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アリス・リデル

ちっちゃい小屋……………

パクッ

シュウシュウ…

アリス・リデル

うーん……小さくなったはいいけどどうしよう……

ガサッ

アリス・リデル

サッ(隠れた)

ゴンゴンゴンッ(強くノックする)

魚(召使い)

公爵夫人どのへ〜、女王様より〜、クロッケーのご招待〜

カエル(召使い)

女王様より〜、クロッケーのご招待〜、公爵夫人どのへ〜

魚(召使い)

………………

カエル(召使い)

…………………

ペコリッ(深々とお辞儀)

シュルンッ(カールが絡まる)

魚(召使い)

!?

カエル(召使い)

!?

アリス・リデル

ぷっ!

アリス・リデル

あははははっ!! 笑

アリス・リデル

ハッ!

タッタッタッ(笑い声が聞こえない様に森に戻った)

(数分後)

アリス・リデル

もういないかな………(戻った)

カエル(召使い)

ボー………………………………(間抜け面で空を見上げてる)

アリス・リデル

……………………うーん……

コンコンッ(ノックした)

カエル(召使い)

ノックなんかしてもむだよーん

アリス・リデル

え?

カエル(召使い)

訳は2つね。

カエル(召使い)

まずあんたがあたしと同じで、ドアのこっち側にいるもんねー。

カエル(召使い)

次に、中ではすんごい騒々しいもんで、誰もあんたのノックなんか聞こえやしないのよーん

アリス・リデル

………………………(ドアに耳を当てる)

ゴンッ ガシャーンッ!! オギャアァァァァアァッッ!!! ぶえぇっしょい!!!

アリス・リデル

……………確かに

アリス・リデル

お願い、そうしたら、あたしはどうしたらいいのかしら

カエル(召使い)

ドアがあたし達の間にあったら、あんたがノックしても、ちょいとはみ出るかもしれないけど

カエル(召使い)

例えば、あんたが中にいたら、ノックすれば、あたしが出したげられるんだけどね

アリス・リデル

(どう考えても失礼千万……)

アリス・リデル

でも、仕方ないのかもね……(小声)

アリス・リデル

だってお目目があんな頭のすっごくてっぺんにあるんですもん。

アリス・リデル

でもそれにしても、聞いたら返事くらいすればいいのに――どうやって入ればいいの?

カエル(召使い)

あたしゃここに座ってるわぁ、明日になっても――

ガチャ

ヒュンッ(お皿が飛んでくる)

ガッシャーンッ!!(割れた)

カエル(召使い)

――ひょっとして明後日になっても

アリス・リデル

どうやって入ればいいの!(大声)

カエル(召使い)

そもそもあんた、入っていいのかしらねぇ?

カエル(召使い)

まずそれが、でしょう、ねえ?

アリス・リデル

全く頭にきちゃうわよね、この生き物達が口答えするのって。キチガイになっちゃいそうよ

カエル(召使い)

あたしゃここで座っとくわぁ、ずっとずっと、何日もぉ

アリス・リデル

でもあたしはどうしたらいいの?

カエル(召使い)

お好きにどうぞ

アリス・リデル

ああ、こんな話をしててもしょうがないわ…

アリス・リデル

完全なバカじゃないの!

ガチャ

アリス・リデル

うわっなにこれ!?

アリス・リデル

端から端まで煙まみれ………

オギャアァァァァアァッ!!!

アリス・リデル

ッ!?

公爵夫人

ユラユラ…(赤子を抱っこしてる)

コック

グルグル(鍋を掻き混ぜてる)

アリス・リデル

ッくしっ!確かにあのスープはコショウ入れすぎ……(小声)

アリス・リデル

あの、教えて頂けませんか?

アリス・リデル

なぜこちらの猫は、あんな風にニヤニヤ笑うんでしょうか?

公爵夫人

チェシャ猫だから、そのせいだよ。ブタ!!

アリス・リデル

!? ビクッ

アリス・リデル

(あ、あたしじゃないのか……)

アリス・リデル

チェシャ猫が何時もニヤニヤ笑うとは知らなかったです。と言うか、そもそも猫がニヤニヤ笑うって知りませんでした

公爵夫人

みんな出来るよ。で、殆ど皆してる

アリス・リデル

あたしは、してる猫は見た事ないんです

公爵夫人

あんたは物知らずだからね。間違いないよ

コック

スッ…ブンッブンッ(手当たり次第に公爵夫人に投げつける)

アリス・リデル

ああ、お願いだから自分のやる事に気を付けてよ!

