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ホワイトデーと素直じゃない君

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ホワイトデーと素直じゃない君

1 - ホワイトデーと素直じゃない君

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2019年03月17日

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美樹

………。

無言で彼女が差し出したのは、丁寧に ラッピングされた小さな紙袋。

拓真

どうも?

疑問形でお礼を言いながら受け取ると、彼女は不機嫌そうな顔になった。

美樹

いらないなら別にいいけど

拓真

いや、いる。
いるけどこれ何?

美樹

ホワイトデーで友達に作ったお菓子。

美樹

余ったからアンタにもあげようと思って。

袋を開けてみれば、出てきたのは手作りのマフィン。面倒くさがりの美樹 らしく、見た目はかなりシンプルだ。

拓真

…お前料理できたんだな。

美樹

なんでアンタはそう言う
事言うの。今度から何も
あげないから。

拓真

ごめんって。というか
なんでホワイトデー?普通
バレンタインデーじゃないの?

美樹

だってバレンタインの日
テストだったでしょ。
勉強優先。

そういえば前回のテストの美樹の 学年順位は一桁だった気がする。 真面目だな。

拓真

それでバレンタインにくれた友達へのお返しってことか。

美樹

そう。

説明するのも面倒くさいと言わんばかりに適当に返事をしてくる。 美樹の無気力さは今に始まったことてはないが、人との会話くらいはちゃんとしたほうがいいと思う。

拓真

で、俺はそのついでかよ。

俺お前の彼氏なんだけど、と 付け加えると、途端に彼女の顔が 赤くなった。

美樹

べ、別にいいでしょ!

明らかに動揺しているのが分かるが、 彼女の反応が面白いのでそのまま 話を続ける。

拓真

手作りのくれただけで凄い
嬉しいけどさ、やっぱ彼氏なんだし特別なのがいいなって思うんだけど?

そう言って顔を近づけると勢いよく 後ろを向かれてしまう。 からかいすぎたかと思うのも束の間。 彼女はごそごそと鞄の中から何かを取りだした。

美樹

………。

先ほど同様、無言で彼女にさしだされたものは、ペンケースくらいの大きさ の箱だった。

受け取ってすぐに開けると中に入って いたのは銀色に輝くネックレス。

拓真

これ、俺に?

美樹

…アンタ以外に誰がいるのよ

顔を真っ赤にしながら彼女が答えた。

美樹

その、買ったはいいけど
恥ずかしくて…

こんな顔で話す美樹は初めて見たと思う。

拓真

ネックレスを送る意味、
知ってる?

美樹

え?意味なんてあるの?

まだ少し赤い顔でキョトンとする彼女に、ニヤリと笑って答える。

拓真

……束縛。

美樹

え!?

意味を聞いた瞬間に慌て出す美樹。

美樹

ごめん!そんな意味が
あるなんて知らなくて!

拓真

別にいいよ。

そう言って優しく美樹を抱きしめる。 勿論、抵抗してきたけど、しばらくそのままでいると美樹も背中に腕を 回してくれる。

拓真

お前になら束縛されてもいい。それくらい、俺はお前の事が好きだよ。

美樹

……うん。

触れるだけのキスを彼女の唇に落とす

甘い雰囲気なんて得意じゃないけど、 今この瞬間だけはこのままでいいと 思った。

放課後、二人きりの教室。

優しい夕日が二人を包み込んでいた。

影猫noki

はい、ども。

影猫noki

作者の影猫です。

影猫noki

ホワイトデーの作品なのに
かなり遅れました。

影猫noki

すでにもう16日です。

影猫noki

しょ、しょうがないじゃん!俺だって間に合わせたかったよ!

影猫noki

でも無理でした(´_ゝ`)

影猫noki

俺もこんな青春してみたかったです。(´_ゝ`)

影猫noki

バレンタインの日は
チョコなんて一個も貰えませんでした。(´_ゝ`)

影猫noki

では、そろそろ終わります。

影猫noki

お目汚し、失礼いたしました!では!

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