明るくて淡い青色の空に ぼーっと遠くを見ていると ふと現れる陽炎。
もうそんな季節かー、と思う。
風が吹けば 感じる暑さは少し冷めて 木々がさわさわと揺れ始める。
その光景はまるで、 木々がこそこそと話をしているようだ
…なんて、そんな表現 僕には似合わないけれど。
ふらりと歩いていると 気が付けば商店街に来ていた。
丁度いい、アイスを買おうと考えた。
買ったアイスの袋を開けると もう既に溶け始めていた。
それほど暑い気温の中で食べるのは やはりテンションが上がってしまう。
やっぱりまだ子供だなぁ 何も変わってないや。 と痛感させられる。
やけにアイスが甘く感じた。
商店街から離れて 丘のような場所へと足を運ぶ。
着いた先にはベンチがあるので そこへ腰掛ける事にした。
ベンチから見る広い町を目の当たりに こんなに広かったっけ、と思う。
暑苦しい空気に冷たい風。
さわさわと揺れる木々の音。
目を開けると広がる住宅街。
そんな、どこかの話に出てくるような
ありがちな夏を、探している。
コメント
2件
夏の暑苦しさが感じられなくてめっちゃ良いです!
夏っていいですよね、一番好きな季節です。