私達のアイドル

___親なんか、大っ嫌い。

お母さんは何か一つでも気に食わない事があると怒るし。

そんなお母さんを敵に回したくなくてお母さんの意見に賛成するお父さん。

お姉ちゃんは簡単に言ってぶりっ子。

この家の人達はどうかしている

クズの集まり。

本当に嫌い。

「早く一人暮らししたい」

そう思ってる私にとっては

家族が事故で亡くなった時、

_____嬉しいと、思った。

「そんな私も最低だな」

そう分かってても

喜びを誰もいない所で隠すことは出来なかった。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ん？

一体誰だ？

え、いや。

ちょっとまって

貴方、誰。

何で私の名前を知ってるの？

は？

あ、そう。で？

何か用？

は？

何言い出すのこの人。

え、この人。何？マジで。

嫌な予感が……しないんだけど

まぁ、怪しさは随一だけど。

しっかたないなぁ〜。

持ってきてやりますか。

と言っても殆ど無いけど。

…………

えっと、

この人、怪しすぎない？

え、騙そうとしてるじゃん。

危な私。もう少しで騙される所だった

え、どこ？

え、だからそこ。どこ？

ﾊｯ！

もしかしてもしかして

遊園地に行く…？

え、なら行くよ。え、早く行こうよ

………ん？

は、はうす？

い、家ってこと？！

あ、でも確かに！

"沢山人の居る所"

"居る"って………

そっちかぁぁぁ〜！！

ﾊｯ！てか、

わ、私！私誘拐される！！

ヤバいヤバいヤバいヤバい

って暴れても無駄で……

あぁ〜！！！

私の家ぇーーーー！！！

はぁぁぁ………

私今まで頑張ったね。

うん、頑張った。

これからはもうあの世へ………

って思ってる私には

耳が悪すぎて

ほしの？さんの声が聞こえなかった。