色とりどりな短編集

愚かだった

愛してるの一言が言えなくて

それでいいはずなのに離れられるのが怖いから何も言えない

自分が嫌になっても何も言えなくて

吐き出したい

吐き出せない

全部

夜のせいにして 逃げたい

責任からも この役からも

無駄だけどスッキリしない

自分を傷付けて気付かないふり

したくなかった

執着して依存してまたいなくなって消えるのが怖くて 二度と会えないのが怖くて

申し訳なくて

病んでるアピールとか

いつも元気そうって言われるのは嬉しいけど

それで何も言えなくなる

気付いて欲しいのに全部他の事に押し付けて

責任感が無い

辛い

ここにいてこんな風になるのは慣れてるのに

怖い

死が怖くて失うのが怖くて

すぐに良くなるなら病んでるとは言わない？

ごめんって言えない

皆が大切なのに何も出来ない

こんな時でも期待して

こんな役誰かに押し付けたいとか

思ってしまうのが1番嫌だ

辞めたくなるけど後悔するのは知ってるからここに残って悲しんで

笑うしかなくて泣きたくなってくる

すぐ立ち直れるんだから忘れてしまえば良い？か

偽善者になりたくないから偽善者になって

褒めて認めて当たり前って思わないで思って

じゃあもう忘れよう

全部投げ捨てよう

自分勝手でもこれが1番傷つかない方法なんだよ

私にとって

ごめん忘れてって うん 大丈夫です

うん。

私？

違う、俺

僕だっけ？ いや、俺か。うん 俺、俺だ

戻りますか

あれ？あー居た

そう、居たんだよ

俺はあの人が好きなんだから

だからあの人のためにいくらでも頑張るよちゃんと

本音は隠して

俺とあの人が初めてあったのは森の中だった

ｶﾞｻｯ