セブプラ短編・長編集

｢男の娘｣の続き 𝑠𝑡𝑎𝑟𝑡

あんなこと言った親友が気になったので、別の親友を家に招き、経緯を話した

そしたらその親友は、一言ポツリ

頑なに言おうとしないので、ずっと聞いてたら、ようやく話してくれた

頭の理解より先に口が動いて、数秒後にようやく理解が出来た

なんか話がズレてる気がして、一応確認を取る

頭の理解が追い付かない気がしたので、とりあえず単語に｢？｣を付けて発言した

頭に出て来た理解が正解だと思いたくなくて、一応聞き返した

その理解は正解だった

そう言われた時、1つの疑問が出て来た

なんだか聞いたことがあると突っかかりながらも、親友は話を進めた

多分関係無いであろう場所を尋ねる

あまりに似すぎていて、耳を疑ったのと、ずいぶん前に聞いた都市伝説の名前が出て来た

私は無理矢理親友の話を区切り、単刀直入に疑問を口にした

…1番想定してなかった返事が返ってきた

全然予想していなくて、お口あんぐり状態

そう言って見せられた文面は、仲の良い男友達と話していた次の日、急に姿を消した相手にひたすらMINEを送る文面だった

聞き覚えのあったその名前を繰り返していると、1人の人物に辿り着いた

…ただ

その様子に困惑した様子の親友に、私は落ち着いてからゆっくり口を開いた

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

数分間待ち伏せをしていたら、見覚えのあるシルエットが出て来た

こむちゃんが歩いてくるのを見て、より一層の焦る

そいつが横断歩道に踏み出した瞬間、最悪のタイミングでそれは来た

ﾌﾟｯﾌﾟｰ

…微かな希望

それに縋るか縋ら無いか、その選択

ﾄﾞﾝｯ

ﾄﾞｼｬｧｯﾝ!!

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

ｶﾞﾁｬ…ﾊﾞﾀﾝ(車)

ｶﾞｼ

後ろから聞こえた圧のかかった低音に少し身を震わせながら、2人の無事を確認した

…こいつは言わば記憶喪失だったのだ

人通りの少ないはずの場所での交通事故で、それまで生きてきた思い出が全て無くなったと

そしてスマホは持ってなかったと説明されたと

私の考察が正しければ、ここでこいつの親が車で自分が守るべき子供を轢いて、半強制的に自分達のところに留めておく

そう考えた…のだが…

あ、あってた

その後のことは本人達から聞いた話

6人でのシェアハを開始して、たまにバカップル見せられてるとか

ば〜い