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s i d e 夢 叶
尻もちをついた状態で
意味もわからず 困惑する私の
その目前
夢 叶
扉が閉まり 閉じ込められた
夢 叶
なんで?
そう問いかけても 答えはない
夢 叶
絞り出すように 出した声は
とても小さく 掠れていた
s i d e 春 千 夜
アイツを閉じ込めてから 約三十分
廃病院 三階
そこには 病院とは思えない程
死体があちこちに 転がっていた
春 千 夜
春 千 夜
息を詰まらせるように 後退る “ ソイツら ”
一目で敵だと判断できた
春 千 夜
春 千 夜
鮮血が服を染め 血で血を洗う
おおよそ八人程度
全員俺が殺した
春 千 夜
決まり文句を吐く ソイツらに
心の底から 恍惚とした笑みが溢れた
春 千 夜
春 千 夜
俺はまだ
近寄るだけで 殺気で殺されそうな
アイツらの 足元にも及ばない
ホンモノなら
首領や 夢叶なら
春 千 夜
春 千 夜
この程度 一瞬で蹴散らすだろ?
春 千 夜
春 千 夜
衝動のまま 俺はトリガーを引いた
望 々
望 々
廃病院 × × 階
管理室
望 々
望 々
きっとまだ 梵天は気付いていない
監視カメラで 行動を見られてるなんて
望 々
望 々
モニター越しに 見える世界には
物言わぬ傀儡となった 共犯者がいた
すると不意に 一人の男が報告に来た
望 々
望 々
そう言うと ソイツは無表情に頷いた
今日集めた人間は 三種類
脅して仲間にした奴ら
梵天に恨みを抱く奴ら
そして 兄の側近
望 々
望 々
この男も 兄の側近の一人だった
望 々
望 々
無愛想ながらに
彼は部屋を出ていった
望 々
さあ
彼らの結末を見届けようか
手始めは 三途春千夜と九井一
バン ッ
バタ ッ
春 千 夜
最後の一人を 殺すと同時に
俺はフラついて 柱にもたれかかった
春 千 夜
目の前に広がるのは 沢山の死体
犯人は俺
春 千 夜
銃撃の最中
不覚にも敵の銃弾が 俺を抉った
損傷部位は 左足と右手首
そして脇腹
痛みで どうにかなりそうだ
春 千 夜
俺の血が コンクリートを赫に染める
このままだと 失血死してしまう
春 千 夜
春 千 夜
ふと頭の片隅に 過ぎったのは
閉じ込めてきた うちのメイドの事
夢叶が怒って
俺が慌てて
みんなが苦笑して
春 千 夜
思わず 笑みが零れた
もう有り得ない未来なのに
春 千 夜
春 千 夜
望 々
望 々
柱の影から ソイツは現れた
春 千 夜
望 々
強がりながら ソイツを見上げる
“ 稀咲 望々 ”
稀咲鉄太の妹
春 千 夜
逃げる手段も 戦う手段も
もう俺には 残っていなかった
望 々
悪戯のように 妖しく笑う彼女に
春 千 夜
春 千 夜
春 千 夜
望 々
春 千 夜
満足して 頷いた
春 千 夜
春 千 夜
望 々
そう言った 稀咲 望々が
トリガーに指をかけ
春 千 夜
そのまま引いた
♡ 2000
コメント
32件
泣いたよ、名作だわ
え?推し○んだ?
フォロー失礼します