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キミは夜を照らす月。 -毎日キミに恋してます-

第2話 - キミは夜を照らす月。 -毎日キミに恋してます- 第2話

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2020年10月07日

#青春恋愛

#学園

#年の差

#キス

春野せり

大島恭夜

ん～。じゃあ…瑠菜がいい

藤堂瑠菜

…っ

藤堂瑠菜

だから、そのっ…そういうのじゃなくて！！

大島恭夜

冗談だよ笑

大島恭夜

瑠菜は最上級のデザートだからね？

大島恭夜

あとにとっておかないと…

藤堂瑠菜

…！？

藤堂瑠菜

（またそんなこと言って…っ）

藤堂瑠菜

（でも、恭夜くんの誕生日だし…今夜は久しぶりに…）

大島恭夜

いちごのほうで

藤堂瑠菜

うん。はい、どうぞ…

大島恭夜

あれ？食べさせてくれないの？

藤堂瑠菜

それくらい食べられるでしょ？

大島恭夜

まぁ…そうだね

恭夜くんは、いちごを手でつかんだ

大島恭夜

じゃあ、このいちごを瑠菜にあげる

藤堂瑠菜

（意味が分かんないんだけど！？）

藤堂瑠菜

（私の口元へ持ってきたけど…）

藤堂瑠菜

（あ～んをしてくれるってこと？）

とりあえず、口を開けてみた

すると、いちごを口の中へ入れてくれた…までは良かったけど…

藤堂瑠菜

～～～っ

大島恭夜

ほら…噛んで？

いちごを噛め、という意味なのは分かるけど…

必然的に、恭夜くんの指に唇が当たるわけで…

藤堂瑠菜

（恭夜くん、わざとやってるよね！？）

藤堂瑠菜

（絶対私の反応見て楽しんでるっ！）

大島恭夜

口開けたままも辛いでしょ？笑

大島恭夜

ほら、早く…

私は、仕方なくいちごを噛んだ

すると、恭夜くんはいちごから指を離すとともに、すっと指を抜いた

藤堂瑠菜

おいひい…

大島恭夜

瑠菜さ、俺が何かエロいことでもすると思ったの？笑

藤堂瑠菜

思ってない！！

大島恭夜

即答…笑

大島恭夜

あ～ん…

藤堂瑠菜

…？

大島恭夜

そのショコラひと口ちょうだい？

藤堂瑠菜

食べていいよ

大島恭夜

そうじゃなくて、あ～ん

藤堂瑠菜

（あ～んって言いながら口をパクパクさせてる…）

藤堂瑠菜

ふふっ、なんか可愛い…

藤堂瑠菜

仕方ないなぁ～。はい、あ～ん

パクッ

恭夜くんが咀嚼し終わった直後、急に身体を引き寄せられる

グイッ

藤堂瑠菜

えっ！？ん…っ！

藤堂瑠菜

（キスされちゃった…）

藤堂瑠菜

（ケーキ食べた後だから、すごく甘い…）

大島恭夜

…っ、ん…っ…

ケーキのように、甘～い時間を過ごしました…♪

藤堂瑠菜

恭夜くん、誕生日おめでとう…

大島恭夜

ありがとう

大島恭夜

こんな日に瑠菜と過ごせるなんて、最高の贅沢だな

大島恭夜

そういえば、あげた指輪は？

藤堂瑠菜

周りにバレちゃうと面倒だし…

藤堂瑠菜

ネックレスにして毎日つけてるよ

大島恭夜

そっか…

藤堂瑠菜

（お互いに昼間は離れてることが多いから）

藤堂瑠菜

（この指輪はとっても大切なんだよ…恭夜くん）

翌日

私のほうはというと──

専門学校での授業が始まった

藤堂瑠菜

…………

藤堂瑠菜

（初めての授業だから、何か緊張しちゃった…）

藤堂瑠菜

（パソコン関係の専門学校に入ったものの）

藤堂瑠菜

