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なぽりんたん☯️
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注意。R18です。 文豪ストレイドッグスより、太宰×中也。 「赤頭巾ちゃん」の世界観パロみたいな感じです。 中也が狼、太宰が赤頭巾。狼と云っても獣人という感じですかね。 それでもいいという方だけお進み下さい!! (主は空白厨でしたがいちいち空白あけるのちょっと面倒くさくなっちゃってやめました。)
此処は文豪の名を冠した者達がそれぞれの生き方を探し、異能力で戦う世界――
ではなく、童話の「赤頭巾ちゃん」の世界。
始まりはこうです。「昔々ある処に、一匹の可愛らしい狼さんが居ました....。」
怪しきものひしめくこの森に、狼と赤頭巾。 これより始まる御伽噺、これが先触れ前兆し。
昔々ある所に可愛らしい狼さんが居ました。
他の狼に比べると小柄で、それでも元気いっぱいに走り回る狼さんは、とても優しい狼さんでした。
狼さんはとても大きくて鋭い爪、俊敏に動く身体を持っていました。
でも狼さんはいつもお腹を空かせていました。
何故なら捕まえた獲物が可哀想で、食べないで離してしまうからです。
狼さんはいつも独りぼっちでした。
本当に信頼できるお友達も、仲間も居なかったからです。
他の狼は皆、優しい狼さんの強さを利用しようとしたのです。
ある日のこと。いつものようにお腹を空かせた狼さんは、お花の密を食べにお花畑に来ました。
狼さん。
そこで一人の人間に出会いました。
綺麗に整った顔立ち、細身な身体。少し癖のある髪。赤頭巾を被っています。 全身に包帯が巻かれ、包帯で左目を隠した青年が花畑の中で赤い本を読んでいました。
狼さんは字が読めませんでした。
暫く文字を睨んでいましたが、苛々したのか、狼さんは青年に飛びかかりました。
お腹が空いた狼さんはそのまま青年を食べようと、青年の首元に口を近づけました。その時です。
太宰
びくりと狼さんの肩が強張ります。青年の声は全く動揺していなかったからです。 それどころか、どこか楽しむような光が青年の目には浮かんでいました。
狼さん。
太宰
狼さん。
太宰
狼さん。
太宰
狼さんの辞書には「ろまん」なんて言葉は載っていませんでした。 元々小難しいことは嫌いな狼さんの尻尾は苛々と地面を叩いています。
狼さん。
太宰
さらりとはぐらかした赤頭巾は、いつのまにか狼さんの拘束から逃れていました。
狼さん。
太宰
狼さん。
狼さんの喉がごくりと鳴りました。もう3日は碌な食べ物を口にしていないのです。
太宰
狼さんは従順に赤頭巾の青年に着いていきます。
赤頭巾の青年の口元に、愉悦に歪んだ笑みが浮かんでいることを知らずに。
狼さん。
太宰
狼さん。
太宰
狼さん。
太宰
ずいっと「太宰」は狼さんの顔に顔を近づけます。 お花のような、いい匂いがして、狼さんは少し目を細めました。
太宰
狼さん。
太宰
「ちゅうや」。素敵な響きです。狼さんは少し気に入りました。
でも素直に認めるのは癪です。
結局、鼻だけ鳴らして狼さん――もとい、中也は顔を背けました。
太宰
木で作られた、可愛らしい小さな家。中也は太宰の家をしげしげと物珍しげに見つめています。
そのせいでしょう。背後の気配に気づくことが出来なかったのです。
バリバリッという鋭い音と共に、首筋に電流が走りました。痛みが走り、身体が強張ります。
ぱたん、と倒れた中也。指先には力が入らず、倒れたまま太宰を睨みます。
中也
太宰
太宰の声には隠しきれないほどの愉悦と、喜びが滲んでいました。
恍惚とした表情、甘く溶けた声。中也は逃げようとしましたが、身体に力が入りません。
必死の抵抗も虚しく、中也は眠ってしまいました。
コメント
3件
読み終えました!「赤ずきん」のパロディで、しかも太宰×中也の逆転配置——狼が中也で赤ずきんが太宰、というのがもう眼福でしたね。特に、太宰が中也に名前を与えるシーンは、支配と贈与が一体になった象徴的な瞬間で、ぞわりとしました。「浪漫のない最期はまっぴら」と言い放つ太宰と、その後ろで愉悦に歪む口元。この一文だけで太宰のすべてが表現されていて、構成の巧みさに感服です。続きが気になります。