アリス・リデル

ほら、あの可愛いお鼻があんな事に

公爵夫人

皆が自分のやる事だけ気を付けて、他人事に口出ししなけりゃ、この世は今よりずっとずっとさっさと動くこったろうよ

アリス・リデル

それは絶対困った事ですよね

アリス・リデル

昼と夜は〜〜

地味に長いのでカット

アリス・リデル

一日って24時間、だったと思うんですけど。それとも12でしたっけ?あたし――

公爵夫人

あら、あたしになんか聞かないでよ

公爵夫人

あたしゃ数字は全然苦手なんだからね!

公爵夫人

『ガキには荒っぽい口聞いて
くしゃみしやがったらぶん殴れ
どうせ嫌がらせでするくしゃみ
こっちが怒るのを知ってやがる』

公爵夫人

『ガキにはキツい口をきく
くしゃみをしたらぶん殴る
勝手な時にはコショウでも
しっかりきちんと味わうくせに!』

公爵夫人

ほれ、なんならあんたにもちょっとあやさせてやるよ!(赤子を投げ渡す)

アリス・リデル

うわぁっ!?(キャッチ)

公爵夫人

あたしゃちょっと、女王様とクロッケーをするんで準備があるからね

バタンッ

数時間後

アリス・リデル

まさか豚になるとは……

アリス・リデル

うわっ!?

チェシャ猫

ニヤニヤ…

アリス・リデル

チェシャにゃんこちゃん

チェシャ猫

ニタァ…

アリス・リデル

お願い、教えてちょうだい、あたしはここからどうしたらいいのかしら

チェシャ猫

それはかなり、あんたが何処へ行きたいかによるなあ

アリス・リデル

どこでも良いんですけど――

チェシャ猫

ならどっちに行っても関係ないじゃん

アリス・リデル

でもどっかへは行きたいんです

チェシャ猫

ああ、そりゃどっかへは着くよ、間違いなく。たっぷり歩けばね

アリス・リデル

……じゃあここら辺にはどんな人が住んでるんですか?

チェシャ猫

あっちの方向には帽子屋が住んでる、それとあっちの方向には三月うさぎが住んでる。好きな方を尋ねるといいよ

アリス・リデル

でも、キチガイの所なんか行きたくない

チェシャ猫

そいつはどうしようもないよ。ここらじゃ皆キチガイだもん。ぼくもキチガイ、君もキチガイ

アリス・リデル

どうしてあたしがキチガイなんですか?

チェシャ猫

絶対そうだよ。そうでなきゃここには来ないよ

アリス・リデル

じゃああなたはどうしてキチガイなの?

チェシャ猫

まずだね、犬はキチガイじゃない。それは良い?

アリス・リデル

まぁそうね

チェシャ猫

すると、だ。犬は怒ると唸って、嬉しいとしっぽを振るね。さて、ぼくは嬉しいと唸って怒るとしっぽを振る。よって、ぼくはキチガイ

アリス・リデル

それは唸るんじゃなくて、喉を鳴らしてるって言うのよ

チェシャ猫

お好きなように

アリス・リデル

女王様と今日、クロッケーをするの?

チェシャ猫

したいのは山々だけど。けどまだ招待されてないの

チェシャ猫

そこで会おうね

スゥ…(消えた)

チェシャ猫

あ、ところで赤ちゃんどうなった?

アリス・リデル

豚になっちゃった

チェシャ猫

だろうと思った

鼓月 翠

えっデカ(先回りした)

裏瞳 百合香

なんか凄いな

黒瀬 すみれ

見つかる前に行くよ!

雨霧 ナミ

あ〜待って!

瀬戸原 蘭子

こっちがいいんじゃない?

柳瀬 乃空

だね〜

柊 瑠花

アリスさんには合わないようにしないと……

幸田 海央

『そうだね………』

暖炉 真冬

キョロキョロ…

暖炉 琥珀

…………社長?

暖炉 真冬

コクッ

暖炉 琥珀

大丈夫、あの人は天才なんだから〜

暖炉 真冬

…………そうだね

今回の登場人物達

公爵夫人

コック

チェシャ猫

伝説童話守備特務課

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26

コメント

4

ユーザー

アリスってこんなカオスだったか… 社長、一体どこにいるんですかねぇ

ユーザー

今回もめちゃくちゃ良かったぜ!!!! あー…なんか凄く五月蝿い家だね…(?) まぁ、私も豚になると思ったぜ☆(?) え、そうなんだね!!! チェシャ猫もキチ◯イなのか… ってか…キチ◯イの意味は確か、 どうかしてる人間の事を言うから キチ◯イではないのかも?猫だし(?) 次回も楽しみに待ってるぜ!!!!

ユーザー
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