主。
主。
主。
主。
Prから彼の親友について聞かされた次の日の放課後、 オレは彼に連れられてAkの病室に来ていた
Pr
Prが車椅子に座っている誰かに声をかけると、 彼は手に持っていた文庫本をサイドテーブルに置き、こちらを向いた
Ak
Ak
Pr
PrにAkと呼ばれた身長の高いオレ達と同年代くらいの青年は、 オレのことを見ながら人のいい笑顔を浮かべる
ニコニコと明るく笑っている彼は、 パッと見ただけではあんな苦しい過去を持っているような人には見えなかった
Mz
Ak
Ak
Mz
Ak
Ak
Mz
Ak
Mz
Mz
Ak
Ak
Mz
Ak
Pr
俺Mzに友人って認めてもらうのに数日くらいかかったんやけど
Ak
Mz
Mz
面倒臭いって思ってるタイプの人間だったから
Mz
逃げ腰になっちゃうというか、、、
Ak
めちゃくちゃグイグイ来るってこと?
Mz
Pr
Mz
心配そうな顔をしているPrにオレがちょっと勇気を出して素直に答えると、 彼はとても嬉しそうに笑った
Pr
Ak
Pr
それを責める奴らの心境がわからんわ
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
Prの疑問にそう即答するAkの姿を見て、 この2人がいかにお互いを信頼しあっているのかを思い知る
Mz
Mz
Mz
Ak
Ak
Mz
Mz
シャーペンの件を2人に話すのはまだ心の準備ができていないので、 オレはそう答えることで適当に誤魔化す
彼はオレがその答えをぼかしたことに 気がついているのか気がついてないのか、そのまま続けた
Ak
Ak
自分の存在を否定されているみたいで辛いよね
Ak
酷いことされても自分を必要としてくれる人がいるって
前を向いて生活することができてたけど、、、
Ak
Mz
オレの反応を見てAkはその答えを察したのか、 眉尻を下げていたわるような表情を浮かべながらこう告げる
Ak
Ak
彼の口から紡がれたその言葉は偽善に塗れた大人達がいいそうなものと 言葉の並びこそ同じものの、苦しみを知っている者にしか出せない 不思議な重みを持った心に染みる言葉だった
Akの言葉に涙がこぼれそうになっている自分がいて、 海岸でAtに自殺を止められた時に少しよぎった自分の深層心理が あの時よりも鮮明にわかる
Mz
Mz
Mz
Mz
オレはこんな幸せ知らないで死んでただろうな)
Mz
Mz
Ak
Mz
Ak
オレの瞳から勝手にポロポロとあふれてくる数年ぶりの涙を、 Akが優しい顔をしながらその手でぬぐってくれる
Akのこともあったからなのか、こういうときに相手が何を望むのか 下手したら大人達よりよくわかっているであろうPrが、 優しい手つきで背中をさすってくれる
今まで愛を受け取ってこなかった分、 こいつらの友愛が何よりも嬉しくて、また泣いてしまうという 無限ループに突入してしまった
Mz
Mz
しばらく泣き続けて涙もおさまってきたころ、 オレはサイドテーブルに置いてあるラノベを見て目を見開いた
Mz
Mz
Ak
Pr
Mz
Mz
Ak
その子のイチオシのシリーズなんだってさ
Mz
オレがやっぱりこのラノベは流行っているのだろうかと考えながら その表紙をぼーっと眺めていると、病室のドアが開いて 看護師さんらしき桃色の髪の男性が入室してきた
Kty
Pr
Kty
手伝いを申し出たPrにその人は元気な笑顔を浮かべると、 Akの隣に立っているオレを見て目を見開いた
Kty
看護師さんの言葉に、Akの元まで食事を運んでいたPrが答える
Pr
Kty
Ak
Pr
Ak
Pr
Kty
Pr
Mz
Kty
そう言ってにこりと笑ったKtyさんの笑顔は、 どことなくTg先生と似ているような気がした
Mz
ちょっと雰囲気似てるだけなんだろうけど、、、)
Ak
Kty
Kty
Kty
Ak
お大事にって気持ちを込めてKtyさん通して渡そうかな、、、
Ak
Kty
Kty
Ak
Ktyさんの言葉を聞いてうつむいたAkの顔には心配の色が滲み出ていて、 彼の人の良さと読書友達への友愛が手に取るようにわかった
Ak
Kty
Kty
Ak
Ak
Kty
Mz
Kty
Kty
Pr
Ak
Kty
Ak
Kty
Pr
恋愛の話になった瞬間目の色を変えたAkとPrにオレが苦笑しながら 3人のやり取りを聞いていると、そういえば、とKtyさんが何かの紙を出した
Kty
その子が書いたAkくんの本の感想文は持ってきたよ
Ktyさんが大量の文字が書かれたA4の紙を数枚机に置くと、 Akは嬉しそうに目を輝かせる
Ak
Kty
そこまで言うとKtyさんは、じゃあ僕はこの辺で、と 病室から出て仕事に戻った
オレが後ろからAkが抱えているその紙を覗き込むと、 そこに書かれている字はとても丁寧で その人が心を込めて書いたのだろうなということが伝わってくる
Pr
Mz
Ak
Mz
その後もAkのその読書友達についての話を聞いていると、 Prが時計を見て言った
Pr
Mz
Mz
Mz
Ak
Ak
その人達が帰る時の寂しさも増えちゃう、、、
Pr
Pr
Ak
Ak
Mz
次来るのは週末の昼間とかかなあ、、、
Ak
Pr
Ak
Mz
Ak
ちゃんと我慢するよ、、、
Pr
Ak
Pr
病室にオレたち3人の笑い声が響き渡り、 Akの病室が個室であったことに安心する
こんなに楽しい時間が過ごせているのもひとえにAtのおかげだな、と 思いながら、オレはひとしきり笑った後Prと一緒に病室を後にした






