飴をくれる女 とある幼稚園で毎年恒例のお化け屋敷をしました 年長組限定で行っておりとても賑やかでした。 教室がお化け屋敷になっており、グループごとで行動していました。 しかしお化け屋敷も終盤にかかったとき、 女の人が飴をくれました。 私は「飴貰えたね!」と言ったところ グループの子が「飴なんて貰ってない」と言ってきました その飴は私しか貰っていませんでした。 赤色の飴で、とても綺麗だったのでその日は食べずに大切に取っておくことにしました。 実はこの幼稚園では去年まで幼稚園裏のお墓でお化け屋敷をしていたのですが、3年連続行方不明者がでてしまう ということがおきていました。しかしお化け屋敷を行うこと自体は好評だったので毎年園内の教室で行うことにしたのです。
1週間後実家に帰ることになりましたが その時にそのお墓を通らないと行けなかったのです 都合悪く夜に両親と共に実家へ向かっている途中 2、3人子供が座り込んでいました。 近くに袋がおいてある そこにはあの時貰った飴と同じ色をしていました。 え?と思って戸惑っていると背後から気配を感じ振り返るとあの時の女の人がいました。 女の人は「飴持ってるでしょ?なんで?なんで?」 と言いながらスキップしてお墓の方へ向かいました 子供たちはとても幼なかったのでもしかしたら幼稚園で行方不明者になっている子供かもしれません… 今年は教室でお化け屋敷が行われたため連れ去られずにすみ、女の人は生きている私が飴を持っていることが不思議だったのでしょう…
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!