（どういう授業があるとかまだいまいち分かってないんだよね）

宮下すみれ

初めまして、私は宮下すみれ。よろしくね？

藤堂瑠菜

うん、よろしく！私は藤堂瑠菜

宮下すみれ

初めての授業で少し緊張してたけど

宮下すみれ

藤堂さんとこうして話が出来て嬉しい

藤堂瑠菜

私もだよ。すみれちゃんって呼んでいい？

宮下すみれ

うん、どうぞ。じゃあ私は瑠菜って呼ぶわね

藤堂瑠菜

うん！

藤堂瑠菜

（良かった！初日から友達が出来た♪）

米原康生

あれ？すみれもこの授業受けてたんだ？

宮下すみれ

あっ、米原くん

藤堂瑠菜

…？

宮下すみれ

紹介するね。こちら、高校からの友達の米原康生（よねはらこうせい）くん

米原康生

どうも…

藤堂瑠菜

初めまして。藤堂瑠菜です

米原康生

…………

米原康生

（可愛い子だな…）

藤堂瑠菜

…？

宮下すみれ

…………

米原康生

…よろしく

数日後の夜

ふたりそろって夕食を食べていたとき…

大島恭夜

明日はちょっと帰りが遅くなりそうなんだ

藤堂瑠菜

そっか。うん、分かった！

藤堂瑠菜

（赴任したばかりで、きっと忙しいんだろうなぁ…）

藤堂瑠菜

あまり無理しないでね？

大島恭夜

うん。ありがとう

大島恭夜

学校で色々やらないといけないことが多くてな…

大島恭夜

夕食も外で食べてくるから

藤堂瑠菜

そうなんだ？分かった

藤堂瑠菜

（夕食まで食べてくるって珍しいな…）

翌日

午後10時すぎ

藤堂瑠菜

やっぱり、遅いなぁ…

藤堂瑠菜

…！

藤堂瑠菜

（陽子ちゃんから電話だ！）

白井陽子

久しぶり～！瑠菜ちゃん！

藤堂瑠菜

久しぶりだね！

白井陽子

今、電話かけてよかった？先生といるんじゃ…

藤堂瑠菜

ううん、全然いいよ～

藤堂瑠菜

今日はまだ帰って来てないんだよね

白井陽子

そういえば、先生って

白井陽子

うちらの学校辞めてから

白井陽子

他の学校で働いてるの？

藤堂瑠菜

うん。他の高校で臨時教師として働いてる！

白井陽子

そっか～。じゃあ、あれは見間違いかな…

藤堂瑠菜

ん？あれって？

白井陽子

いや、ごめん…。見間違いだわ、うん

藤堂瑠菜

え？え？

藤堂瑠菜

気になる～～

藤堂瑠菜

見間違いでもいいから、教えて～

白井陽子

先生っぽい人が女の人といたような気がして…

藤堂瑠菜

えっ…

白井陽子

いや、あの先生のことだからさ…

白井陽子

ほら～学校の先生たちに飲みに誘われたら

白井陽子

断れなさそうじゃん？笑

藤堂瑠菜

うん…まぁ…

白井陽子

あまり気にしないで？

藤堂瑠菜

…うん、そうだね

白井陽子

ラブラブなんでしょ？先生と笑

藤堂瑠菜

うん…

白井陽子

なら、大丈夫だって！じゃあまたね！

藤堂瑠菜

（女性って言ってたよね？じゃあ、大人の人…ってこと？）

藤堂瑠菜

気になるよ…

キミは夜を照らす月。 -毎日キミに恋してます-

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えーーーーーーーーーそんなーーーーーーーーーひっど！この男！最悪じゃん・・・

(٭°̧̧̧ω°̧̧̧٭)うぅぅぅぅぅぅ恭夜のやろう(*｀Ω´)bｸﾞｸﾞｯ許さぬ

かわいそ、、、、、

春野せり

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