コメント
1件
感動した〜!!
夏祭りの日がやってきた.
誰かと一緒に行く予定なんか
なかった. だけど…自然と
足はあの場所へと向かった.
去年、光と待ち合わせをした
近所の公園に到着した.
18時. 待ち合わせをした
時間になった.
ここで待ち続けて.
光がナンパから助けてくれて.
途中で喧嘩をして.
光から告白されて.
結局花火を見れなくて.
…あぁ.
色々なことがあったなぁ.
南方 葵
ぼそっと呟いた時だった.
井口 光
振り向くと、私服姿の
光が立っていた.
南方 葵
思わず目を疑った.
夢……じゃないよね?
南方 葵
南方 葵
井口 光
井口 光
井口 光
井口 光
言われてみれば…わたし、
何でここにいるんだろう.
南方 葵
南方 葵
井口 光
光が笑った.
南方 葵
南方 葵
南方 葵
私は、光の目を
しっかりと見つめた.
南方 葵
南方 葵
心の中に溜めていた想いを
打ち明けた__…。
突然の告白に、光は案の定
驚いたような
表情を見せた.
初めての告白は
想像していたよりずっと
恥ずかしかった.
2人の間には沈黙が流れた.
井口 光
井口 光
先に沈黙を破ったのは
光だった.
緊張感に満ちた表情で
口を開いた.
井口 光
井口 光
井口 光
南方 葵
2人で顔を
見合わせて笑った.
それから、色んな話をした.
入院中のおじいちゃんの
症状が少しずつ快方に
向かっていることや
東京での学校生活のことなど
今まで話せなかった分
沢山話した.
あっという間に時間が経ち
時計の針は
19時59分になっていた.
間もなく、花火が始まる.
井口 光
井口 光
南方 葵
南方 葵
バン…ッ!
2人して焦っていた時
色とりどりの光が空に
打ち上げられた.
南方 葵
井口 光
空に打ち上がる花火を見ながら
どちらともなく
そっと手を繋いだ.
井口 光
井口 光
南方 葵
2人は約束を交わした.
◇
私たちの恋はまるで
夏が運んでくれた
奇跡のようで.
この手を離したくないと思った.
光の横顔をずっと
見ていたいと願った.
私たちの夏の恋はまだ
始まったばかり.
"来年も再来年も、光の隣に
いられますように."
そっと心の中で祈った.
end.
読んでくれて📖 ありがとです!!☺︎ ぜひ他のも 見てみてください!!⸜❤︎⸝