空は茜色に輝き、 薄く月が映っている
暖かい光が、彼の背中を照らした
@ 水
まだ眠たいのか、朧い足取りで 歩き始める水
@ 水
朝ごはんや身の回りの事は全て 水の召使いである狐が行う為 彼のする事は全くと言える程無い
ちなみに、水や召使いの狐は 妖怪(神だけど)に近い存在であり 殆どの人間に見えない
そのため周りから見たら ほうきが勝手に動いたり、 ご飯が浮いている状態
@ 水
@ 水
神様が居るとしても、 ここはただの町外れの古い神社 参拝客など来ない
彼はひたすら時間が流れるのを 待つしかない
水は不意に鳥居の上に座り 街を見渡す
見渡せば山と川、 人間界で言うと田舎
神社の前に通学路があるようだが、 古い建物が怖いのか、学生達は 神社の前を素早く立ち去る
そんな学生たちを 彼は、ただ見つめていた
その表情は何処か寂しそうで 何処悲しそうに見えた
時刻は7:30分 そろそろ学生達が神社の前を 通る時間帯だ
噂をしたら、というタイミングで 明るい学生達の声が聞こえてきた
@ mob
@ mob
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@ mob
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@ mob
@ mob
@ mob
@ 水
当の本人が居るとは知らず、 暴言を吐いた高校生達
水は、寂しげに学生達の背中を 見送り、彼らの不幸を願った
所謂、天罰と言う奴だ
@ mob
@ mob
数回瞬きをすれば先程の高校生達の悲鳴が聞こえてきた
盛大に転び、足は血が垂れている
水はその光景を一瞬眺めた後、 学生達に背を向け、神社の階段を 上がり始めた
今夜、彼らの夢枕にでも 立とうか
この神社を侮辱、又は汚した場合 彼は何がどうであっても許さない
これが、神様としての責任であり、 1番大切な任務だ
『再び我の領地を馬鹿にして見ろ』 『貴様の首は胴体に付いておらぬ』
水は彼らの夢枕に立ち、 そう言い放ったという
@ 水
@ 水
彼は再び鳥居の上に座り 空を見上げた
空には彼と同じ色の世界が 広がっていた
コメント
4件
私がそこに行きたい気分ッッ!(?)
時間に余裕があるなら また夜頃にもう1話投稿します! コメントが投稿のモチベに繋がります!是非コメントいっぱいくださーい!(ただ作者の承認欲求がカンストしてるだけです。ごめんなさいw)