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…‥長い夢を見ていた気がする。
私は厳かな宮殿、お茶会のテーブルで目を覚ました。
クビカリ様
クビカリ様
黒髪の柚
黒髪の柚
クビカリ様
クビカリ様
まるで王子様の様に、煌びやかな正装に身を包んだクビカリ様は
少し困った顔をしてティーカップを置き、頰を指で掻いた。
不意に横から出てきた小間使いが、私の前にオレンジジュースを置く。
クビカリ様
クビカリ様
男は慌てた様子でジュースの瓶をひったくり、厨房へと下がっていった。
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
そう叫んだ瞬間、周囲のものが黒く染まり、ドロリと溶け落ちる様に消えた。
次に私が目を覚ましたのは、冷たい地下道。
私のすぐ横に、フードを被った今時の格好をしたクビカリ様が、息を荒くしながら座っていた。
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
黒髪の柚
クビカリ様
クビカリ様
顔を真っ赤にして怒るクビカリ様。
服もボロボロだし、あまりいい暮らしはしていないのだろう。
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
ダメ元でポケットをまさぐってみると
カロリーバーが一つだけ入っていた。
クビカリ様
それをひったくって、1人だけでムシャムシャ食べるクビカリ様。
その様子を眺めていると、こちらのお腹もグゥと鳴り
久しぶりの空腹感、食欲が湧いた。
黒髪の柚
黒髪の柚
クビカリ様
私の言葉を無視し、彼は咀嚼を続ける。
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
激昂したクビカリ様は、指先で払いのけるかの様な
手の甲側からのビンタを私に食らわせた。
黒髪の柚
クビカリ様
クビカリ様
頬を抑える私の態度が気に食わないのか、暴言が止まらない。
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
私が声を荒げた途端
先ほどの様に風景が溶け、また闇の中に呑まれていった。
次の世界は、いつか私が夢に抱いていた様な
寂れた教会だった。
朽ちかけた壇上に座るのは、大鎌を持ったクビカリ様。
クビカリ様
彼は静かな笑みをたたえながら、私を見つめていた。
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
……懐かしい、私の最初の投稿の話?
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
彼の顔がぐにゃりと変わって、端正な顔つきから醜男に「戻った」。
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
夢の出来事のショックで、現実に引き戻されたかと思ったら
またクビカリ様からお腹を蹴られ、悲鳴が掻き消された。
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
……どうやら誰かと電話をしている様だ。
私の頭を踏みつけ、スマホ片手に何やら頭を下げている。
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
八つ当たりの様に、私の頭を二、三度蹴飛ばすクビカリ様。
そう一方的に話し終えると、業務用の大きい冷凍庫から
……まるで当然かの様に、女の子の生首を持ち出した。
黒髪の柚
嫌悪感でまた戻しそうになる。
クビカリ様
黒髪の柚
黒髪の柚
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
……最後はともかく、前半の方は分からないでもない。
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
黒髪の柚
黒髪の柚
クビカリ様
クビカリ様
クビカリ様
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
ようやくポケットから探り当てた「例の物」を目の前の醜男に向ける。
黒髪の柚
黒髪の柚
プシューッ
霧状の薬品が、防犯グッズから男に放射された。
クビカリ様
クビカリ様
私は隙をついて、冷凍庫から出てきた生首を、アイツの顔に押し当てた。
クビカリ様
クビカリ様
……うまく唇が凍ってくれた様だ。
そして、台所から出してきた包丁を構え……
黒髪の柚
黒髪の柚
黒髪の柚
生首を取ろうともがく男に向かって突進した。