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紗良
紗良
夕暮れ時、道場の中央に立つのは月柱__紗良
彼女は穏やかに微笑みながら刀を構えた
杏寿郎
杏寿郎
煉獄は多いけど頷き、 炎のような気迫で刀を抜く
彼らは鬼殺隊の同期であり、 互いに信頼し合う仲だった
どちらが上でも下でもなく、 互いに切磋琢磨しながら今に至る
(しかしじれったいことに___ ___)
二人の関係はそこから進まなかった
お互いに相手を尊敬し、大切に思っている
だが、
「好きだ」「大切だ」とは 決して口にしない
周囲はとっくに気づいているのに、当の本人たちはそれを意識していない__ __ あるいは、気づかないふりをしていた
杏寿郎
煉獄が笑顔で言う
紗良は刀を納めながら、 ふっと小さく笑った
紗良
紗良
紗良
心の奥が少しだけ熱くなるのを感じながら、紗良はそっと視線を逸らした