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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

保安官

っあえひャ!?

ミランダ

おチビちゃん目を覚ました!

エレノア

良かった!
大丈夫!?
私たちのことわかる!?

保安官

ミランダさん…

エレノアさん…

意識を取り戻して一発目 横になっていた身体を勢いよく起こす。 直後、頭が凄まじく重いような感覚を覚え 片手で眉間を抑えながら項垂れてしまう。

保安官

えぅ!!

直後、頭が凄まじく重いような感覚を覚え 片手で眉間を抑えながら項垂れてしまう。

ミランダ

あぁもぅ…!

そんないきなり身体起こしたら!

エレノア

お背中、さする!?

ほらゆっくり息吸って…!

一気にどっと汗がふきでる感覚を額に感じながら、肩で息をする…

保安官

ず…ズミマゼン…またしてもお騒がせしてしまって…

2人が心配そうな眼差しでこちらを気にかけているのを目にした。 呼吸を整えると同時に真正面を見る。

保安官

・・・

数秒沈黙

エレノア

…お、おチビちゃん?

ミランダ

もしもーし?

保安官

・・・





  ゲェェェブッシュゥ✨🌈💫!!!

一気に不快感が押し寄せ、口から凄まじい勢いで吐瀉物が噴き出した。

エレノア

きゃぁぁぁ大変!!!!!

ミランダ

ちょ!嘘でしょぉ!洗面器ィィ!

保安官

エレレレレレレレレッ!!✨🌈💫

胃袋内のものをひと通りぶちまけたおかげで落ち着いた。 無論、自分の醜態にもかかわらず対応してくれた2人に対し 情けなさ故の自己嫌悪咽び泣きからの唐突な無という流れに陥ったのは言うまでもない… 2人に諸々の対応をしてもらった後、部屋の扉がノックされる。

マクスウェル

失礼します

声の主はマクスウェル様 私が部屋から不自然な魔力が吹き出たのを感じ 様子を見に来てくださったとのこと…  使用人の2人から症状を聞いた後椅子に座る。

マクスウェル

体のお調子、いかがですか?

保安官

ミランダさんとエレノアさんに介抱して頂いたおかげで落ち着いてます

マクスウェル

それは何より!

保安官

あの…私の体、どうしてしまったんでしょう…

正直、今回やらかしたことといえばあらゆるが未知の試み。 マクスウェル様から借りた物の為危険は少ないとは思ったが… 万が一にも自分の唱えた物が知ってはならない禁断の領域に足を突っ込んだ。 それは十分に有り得る。

今更ながら、額に嫌な汗が流れた。

マクスウェル

ご安心なさい。
使用人のおふたりから話を聞いたところ、恐らく魔力失調を起こしたのでしょう

保安官

魔力失調?

マクスウェル

法術を習いたての者が無茶をし、魔力を使いすぎる事で起こす衰弱症状です。

軽度であれば頭痛や吐き気といったところで治まりますが今回は運が悪かった様です

保安官

あぁぁあ…

カミサマから聞いた未熟者がやらかす衰弱状態の事だとわかった。

保安官

すみません…
お借りした魔導書の魔法を1つ唱えました。

マクスウェル様が深くため息をついている。

マクスウェル

なにか、考えがあってと思ったのでそこまで危険のない書物を渡したつもりでしたが…

少々早い書物を渡してしまった様ですね…

保安官

申し訳ありません…
身の丈をわきまえられずこのような騒ぎを起こしてしまい…

マクスウェル

あぁいやいや…!

転生者殿1人の責任ではありません。
お貸しした私にも責任がありますのでそう気を落とさず!

そう言ってマクスウェル様はもう一度深くため息を着いた

マクスウェル

しかし、今度から法術を試される際は念の為私や学団員の者がいるところでなさい。

身をもって知ったとは思いますが扱いを間違えれば危険が伴います。

最も、魔導書をお貸しする前に伝えそびれてしまった私にも問題がありましたのでそう落ち込まれぬようお願いします。

そう話した後で、マクスウェル様がミランダさんとエレノアさんを見る

マクスウェル

1度私の方で転生者殿を診ますので2人は1度お下がりなさい

エレノア

わかりました

ミランダ

何かありましたらお呼びください

そうして2人を退出させた後、私とマクスウェル様の間に沈黙の空間が到来した。

保安官

あ、あの…

マクスウェル

1つお尋ねしますが…

何の魔法を試されましたか?

保安官

えぇと【着火セヨ】です

マクスウェル

むん!!!???

保安官

え?

私の回答に目を見開いている。

マクスウェル

そんなはずは…!

いや、有り得ません!

保安官

えぇぇぇ〜…
ありえないも何も…

そうして、借りた魔導書を探す。 ベッドの上に置いてたはずが無い、上に無いならと思い ベッドの中をまさぐると件の魔法書に触れたので、慌てて布団の中から出してマクスウェル様に見せる。

保安官

ほらコチラ。

この魔導書の最初の方に書かれた魔法です。

マクスウェル

むん!!!!!!????

保安官

へ?

目を見開いて、豪快に口を開けている。 おおよその人間には困難を極めるほどの大口だ…! そしてすぐ我に返ったようで慌てて咳払いをする。

マクスウェル

し、失礼ですが…

そちらの書物一度お返しいただいてもよろしいでしょうか?

保安官

どうぞ

受け取るや、両手でその書物を食い入るように見ている。 「そんな馬鹿な…」 「ありえない…!」 「いやいやいや!」 そんな言葉の数々をこぼして… おや、私はマクスウェル様の反応に既視感があるぞ?

マクスウェル

もうひとつお尋ねしたい!

保安官

は、はい!

マクスウェル

こちらの魔導書ですが、何かしましたか?

保安官

え!?
いや!?
お借りしたものになにかするなんて流石にやりませんよ!

マクスウェル

むぅぅぅぅん…!!

私の言葉に対し、眉間に皺を寄せ、手はあのを触りながら深く考え込んでいる。

マクスウェル

本当に…何もしていないのですね?

保安官

は、はい!
ただ普通に、本をめくって中を読んだだけです!

あえて悪態ついた事は言う必要ないだろう…

マクスウェル

そうですか…
しかし…

なにもせずに…
ムン………!

ブツブツ独り言を呟いたあと思い立ったように席を立つ。

マクスウェル

此度のことは私の方におあずけなさい。

今日のところはこのまま身体を休めるように!

よろしいですね!

保安官

わかりました。
お言葉に甘えます。

マクスウェル

よろしい、では一度失礼します

そのまま、扉の向こうへ行くとひとつ思い出した様にこちらを向いた。

マクスウェル

そうそう、魔力失調ですが
甘い物と消化に良いものを取ると治りがはやくなります。

私の方で伝えておくので是非ともお取りなさい

そう言って、マクスウェル様が部屋から退出した。

保安官

嵐のように去っていった…

誰もいなくなった部屋の中、仰向けに寝る

保安官

つくづく…
自分の事が恨めしい…

落ち着いたせいか…眠気が一気に押し寄せそのまま瞼を閉じた…

ガンマンフール・リンカーネーション

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