じように笑った

でも赤くんはわかっていた

赤くんはすごい怒っていた

初めて見る表情、雰囲気

わけも分からず僕は泣いてしまった

その後、紫にぃたちが来て あいつらは赤くんのせいにした

でも他の子たちはちゃんと見ていたから 否定したけど

紫にぃたちは赤くんを怒った

僕のせいだ

僕が泣いたから

僕が頭悪いから

赤くんはそう言ってくれた

今度こそ僕が守るんだ

とりあえず、隣の子に話しかけて 同じ中学の子には話して…

これで学校生活には困らない

毎日ぎりぎりまで学校残れるし 最悪、友達の家に泊まろう

朝渡されたお金はしっかり 帰りのことも考えられていたようで 無事に家が見えた

ソファに寝転がっているのは三男の桃

赤くんの次に仲良いと思っている桃にぃ

僕にすごい優しいし、お菓子くれるし

こうやっていつもゲームしている

でも、桃にぃは赤くんのこと あまり好きじゃないらしい

まぁ街灯あるし、大丈夫だろう

腕掴まれて逃げれないし

見るからに怪しいおじさん

あ~、どうしよう 本当に誘拐されちゃう？

いやいや、なに馬鹿なことを

でも誰も心配しないし…

がんっ、

桃はどこから持ってきたか分からない鉄パイプをくるくるさせながら 俺置いてどんどん進んでいく

どうしてこいつがここにいるのか 分からない

俺のこと嫌いなのに

俺も嫌いなのに

青ちゃんの前とは大違い

双子なのに

玄関から音がして、走って向かえば 赤くんと桃にぃがいた

2人とも一緒にいるのに喧嘩してない

もしかして仲良しに…！

僕には理解出来なかった

けど、なんだか2人が 笑っているように見えた