第一章 第一話『続いてほしかった平和』
〜Start〜
ここは、『花咲村』。
いろんな花が色褪せること無く綺麗に咲き誇る、のどかな村。
そこに、はるという、肩まで伸びた真っ黒な髪に、深く青い瞳の少女は住んでいた。9歳である。
あと数カ月すれば誕生日がきて、10歳になり、能力がわかる。
はる haru
はる haru
はる haru
はるは自分の首にかかっている懐中時計の時間を見て、そう叫んだ。
はる haru
はるは急いで森へと向かった。
ここは、『間の森』
この森を中心に、周りに3つの村、街が存在している。
この森を通ってそれぞれの場所に行けるため、この名がついたとされている。
森の周りにあるのは、『花咲村』、『天の川街』(夜になると星が一層美しく見えるお洒落な街)、『古の村』(昔からの文化や伝統が今でも受け継がれ続けている村)である。
はる haru
はるがそう叫ぶと、森の中の少し開けた場所に立っていた3人が振り向いた。
はる haru
はるが3人の元にたどり着き、息を切らしながら言うと
星夜
そう言ったのは、水色と薄紫色のグラデーションの髪と瞳の少年。
彼の名は星夜(ほしや)。9歳だ。
星来
そう言ったのは、星夜と同じように水色と薄紫色のグラデーションの髪(肩下まで)と瞳の少女。
彼女の名は星来(せいら)。9歳だ。
星来と星夜は双子であり、星来が姉、星夜が弟である。(2人は「天の川街」に住んでいる。)
桜鬼
そう言って麦茶を差し出してくれたのは、
白く長い髪を高く結び、鮮やかな緑色の瞳、頭に黒い角が2本生えている少年。
彼の名は桜鬼(おうき)。3人より2歳上の11歳だ。(桜鬼は「古の村」に住んでいる鬼人。)
はる haru
はるは桜鬼からもらった麦茶をゴクゴクと飲んで言った。
この4人は、幼い時にこの森の、この場所で出会い、以降一緒に遊ぶようになった。
星来
星来がキラキラした目で皆に言った。
桜鬼
桜鬼が優しく微笑んで言う。
星夜
星夜がやれやれと言わんばかりの顔で言う。
はる haru
笑いながらはるが言う。
星夜
星夜がジト目で言う。
はる haru
はるが同じくジト目で星夜に言う。
星夜
はる haru
星夜とはるの間でバチバチと火花が走っているように見える。
今にも喧嘩になりそうだと思われたその時。
星来
星来が大声で言った。
突然すぎてはると星夜が固まっていると、
桜鬼
桜鬼が仕方なさそうな顔をして言った。
はると星夜は2回瞬きした後、互いの顔を見合わせたが、すぐ互いにプイと顔を背けた。
その後、4人は鬼ごっこやかくれんぼをしたりして、日が暮れる前まで遊んだ(時々はると星夜の口喧嘩を挟みながら)。
そして、4人はそれぞれの住む場所へ通じる通りまで来ると、
はる haru
星来
星夜
桜鬼
と、それぞれ違う言葉を呟いて、別れていった。
この先に待ち受ける現実なんて想像もつかないままで、、、
第一章 第一話『続いてほしかった平和』
〜Fin.〜
コメント
3件
えっ...一次創作上手すぎん?! すっっっっご✨️✨️天才やん✨️
一次創作って書くの難しいけど楽しいですね✨️✨️