第一章 鳩羽ばたかせ赤い空に
ガタンガタン
メユ
メユ
この日、私は運動会で疲れていたせいで、すぐにぐっすりと眠ってしまった
でも、さっきからリビングで音がしているせいですっかり目が覚めちゃった
メユ
メユ
寝る前まではすぐ横にいたはずの両親がいなくなっている
メユ
私はバレないように、そっと寝室のドアを少しだけ開けてリビングを覗いてみた
メユ父
メユ母
メユ母
メユ父
メユ母
メユ父
メユ父
メユ父
メユ母
メユ母
メユ母
メユ母
覗いたら、お父さんとお母さんが互いに声を荒げて喧嘩をしていたんだ
メユ父
メユ母
メユ父
メユ母
二人ともきっと疲れているんだと思う
お父さんは日付を越えてから帰ってくるし、お母さんはお父さんの分の家事を1人でやりつつもコンビニでバイトをしている
どっちも悪くないから、私はどっちも嫌いになれなかった
でも、普段の二人と違ってかなり怒っていたし、目から生気を感じられなかったから怖くて怖くて仕方ないんだ
メユ母
メユ母
メユ母
メユ父
メユ母
メユ父
メユ母
メユ父
メユ母
メユ
信じられなかった
あんなに普段温厚で私にもお父さんにも優しいお母さんが
お父さんの頭からつま先まで私の椅子で殴って、叩いて、
動かなくなるまで、息が止まるまで、
そう、殺したんだ
メユ
メユ母
メユ
メユ母
メユ母
メユ母
メユ
話しかけても答えは無い
メユ母
メユ
メユ母
メユ母
お母さんはもう顔色が悪い
まさに死人みたいに、青白く血の気が引いている
メユ
メユ母
メユ母
メユ母
メユ母
メユ母
メユ母
メユ
メユ母
メユ
そうこうしている内に、サイレンの音が近づいてきた
窓の外を見てみると赤いランプが見えた
コメント
1件
イヤーーーーーッ‼️